本作は、2016年より4年連続で上演し、公演の度に話題となったミュージカル『THE CIRCUS!』シリーズのチームが再集結し、コロナ禍を経て、活気が戻ってきたエンターテインメント界に新たな痛快アクション劇をお届けする、新作のオリジナル・ミュージカル。

主演を務めるのは、『THE CIRCUS!』シリーズに引き続き俳優としての活動のみならず、振付やLIVEプロデュースなど多方面で活躍する屋良朝幸。
共演には、彩吹真央/愛加あゆ(Wキャスト)、寺西拓人、原 嘉孝、木内健人、高橋駿一、なかねかな/BON.井上(Wキャスト)、北園 涼、可知寛子、さらに植木 豪ら、実力派キャストが結集した。

公演初日を翌日に控え、公開ゲネプロ後に取材会が行われ、屋良朝幸、彩吹真央、愛加あゆ、寺西拓人、原 嘉孝、植木豪、企画・演出・上演台本のTETSUHARUが出席した。

今の心境を屋良は「2023年ラストにとんでもなく痺れる公演が来たなと。自分も40歳になってまだここまで動くのかと、想像以上に戦っています。怪我だけは気をつけて、最高に熱いステージを繰り広げて行きたいなと思っています」と話し、体力面については「体力は大丈夫なんです。回復が遅いだけ!でも体だけ最強なので。バッキバキなんです」と気合を見せる。

植木は「『THE CIRCUS!』シリーズの集大成。今回キャストの皆さんがすごく楽しそうにお芝居をしているので、本気で挑まないといけないなと」とコメント。

彩吹は「『THE CIRCUS!シリーズ』は初めて出演させていただくんですけど、本当に想像以上に歌と踊りとアクションと、熱いものを感じる作品に仕上がったなと思います。屋良っちが40歳と言っていましたけど、初めて出会った時は20代だったので、大人になったなって(笑)。出会った時よりも色気というか、男らしくなったなと感じています。今の時期だからこそお伝えできる何かメッセージがある舞台に仕上がったと思います」と語った。

愛加はTHETSUHARUの作品には初出演となり、公開ゲネプロは客席で観劇。「ダブルキャストの良いところで、TETSUHARUワールドはこれかと、作品を全部拝見できるという貴重な機会をいただきました。毎日稽古場で骨の仕組みと筋肉はどうなってるんだろうと思いながらいつもワイワイやっていたんですけど、お客様にもそのすごさが伝わると思いますので、私も一緒に頑張って行きたいと思っております」と意気込んだ。

「個人的にここまで踊るのはこの現場だけなのですごく刺激的ですし、フロアに入る振付を有楽町よみうりホールでやるのはこの作品だけなんじゃないかなっていうぐらい激しく動いているので。色んなプロフェッショナルの方が集まっているような作品なので、本当に楽しみにしていただけたらと思います」と寺西、「『THE CIRCUS!』シリーズは初めて参加させていただくんですけど、過去に2回ほど見ていて、あのキャストの中に今回僕が入れたというのは緊張感がありますけど、屋良くんという大きな背中があるので、その背中を見ながら作品を盛り上げられるよう頑張ります!」と原がそれぞれ語る。

そしてTETSUHARUは「皆さんが本当に頑張ってくださるので。運動量が相当多い作品と思うんですが、キャラクターの持っている人生観の中で、それぞれの人がのびのびとキャラクターを演じてくださる様を是非とも皆さんに見ていただきたいです」とアピール。

『THE CIRCUS!』シリーズのチームが再集結となった本作。「TETSUHARUさんとはたまに会うタイミングで「やっぱりまた一緒にやりたいね」という話はさせていただいていて、実際に実現できたらいいなという夢の話だったのが、スタッフさんやキャストが集まってくれて、また新しいストーリーができるという……」と喜びを噛みしめる屋良は「僕にとって師匠なんですダンスの。豪くんもそうなんですけど。(師匠と)一緒にステージを作っていけるのはすごく嬉しいことなので、本当にありがたいです」と語った。

Wキャストの彩吹と愛加は宝塚歌劇団出身の先輩・後輩という間柄。お互いについて「間違えたところを聞いたり、支え合いながら出来たような気がします」(彩吹)、「今年に入って3回目の共演で、ダブルキャストという形で色々お話ができてすごく勉強になりました」(愛加)と、振り返る。

