本作は、『こちらあみ子』(22)の森井勇佑監督最新作。詩人・中尾太一の「ルート29、解放」からインスピレーションを受け、映画の舞台となる姫路と鳥取を結ぶ一本道の国道29号線を約1か月間旅して脚本を完成させた。主人公・のり子役に綾瀬はるかを迎え、日本の原風景と外国の絵本を彷彿とさせる映像世界が融合した、見たこともないロードムービーとなっている。

本作は国道29号線の鳥取から姫路を結ぶ木道を移動しながら撮影されたそうで、実際に撮影した印象を聞かれた綾瀬は「台本の順番通りに撮ったので、ハル(大沢)とのり子の距離感と同じように、私自身も一菜ちゃんと撮影が進むにつれて仲良くなっていったり、そこがちょっと役にも通じていたりしてるかなと思います」とコメント。森がとても多かったと続け「道にカエルがいたり、いろんな昆虫もたくさんいて、それを一緒に取ったりしてどんどん仲良くなっていきました」と思い出を語った。
また、プライベートで監督とともに大沢の家を訪問したことを報告した綾瀬は「一緒にババ抜きしたり、お母さんの手料理をいただいてすごい楽しかった!」とにっこり。綾瀬が遊びに来たことに対する母親の反応を聞かれた大沢が「結構、喜んでました」と話すとさらに喜びの表情を浮かべていた。
そんな大沢との仲睦まじい様子を見ていたMCから同年代の監督の作品に出演した感想を聞かれた綾瀬は「親近感と言いますか、一緒に作っている感覚だったり、 話してても感覚的に共感する部分がすごく多かったりして、同い年なんだなって思うだけですごい安心感がありました」と笑顔をみせた。

この日、白いシャツとデニムのラフな衣装で登場した綾瀬。先日、レッドカーペットにも参加し今回が初の参加となる東京国際映画祭に「お客さんやマスコミの方々と距離がすごく近かったので、緊張感もあったり、あと活気もすごくて、これは本当に映画のお祭りなんだ!」と興奮した様子をみせていた。