
時代を超えて多くの人々の心に響き、愛され続けている「南総里見八犬伝」。馬琴が“悪が蔓延る世の中だからこそ正義を貫く物語を書く”という情熱を込めたこの作品は“勧善懲悪”をテーマに八犬士たちが正義を貫き、悪を討つ姿をダイナミックが描かれている。この力強いメッセージは混沌とする現代人にも響くこと間違いなし!本イベントでは、そんな魅力を徹底解剖する!
ゲストには、「ウイングマン」で連ドラ初の単独主演、映画「八犬伝」で最年少の八犬士・犬江親兵衛を演じた若手実力派俳優・藤岡真威人、スペシャルゲストとして今年芸能生活60周年を迎えた日本を代表する不滅のヒーロー・藤岡弘、が登場した。
真威人は「正義を語るにはこの人しかいないという人を知っておりまして、今日一緒に来たので、一緒に映画の魅力とともに語れればなと思っております」と挨拶。会場の拍手が沸き起こる中、登場した父・弘、は「皆さんとの出会いに心より感謝いたします。息子と一緒に話ができると楽しみにしてます」と笑顔をみせた。
本作が初めての時代劇への出演だった真威人は「まだ10代の頃、何もわからず、本当にそうそうたる皆様とご一緒させていただけた」と回顧。撮影はグリーンバックで行われたそうで「お芝居の環境を自分の中で想像しながらやらなきゃいけなくて。当時、全然分からないまま自分のイメージだけでやってたんですが、完成した八犬伝を見たら、そんな想像を超えるぐらいの迫力であったりとか臨場感溢れる世界観でアクションはすごい見物」と話した。
真威人演じる犬江親兵衛は八犬士の中で唯一馬に乗る役柄。所作や乗馬について弘、からアドバイスをもらったと話す真威人は「父と一緒に2人で並びながら、馬に乗って闊歩する貴重な経験もさせてもらった」とにっこり。さらに「最終的にはなぜか家族5人で馬に乗って近くの山を駆け回るっていう、想像してない思い出ができた」と会場も驚きのエピソードを披露した。
その経緯について弘、は「僕が乗ってるうちに3人の娘が興味持ったんですね。自分のお兄ちゃんが見事に僕の跡継いで乗ってるんで、自分たちも乗りたいって言ってじゃあ乗りなさいよって言ったら乗り始めて、乗れるようになって、じゃあ俺を先頭についてこいって、そしたら全員ついてきた」と説明。真威人は「1人先頭で走ってたんですけど、1人だけスピードが段違いで飛ばしていくからもう追いつくのに精一杯。実力の差を見せつけられた」と尊敬の眼差しを向けた。
会見終盤ではお互いの性格を漢字1文字で発表するコーナーも。
真威人は「犬と書いてわんこ」と回答。「ちっちゃい頃から父を見てて、不意に見せる笑顔とか、僕らにかけてくれる愛情であったり、人々に振りまくオーラが僕から見たら大型犬みたいで、ちゃんと芯に男らしい強さとか優しさを持ちつつも根底には愛情があるっていうか、僕が言うのもあれなんですけど愛くるしくて、わんこみたいだな、ヨシヨシしたくなる。なので今回、八犬伝というタイトルにもちなんで犬という漢字を選ばさせていただきました」と説明すると、弘、は「オオカミの間違いじゃないのか?」と照れた様子をみせた。
一方、弘、は「愛」と回答。「人間は愛があれば解決できない問題は何1つないんだ」と気づき「自分なりのやり方で、本人を前にあれなんですが、ちっちゃい頃から抱きしめながら、チュ~チュ~しながら、今でも毎日4人を抱きしめてますよね。そういうぐらい愛を込めて子供に注いだ」と実践したそう。これを横で聞いていた真威人は「恥ずかしくて汗が止まらない」と赤面。続けて弘、は「これからも人生にどんな困難、どんな壁に突き当たろうとも生き抜きやり抜いてもらいたいという思いを込めて愛です」と熱弁した。
映画『八犬伝』は10月25日(金)より全国ロードショー!