
原作は、きづきあきら+サトウナンキによる、現在連載中の同名電⼦漫画。秘密を抱えた家政婦・⿊⾒⽩華(くろみきよか)が、あらゆる⼿段を使って「理想の家族」を追い求める、戦慄のファミリー・パニックホラー。
記者会見には、家政婦クロミを演じる関⽔渚、クロミが従事する家族を演じる藤原紀⾹、⾼橋光⾂、⼤熊杏優が出席。
灰原家に仕える美人で優秀な家政婦・黒見白華(クロミ)を演じる関水は、出演が決まった際の心境を「テレ東さんのドラマが大好きなので、またテレ東さんのドラマに出演できるというのがすごく嬉しかったんですけれども、主演というのが自分に務まるのかというのがすごく緊張してしまい、でも共演者の皆様の名前を聞いて、支えていただけるかなってちょっと甘えているんですけど……。なんとかできるかもと思って、頑張ろうという前向きな気持ちになりました」と共演者に心強さを感じたことを明かし、「私がビビってたりしていたら、(番組プロデューサーの)祖父江さんがすごく心強いお手紙を書いてくださって、なんか大丈夫だって思わせていただきました」とエピソードを語る。演じる上で大切にしていることは「気張りすぎて上手くできなくなりそうだったので、本当に純粋に皆様とお芝居を楽しもう、ということを心がけています」と述べた。
灰原家の主人で美容機器メーカーを立ち上げた敏腕社長だが、家事が全くできず、ある過去の秘密を抱え、波乱に満ちた人生を歩んできた・灰原翠役の藤原は「出演が決まった時に台本を読ませていただいて、その後すぐに電子コミックを見させていただいたんですけども、読み進むうちに、なんて挑戦している感じだろうと。テレ東さんのドラマ24という枠は私も好きでよく見ていて、この枠の良さというか、とても果敢に挑戦出来る、攻めた脚本が上がって来ていたので、これは楽しみだなと。それぞれが心に色んな秘密とか闇を抱えていて、どこか欠けている人たち、完璧ではない人たちが集まっているので、その欠けた部分の価値観や考え方が全然違うので、そこから家族の綻びが生まれ、歯車が噛み合わなくなって最後は大変なことになっていくという、私自身も初めてのファミリーパニックホラーというジャンルで、これを楽しんで、役を生きてみようと思いました」と作品への魅力を感じ、期待を寄せる。役を演じるにあたり、「色々子育ての仕方が、自分の価値観が間違っていたりだとか、人とのコミュニケーションが間違っていたりだとか、色んなところで自分の人格がちょっと欠けている、そういう翠さんなんですけれども、子どもに対する愛情ってすごくあると思うんですよね。子どもに対する愛情や家族に対する愛情はすごく大きく膨らませて、最後の部分でもこう演じることによって、またとても面白くなるんじゃないかなというのは感じています。どんどんすごいことになっていくので、後半戦に向けてすごく楽しみですし、演じがいのあるお役を賜ったこと、このご縁に感謝しております」と語った。
翠の年下の夫で、容姿端麗、翠の会社の役員をしているが、裏では若い女性と不倫している灰原蒼太役の高橋は「以前、テレ東さんのドラマに出た時も本当にチャレンジングな作品で。テレ東さんのドラマ制作ってすごく刺激的で面白いなって、自分でも思いながらやっているんですけども、今回はさらにチャレンジングなことが、そして刺激的な描きが多いので、私もその中でどれだけ躍動できるのか。話が進むにつれてどんどんそれが激しくなっていってるので、最後がどうなっていくのかというのを楽しみにしながら、最後まで楽しんでやりたいなと」と意気込んだ。
そして、灰原家の長女で、学校での“ある出来事”をきっかけに不登校になっている灰原緋莉役の大熊は、「22歳の私に緋莉を演じられるのかすごく不安だったんですけど、それ以上に難しい役柄に挑戦出来ることや素晴らしいスタッフやキャストの皆様と作品を作れることにすごいワクワクしました。緋莉は内に閉じこもっている役ではあるんですけど、本当は繊細で優しい女の子なので、そういう内面をしっかり伝えられるように、感情とか心の動きを丁寧に演じようと心がけています」とコメント。
撮影中のエピソードを聞かれると、関水が「この組は皆さんすごく明るくて、毎日すごく撮影が楽しいんですけど、何より紀香さんがすごいお茶目なんですよ。あと天然で、さっきそれを紀香さんにお伝えしたら、ご自身のことを“ストレンジ”だとおっしゃったんですけど(笑)」と話し、「昨日も、紀香さんとお話ししていたら、紀香さんがピカチュウのモノマネができるんだとおっしゃっていて、サトシがいないとだめだって言われたんですけど、呼びかけたらやってくださって、すごい上手でした」と暴露。会見では、関水による「行け、ピカチュウ!10万ボルトだ!」の掛け声で、藤原が「ピカ!」とモノマネを披露する一幕があった。