役柄では水と油の様な関係性の寺西と原も同じ事務所所属だが、今回の共演について寺西が「キャラクターもあって、一緒に歌うこともあってって初共演にしてはすごくからませていただいているなっていうのもあってやっててすごく楽しいです」、原は「僕たちを知ってくれてるファンの方は多分エモいと思います」と述べる。
さらに、二人の先輩でもある屋良については、原は「僕が同い年だったらステージに立ちたくないぐらいのパワフルさと体の動きで、年々進化されているんですよね。裏で努力されてるんだろうなとひしひしと感じています」と尊敬の眼差しで話し、「同じ事務所にいる作品としては最後なので、花を添えらえる後輩でいたいです」と力強く語った。

そして、今年の漢字を聞かれると、「『笑』ですね。ずっと楽しく良い作品に巡り会えて笑って過ごせたので」(愛加)、「『X』。(SNSの)Xを始めました」(原)、「色んな意味で挑戦出来た一年、この舞台でも久しぶりにアクションにちょっとだけやらせていただいたので『挑』」(彩吹)とテンポよく回答。
植木は「『友』。この年齢でまだ友だちが新しくできたんですよ。(この舞台でも)『この次ってどうなってたっけ?』って全部聞いてます。裏でも『豪さんまだですよ』って寺西くんが。『舞台袖に立ってるけどまだです』って言ってくれるんです。友だちに支えられてます」と舞台裏の様子を自ら暴露。
「『旅』です。プライベートでも初めてヨーロッパの方に行って、仕事もいろんなジャンルの作品に出させていただいて、Xも初めて、色んな旅をさせていただいたと」と寺西が続け、「『感謝』です」というTETSUHARUには「2文字!」と総ツッコミ。
最後に屋良は「決断の『決』です」と言い、「来年から新しいところでスタートを切る決断をさせてもらいました。28年頑張ってきた自分がまた新しいところでさらにブラッシュアップさせていくということで」と想いを明かした。

最後に屋良が「2023年ラストに相応しいくらい熱いステージが繰り広げられると思います。本当に面白い様々なスペシャリストが集まっていて、皆が主役に見えるぐらいのキャラクターです。ビックカメラの上でやっているので買い物ついでにきてもらって(笑)、ぜひ皆さん楽しみにしていてください!」とメッセージを送り、会見を締めくくった。

Special Entertainment Show THE CIRCUS! presents オリジナル・ミュージカル『The Agent』は、2023年12月7日(木)より24日(日)まで東京・有楽町よみうりホール、2024年1月13日(土)・14日(日)に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演される。

<あらすじ>
かつて、最強コンビとうたわれた相棒・ジェフと共にFBI捜査官として活躍したレン(屋良朝幸)だが、自分のミスで相棒を殉職させてしまったことでFBIを辞職、現在は地下賭博場ファイトクラブで、ファイターとして自堕落な生活を送っている。ある日、謎の強ファイター・ザック(植木 豪)と対戦し、惨敗したレンは、クラブを追い出されてしまう。打ちひしがれ帰路を辿るレンは偶然強盗現場に出くわし、同じくファイターのT.J.(寺西拓人)とともに誤認逮捕されてしまう。レンを保釈してくれたのはジェフを失ってから疎遠になっていた姉のライラ(彩吹真央/愛加あゆ)だった。
一方、アメリカ西海岸のデルタシティでは、コスメブランド『マーダーズ』が注目を集め、オーナーのマリー(可知寛子)とミリー(なかねかな/BON.井上)のローズ姉妹が、超人気インフルエンサーとして絶大な支持を集めていた。しかし姉妹には、表向きは 実業家として名をはせる怪しげな男ホセ(北園 涼)との黒い噂が。腕利きの暗殺者、リッキー(高橋駿一)を雇ってなにかを企んでいるようだ。
U.N.I.S.——犯罪組織やテロ集団などに対抗するため発足した国連の諜報機関に所属するデュプリー(木内健人)と、部下のカート(原 嘉孝)は、そんな事件に立ち向かうべく活動している。今、U.N.I.S.の仲間《エージェント》として、レンに声がかかる――。