本作は、2019年に起きた新宿ホスト殺人未遂事件にインスパイアされた、見るものを翻弄する愛の物語。愛するあまり人を殺めかけた過去を持つ主人公・沙苗を橋本愛、沙苗の衝動的な言動に翻弄される夫・健太を仲野太賀、物語の鍵となる隣人・足立を木竜麻生が演じる。監督の山本英は本作が商業デビュー作となっている。

本作が約5年ぶりの主演作品となる橋本は自身が演じた沙苗について「すぐに理解することはできなかった」と話すが、「準備を進めていく中で、初めて沙苗の愛こそ本物の愛だって思えた瞬間があった」と語る。「狂気と正気が逆転したような現象が起きた時にすごく面白かった」と続け、「沙苗を演じられたことで視野も広がったり世界が広がった感覚があったので、すごくかけがえのない経験になりました」と振り返った。
さらに橋本は自身を「本体が壊れてしまうと表現の精度が下がるタイプの人間」と話し、続けて「精神的にもすごくギリギリだったシーンとかもたくさんあった」と明かすが、現場では「キャストの方もスタッフさんの方もみんなすごく暖かかった。それにすごく救われて、私は私のままいさせてもらえた現場だったので、本当にありがたかった」と感謝を伝えた。

話題は橋本、仲野、木竜の3人でボーリングに行った話に。それぞれ役柄の名前で登録して楽しんだと言うが橋本は「みんなスコアが雑魚すぎて」と思い出し笑い。さらに「太賀(仲野)は指を入れないですからね!カーブをかけてガター!」と暴露し会場を笑わせた。