高橋は「撮影場所が千葉のかなり遠くの方で撮影していて、海沿いなんですけど、寒いんですよ。それで、渚さんと2人のシーンがあったんですけど、役者人生もうすぐ20年なんですけど、瞬間的な寒さで1番寒かったですね。渚さんも色々ベンチコートだとか毛布だとかやってもらうんですけど、それでも寒い。そしたらメイクさんが(メイクを)抑えにきたりするんですけどもう震えちゃって、絶対抑えられへんやろ、みたいな震え方してるんですよ。それぐらい過酷な現場で撮影をしているんですよ。でもあのシーンを撮った時に、チームワークがぐっと上がった感じがあったんですよ。やっぱり苦しい状況を皆で乗り越えるというのはたまには良いことだなと感じました」と過酷な撮影の中、一体感が生まれたエピソードを語った。
大熊は「私は22歳の誕生日を現場で迎えて、皆様にサプライズでお祝いしていただけたことが本当に嬉しくて。その4日後にお兄ちゃん役の阿久津さんも誕生日だったので、その時にまた私も一緒にお祝いしてもらっちゃって、2回も「お誕生日おめでとう」って皆が言ってくださって、すごく幸せでした」と嬉しそうに話した。
そして、藤原は「ドラマの中では本当に心を通わせていない、なかなかの腐った家族なんですけれども、本当にチームワークが良くてですね。まずいつも何か変なこととか面白いことばっかりいうのが高橋さんで。すごく色んな話をぶっこんでくるわけですよ。ぶっこむ度に私はワハハ!って渚ちゃんと笑うんですけど、かわいいつぶらな瞳でジーッと、大熊ちゃんが見ていて。大熊ちゃんは声がかわいいじゃないですか。いつも私、真似するんですよ。かわいいから真似したくてたまらなくて、真似をしてワイワイ皆で騒いでいたり。あとは高橋さんがスイーツ男子なので、色々甘いものの話をしてくださったり。」と賑やかな現場の様子を明かしながら、「そして関水ちゃんは、私のことを面白いとか言いますけど、1番面白いのは、天然なのはあなたですよ(笑)。クロミさんの眼鏡の中の瞳がにやーって笑いながらいつも話をしているんですけど、そういう雑談なんかも、ドラマと対比して、全然違う感じの仲の良さが。でもバチっとスイッチが入ると渚ちゃんは、クロミさんはあまり表情を変えず淡々と物事を言うお役なんですけど、眼鏡の中の瞳の光が変わる瞬間とか、私はすごい好きで、お芝居をともにさせていただいております」と、関水の魅力を語った。
さらに、会見では新年といえば書初めということで、今年の目標を漢字一文字で発表。
「祝」と書いた関水は「おめでたいことが1年になってほしいなというのと、よく視聴率が良かったり人気だったりすると「祝○○」ってなるじゃないですか。このドラマもそれがたくさんつくと良いなと思って」と願いを込めた。
高橋は「行動の“行”」とし、「私はちょっと武術をやっていまして、そこで“見て、聞いて、捉えて、行動して、出す”という教えがあって、行動が1番難しいということなので、ぜひ今年は何においても行動というのを大事にして進めていけたらなと。芝居のこともスイーツのこともそうなんですけど、今やってる武術も、皆さんに披露できることがあれば良いななんて思っています」と意欲を見せた。
大熊は「悠」の字を見せながら「自分らしさを大切にしながら、人と比べずに自分のペースで自分の道をゆっくり歩んで行きたいという想いを込めています」と語る。
藤原は「與」。「与えるという漢字の旧漢字でございます」と話し、「私事になりますが、昨年も色んなことがあり、その時にものすごく人に優しい気持ちをもらったり、愛をもらったり、お気遣いいただいたり、ファンの皆さんも含めて、周りの人にたくさんの愛を与えられたなってすごく思うんです。だから私も慈しみとか愛とか、私自身、芸能生活第2ステージに入ったと思っているので、芸能生活第2ステージの中で、普段応援してくださる皆さんに、ハッピーだったりドキドキだったり、ワクワクだったり、エキサイティングなことだったり、そういうことを人にシェアして与えていきたいなと思って」と想いを明かす。「旧漢字にしたのは、お手紙の中でもよく色んな旧漢字を使ったりもするので、素敵な漢字だなと思いましたので、今日はこれを書きました」と微笑んだ。
そして、本日欠席となった阿久津は、「今年もたくさんのことを学んでいく年にしたい」と「学」の漢字をあげていた。
最後に代表して関水が「内容はファミリーパニックホラーということで、なかなか深刻な内容だったりする回ももちろんあるんですけれども、本当に撮影はすごく楽しくやっているので、楽しくやっているということは間違いなく見てくださる方にも楽しいものがお届けできるのではないかと思っております。少しでも多くの方に楽しんでいただけたらと思います。これからも撮影頑張ります」と意気込み、メッセージを送った。
フォトセッションにはテレ東のマスコットキャラクター・ナナナも登場し、一緒に写真撮影。関水は「ナナナの控室があって、もしかしてテレ東にいらっしゃるのかなって思ったんですけど、ここに来てくれるとは思わなかったので、すごい嬉しかったですね」と感激し、ナナナの動きに「かわいい!」と声を漏らしていた。