原作は、累計発行部数75万部を超え、BLアワード2024総合コミック部門で1位などBL業界に新たな旋風を巻き起こした同名漫画、マミタの「40までにしたい10のこと」(月刊マガジンビーボーイ連載/リブレ刊)。40歳目前の枯れた上司・十条雀とアラサーのクールな高身長イケメン部下・田中慶司が織りなす、年齢、立場も超えて育まれる大人のオフィスラブストーリーを連続ドラマ化。
本作の主人公で10年以上恋人なし・会社と家を往復するだけの毎日を送る枯れたアラフォー男子・十条雀を風間俊介、雀に密かに思いを寄せる高身長でクールなアラサー部下・田中慶司を庄司浩平が演じる。

放送に先駆けて行われた記者会見に登場した庄司は「本当に素敵な原作のもと、素敵な方々がチームとなって今回のドラマを作っています。毎日が本当に楽しくて、幸せで、優しくて、そしてどこかもどかしい、そういった瞬間がたくさんある作品作りになりました。僕ら自身もドラマの放送が始まるのが楽しみです」と期待を寄せる。

出演が決まった時の心境を「僕自身はオーディションへの参加からの決定だったので、まずは役を与えていただいて嬉しい気持ちと、決まってからは衣装合わせや本読みと色んなあれこれが進んでいくなと、そのままついていく流れでした」と振り返り、「原作を読んだ時に、慶司という人間がすごく温かくて見た目はクールですけど、人の良いところや優しいところに気づける人間だなと思ったので、僕自身も人の良いところを見つけようみたいな気持ちを持って。原作への愛はもちろん、作品を盛り上げるキャストの皆さんと一緒に、嫌な人が誰も出てこない作品だなというのはすごく感じているので、現場の雰囲気も明るくいられたらなと思いながらやっていました」と、役の印象と作品へ臨む姿勢を語った。

既に撮影は全て終えており、印象的なシーンを聞かれると「オープニングの撮影が楽しかったです」と語る庄司は「雀と慶司にまつわるところ、デートスポットや会社の近くで撮ったりしているので、きっと物語を追っていくごとに、オープニングがより魅力的になっていくなと感じるので、最終回までどういうふうになっていくか、ここってこの瞬間にあった場所だ、というのも楽しめると思います。何より会社の仲間と撮ったシーンも、笑いに溢れた瞬間だったので、映像となって伝わっていればすごく嬉しいです」とコメント。

雀のしたいことを叶えていく物語だが、撮影で特に楽しかったシーンを振り返り、庄司は「八景島シーパラダイスに伺ったのが撮影のだいぶ早い段階で、リスト自体も叶えていく段取りとしては早めにあったので、そこはフレッシュに出来て良かったなというのと、1つ注目して見ていただきたいのが、雨が降って、2人で雨宿りしてちょっと雰囲気が変わって、というシーンがありますが、本当に雨が降りすぎましたね」と苦笑い。すると風間も「すごかったですね。もし撮影の中であの雨を降らせようと思ったらとんでもない金額かなっていう(笑)。あ、雨だ、なんていうシーンを撮って、本当に降ってきて、なんだったらそんなに降らなくても良いぐらいで。2人が雨の中、雨宿りで避難するんですけど、そこのリアリティが尋常じゃないです」と思い返し、天気も味方したシーンになっているようだった。
八景島シーパラダイスでの他の撮影は楽しく過ごせたようで、「シーパラのシーンはメイキングやオフショットをたくさん撮ったんですけど、撮影で使うクレープ以外にも、庄司くんがおかわりのクレープを買ってきてくれて。途中、ちょっと夜を待ちましょうなんて瞬間があった時に、また2人でパフェを食べて、何回食べるんだっていう」と、エピソードを明かす風間。

さらに、食にまつわるシーンで、風間は「2人でカフェのパフェを食べるんですけど、千疋屋さんが協力してくださって。作品の中でも私たちは少し良いパフェということで千疋屋さんのパフェをリストに加えるんですけど。そのパフェをお芝居の中で食べるのですが、今後2人でしたいことを喋っているところで庄司くんがそのパフェを最初に口にした瞬間、本当に聞いてなくて。『今、聞いてた?』ってお芝居の中で聞いたら、『いや、これが美味しすぎて…』と言っていたんですけど、あれはアドリブじゃなくて本心だと思います」と暴露されると、「あれは、僕の語彙の中に美味しい食べ物に対して、美味しい以外なかったのが非常に悔しいです。勉強が足りないなと、形容できる言葉が僕の中になかったです……」と悔しさを滲ませる庄司だった。

そして、タイトルにちなんで「自身が何歳までにこれだけは叶えたいという願いは?」という質問に、庄司は「語学勉強が割と好きで色々やっているタイプで、英語は大丈夫で、フランス語とか中国語もやっているんですけど、どこの国でも良いから海外にずっといられる作品に参加したいなと思っています。10年以内、35歳までには叶えたいです。頑張りたいと思います」と語学勉強に意欲を見せると、先に答えていた風間から「ちゃんとしたこと言うのやめて!」とクレームが。
続けて風間から「平子さんが『彼にウィークポイントはあるのか』『ウィークポイントがないと私は愛せない』と話していて、『今のところ私は見つけてませんよ』と言ったら『冗談じゃない!』って」と共演のアルコ&ピース・平子祐希との会話を明かす。すると庄司も「僕は平子さんと撮影が同じ時間がなかったので、最後の共演シーンの時に、平子さんは絶対美味しいお店を知っていると思って、教えてください!と言ったらめちゃくちゃチェーン店を羅列してきました。『オメーにははえーよ!』って」と、平子に厳しい対応をされたことを語った。

さらに、これまでの経験で一歩踏み出して良かったなと思うことを聞かれると、「3年前ぐらいにヨーロッパに一人で行きまして。東京でパリファッションウィークがあり、1つブランドででれて、謎の自信がありまして、当時は。本場に行きたいと言って事務所の方にもご無理を言って、ミラノとパリに一人で1ヶ月ぐらいいったんですけど、海外旅行経験はありましたが、一人で何から何までやって、向こうでキャスティングオーディションを受けたり、まずエージェントと協力しないといけないという難しさもあったんですけど、色々苦労をしたことは当然ありますし、知らなかった世界を知るというのは楽しいことだけではなくて難しいこともありました」と振り返り、「ファッションウィークに出るということに関しては上手くいかなかったんですが、それを経験するしないですごく変わったなと。僕の中で心の持ちようや芸能の活動をしていく上でのスタンスを外から見れたという部分では、22歳の時にやって良かったなと思います」と、その経験が糧になっているようだった。