――ドラマ『サムライカアサン』に出演が決まった時の気持ちをお聞かせください
お話をいただいた時はすごく嬉しかったですし、関西人ばかりの現場と聞いて、どんな感じになるのか撮影が楽しみでした。
――同名の漫画が原作となっていますが、こちらは読まれましたか?
読みました。良いお話ばかりでほっこりしながら、家族のあるあるみたいな共感出来るところも多かったです。絵もすごく可愛くて、こずえというキャラクターを可愛らしく演じられるように頑張ろうと思いました。
――井頭さん演じるこずえはどのような役どころですか?
こずえは高校3年生の女の子で、ちょっと天然なところもあるふわふわしている感じなんですけど、根はしっかり持っている子です。家庭環境が少し複雑ということもあり、大人びていて達観している部分もあって、周りがすごく見えている子だという印象でした。

――こずえとご自身で似ているところは?
こずえは年の差のある弟がいる設定なんですけど、私自身も一回り離れた弟がいます。今ちょうど小学3年生くらいなんですけど、弟のケンジ役を演じた石坂大志くんが私の弟と同い年くらいで、撮影の合間に呪術廻戦の漫画の話とか、普段弟と話すような話題を話したりしていましたし、姉弟ゲンカをするシーンもあるんですけど、そういうのも自然に演じられました。
――演じていた時に気をつけていたことはありますか?
性格的にも似ている部分があったので、あまり作りすぎず自然体でいることを意識していました。また、今回は関西弁でのお芝居だったので、より感情移入はしやすかったかなと思います。
――こずえの彼氏・たけし役の大西風雅さんの印象は?
大西くんは私より3歳年下なんですけど、年齢差を感じさせないくらい大人びていて、最初にお会いした時からすごく大人っぽいなと思っていました。シャイな部分もあったんですけど撮影が早く終わった時とかにはしゃいでる姿も見られて、そういうところは高校生だね、っていうのを皆で話していました(笑)
あとは、演技経験があまりないとおっしゃっていたんですけど、すごく一生懸命取り組んでいる姿に私も頑張ろうって思わせてもらえて、良い戦友みたいな感じでした。
――オカン・よい子を演じる城島茂さんはどんな方でしたか?
城島さんも物静かな方という印象だったんですけど、お芝居になると芸人さんかなって思うくらいすごく面白くて(笑)。オカンの動きが漫画そのままですごいなと思いました。城島さんは男性ですけど日を重ねるごとに本当にオカンに見えてきて、ウィッグを取るとそういえば男性だった、と思うくらい役として見入ってしまっていました。
――撮影現場の雰囲気は?
コメディドラマでもあったので、アットホームな感じでした。城島さんが面白いことを言ってくださってずっと笑っていました(笑)
――印象に残っている撮影中のエピソードはありますか?
たけしのお父さん役の有野(晋哉)さんが皆にアイスを差し入れしてくださったんですけど、マネージャーさんから「有野さんからこずえちゃんにだけは特別なのがあるよ」って言われて、それで冷蔵庫をパッて開けたらハーゲンダッツのアイスが置いてあって、そこに「こずえちゃんの」って書いてあって。すぐお礼を言いに行ったら「情報が早いね!」って言われました(笑)。有野さんと一緒のシーンは少なかったんですけど、そこでぐっと距離が縮まることが出来た、嬉しかったエピソードです。

――たけしは反抗期真っ最中ですが、井頭さんには反抗期はありましたか?
ありましたね(苦笑)。今でも少し反抗しちゃうことがありますけど、高校生くらいが結構……。高校入学のタイミングで大阪から上京して、親とは別々に暮らしていたんですけど、よく電話で喧嘩したりとか(笑)。些細なことで喧嘩することがあったので、たけしの気持ちも分かります。
――井頭さんのお母さんはどんな方ですか?
表面的には大人しい感じですけど、家では結構アホなこともするし、“おもろいオカン”って感じです。
――関西に住んでいるからっていうのもありますかね
でも父の方がうるさくて、母がそれにいつもツッコミ入れてて、二人で漫才してるのかなって思うことはあります(笑)
――井頭さんからみたドラマの見どころを教えてください
毎回ほっこりもしながら泣けるシーンもありますし、城島さんが演じるオカンの言葉には響くものがたくさんあると思います。深夜の放送ではありますが、次の日に頑張ろうって思ってもらえるような元気をもらえるドラマになっているので、ぜひ皆さんに見てもらえたら嬉しいです。