――『僕らが殺した、最愛のキミ』に出演が決まった時の気持ちを教えてください
出演が決まった時はすごく嬉しかったですし、ダブル主演を務める鈴木仁くんとガッツリご一緒させていただける喜びがありました。他の共演者の方も同世代の方々だったので、どんな撮影になるのかワクワクしていました。
――台本を読んだ感想はどうでしたか?
すごくテンポが速くて、次はどうなるの?ってどんどん先が気になるお話でした。台本を貰った時点では結末を知らなかったので、どうやって終わるんだろう、と思いながら、また映像にしたらどうなるのか考えながら読んでいました。
――先日公開された全身血まみれのビジュアルもすごく印象的でした。あれは物語の重要なポイントになっているんですよね
かなり重要ですね。公開しちゃって良いんだって思いました(笑)
――血糊を塗った撮影は大変ではなかったですか?
撮影では2週間以上ずっとあの衣装だったんですけどすごく楽しかったです。「うわー!血糊だ!」って嬉しくなっちゃいました(笑)。ここまで血糊まみれになることはこれまでなかったので、すごく新鮮でした。
――高橋さんが演じる小林零はどのような役どころか教えてください
明るくて天真爛漫で、リーダーシップがあって正義感が強くて、誰かのために自分を犠牲に出来る人間です。いつも周りに気を配っていて、例えば誰かがギャグをしてスベッた時にツッコんだり拍手したり、真っ先に反応出来る子だと思っていて、その感性や考え方は僕と近しいものがあるなと思いました。でも、僕は反応出来ずに思うだけで終わってしまうタイプなので、ちゃんと口に出せる零の人間性を、役を通して学ばせてもらった気がしています。
――演じる上で気をつけた点は?
自分だったらこうするけど零だったらこうするかなって常に考えながら演じていました。あとは周りを見ることですね。今は誰がどこにいて、誰と誰が何をしていて、誰がどこを怪我していて、っていう状況を全部頭に入れた上でその場にいるようにして、台詞にはないですけどふとした瞬間に「大丈夫?」って声をかけられるように意識はしていました。
――苦労した点は?
同じくそこですね。意識はしていたんですけど、口で言うほど簡単ではなかったです。考え続けながらも、お芝居がわざとらしくなってしまうと目立ってしまうので、演じすぎないようにする部分が大変でした。「気をつけろ!」とか、普段はなかなか言うことのない台詞をその状況でどう言ったら自然なのかを常に考えていました。

――尾崎元役の鈴木仁さんとのダブル主演となりますが、鈴木さんと一緒にお芝居をした感想は?
一言で言うと最高でした!最初は初めましてだったので、コミュニケーションを取ることが出来なくて……というのも僕が人見知りすぎただけなんですけど(苦笑)。でも、撮影を重ねるうちにほぼ毎日一緒に居て、お芝居の事で「次はこうしようか」ってお互いに相談出来るようになりました。すごく支えてもらいましたし、仁くんのお芝居に引っ張ってもらいました。
――吉村梨奈を演じた井桁弘恵さんとは『仮面ライダーゼロワン』ぶりの共演となりましたがいかがでしたか?
すごく安心感がありました。役について「こうしますか?」って気軽に言うことが出来ましたし、逆に井桁さんからも言っていただいて、「ここが分からないので教えてください」とか「ここって梨奈は何考えてるんですか?」って色々聞きながら演じていました。ゼロワンの時は二人だけのシーンは無くて、皆でいる時にちょこっと話すぐらいだったので、今回井桁さんとお芝居を一対一で出来て、新鮮でしたし安心してたくさん甘えさせてもらいました(笑)
――同世代の方が多かった撮影現場の雰囲気はどのような感じでしたか?
一か月近く一緒にいたので、合宿のような雰囲気でした。キャストの皆とも色んなことを話しましたし、個包装のお菓子を持ち寄って分け合いっこしたりして。でももちろんお芝居は真剣にやっていて、オンとオフの切り替えがすごくハッキリしていたので、すごく楽しい現場でした。
――高橋さんから見た、作品の見どころを教えてください
ネタバレになるのであまり深くは言えないのですが……とにかく見ていただきたいです。毎話毎話、物語に関わるとても大きなことが何か一つ起きるので、1話を見たら絶対最後まで見たくなると思います。あとは、登場人物の誰もが怪しいんですけど、その中で誰に寄り添うかを選んで考察しながら見ていただいたらより面白いのではないかと思っています。一回目はフラットに物語を楽しんでもらって、その後役柄に感情移入しながら観ると嫉妬や妬みとか色んな想いが散りばめられていて、誰に寄り添うかによって自分の感情が揺れ動く場所が変わってくると思うので、そんな楽しみ方もしていただきたいです。