――持田さんがミュージカル『テニスの王子様』に不二周助役として出演してから約1年が経ちました。率直な感想は?
“テニミュ”を楽しめています。テニミュの空気を味わいつつ、楽しんで和気あいあいとしながら稽古をしています。
――テニミュは他の舞台やミュージカルとはまた違ったところがありますか?
全然違いますね。人数も結構多いので部活のような感じで、稽古から本番までの期間は家族よりもずっと一緒にいるので、面白いです。
――不二周助役が決まった時の当時の気持ちはいかがでしたか?
嬉しかったですね!何にも言えないような気持ちというか……とにかく嬉しかったです。
――1年前のご自身と比べてここは成長したと感じる部分はありますか?
……ないですね。やっぱり、もっと出来たらとかもっと良くなるのにっていうことの応酬というか。もし良くなっていたとしても、全然足りてないなって思うことが多いので、まだまだです。
――元々テニスの経験はありましたか?
テニスの経験はないんですけど、多分テニス部と試合は出来ると思います!何でも出来ちゃうんです(笑)
――スポーツ万能なんですね
はい!!!(即答)

――持田さんと不二、共通点はありますか?
無いと思います(笑)。似ているのは身長くらいで、性格的には本当に正反対ですね。
――不二を演じる時に気をつけていることはありますか?
不二は常に笑顔なんですけど、何を考えているのか分からないミステリアスさがあって。僕も台本を読んでいて、不二は何を考えているんだろうと思いながら読んでいるんですよね。だから演技をしている時も、観ている方に何を考えているんだろうって思わせたいなと思っていて。その不二のミステリアスな感じを出せるように心がけています。
――これまで演じてきた中で、苦労した部分は?
歌です。あまり得意ではないので……(苦笑)

――7月5日から「ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs聖ルドルフ・山吹」が始まります。稽古場の雰囲気はどんな感じですか?
稽古が進んでいって公演が近づくにつれて皆焦り始めていますね。本番に向けて頑張っているところです。
――台本を読んでみた感想は?
やっぱり今回は不二の弟である裕太が出てくるということで、兄の周助としてもすごく色んな感情になったりするので、絶対面白くなるだろうなって、稽古をやっていて感じています!
――不二としては聖ルドルフ戦で観月(はじめ)との試合もありますね
これはもう見どころですね!すごいことになっています!ぜひ注目していただきたいです!!
――この試合は普段穏やかな不二の感情が動く印象がありますが……
滅多に怒らないだろう不二が怒るんですけど、ただ怒るだけじゃダメなんですよね……。どうやって不二の怒りを演技で表現するのか、ぜひ劇場に観に来てほしいです!
――稽古中のエピソードがあれば教えてください
手塚(国光)役の山田健登とはよく一緒に帰ったりしますし、海堂(薫)役の岩崎悠雅とは一緒に美容院に行きました(笑)。青学(せいがく)のメンバーはもう家族みたいな感覚です。
――不二裕太役の石原月斗さんとは何かお話されましたか?
はい。月斗はとにかく可愛いですね。「いつも何食べてるの?」とか聞いたりして。ちゃんと食べてるのかなとか、寝れてるのかなって心配になっています(笑)
――本当の兄弟のような感覚になっているんですかね?
向こうがどう思ってくれているのか分からないですけど(笑)、お兄ちゃんと思ってくれていたら嬉しいです。背中で見せられるように頑張らないと、と思っています。

――『テニスの王子様』には魅力的なキャラクターがたくさんいますが、持田さんの好きなキャラクターは?
もちろん不二先輩!なんですけど(笑)、他のキャラクターを挙げるとしたら亜久津(仁)ですね!亜久津が大好きです。
――亜久津のどういったところが好きですか?
ああいう尖っている中学生ってリアルに居ると思うんですよ。周りに言われてきたことを気にしていたら尖るしかなかったんだろうなって部分があるんですけど、でも太一に優しいところがあったりして、可愛いんですよね。『新テニスの王子様』では太一が持ってきたお守りを受け取るのにガッとフェンスをこじ開けるシーンもあって、めちゃくちゃ良いやつじゃん!って思いました。男らしさもあって好きです。