唯一無二の奇想天外な物語で、日本のファンタジー小説の原点と称えられる「南総里見八犬伝」。1842年に完結してから200年近くの時を超え、今なおマンガ、アニメ、映画、舞台、歌舞伎と多彩なジャンルで二次創作が行われるなど、現代のエンターテインメントに多大な影響を与え続けている。里見家の呪いを解くため、八つの珠に引き寄せられた八人の剣士たちの運命をアクションとVFXで描いた「八犬伝」=【虚】の世界と、物語を生み出した馬琴の感動の実話【実】の2つのパートが交錯する、山田風太郎の小説『八犬伝 上・下』(角川文庫刊)を実写映画化したエンターテインメント超大作。
10/25(金)に公開初日を迎え興行収入&動員ランキング初登場1位の大ヒットスタートを切った本作。このたび大ヒットを記念した大ヒット御礼舞台挨拶が開催され、八犬士から犬塚信乃役・渡邊圭、犬川荘助役・鈴木仁、犬村大角役・松岡広大、犬江親兵衛役・藤岡真威人、そして曽利文彦監督が登壇した。

大ヒットの反響を聞かれた渡邊は「珍しいぐらいに母親から長文のLINEが来ました」と報告。内容について「基本的に犬は元気ですとかっこよかったよっていうのが箇条書きにはなってた」と言い、「壮大な景色と僕らが一緒に映ってるものですから、どうやって撮ったのってのはちょっと気になってるみたいなんで、早めに帰省したいです」と笑顔をみせた。
鈴木は「恋愛映画とかだと、男友達は見に行くの恥ずかしいとかあったりとかする中で、こういう作品だとやっぱ男友達もすごい前のめりで、『見に行くけど一緒に行かね?それの方が面白いじゃん』って言われた。これから3回以上は見に行くと思います」と明かした。

MCから撮影時の八犬士について聞かれた4人。鈴木が他の八犬士キャストと共演が多いと話題になったことをきっかけに渡邊が「真威人くん、今回誰かいた?」と藤岡に質問。藤岡は「僕はみんな初でした」と答えると、渡邊から「どうだったの?」とさらに問いかけられた藤岡は「怖かったですけど」とぶっちゃけ。「怖かったんだ(笑)」と驚く渡邊に藤岡は「違う違う違う」と訂正しつつ「人がというよりは、時代劇も初めてだったし、映画もあれが本当に2回目とかで右も左も分からなかった」と説明した。
さらに、渡邊は撮影時地方のホテルで起こった渡邊に関するエピソードを披露。「人数が8人って多いから、車2台ぐらいだったんですね。僕たちは飯食いに行こうかなんて話にもなるわけですよ。でも先に着いた真威人くんを誘いそこねた」と暴露すると、藤岡は「行ってたんですかー!?」と驚愕。渡邊は事情があったと言い「真威人くんもいたら誘おうかと思ったら、コンビニからカップ麺にお湯入れて出てきて、ちょっと申し訳ないなってのがあった」と明かした。

イベント後半では、本作の主演で滝沢馬琴を演じる役所広司と葛飾北斎を演じる内野聖陽からサプライズでメッセージ映像が上映された。渡邊は「大体ね、知ってるんですよ。こういう時って」と話しつつ「すごい身が引き締まりますね。Tシャツ着てきたの後悔しました。ネクタイ巻いてくればよかったな」と悔しそうな表情を浮かべた。
役所とはラストシーンで共演する八犬士。渡邊は「非常に貴重な経験をさせていただいて、頑張らねばならないという思いに駆られてます」と回顧。藤岡は「すごい和ませてくれました」と言い、「本当に本番始まる直前までクイズを出して『考えといてね、この後答え聞くから』と言ってニヤニヤしてて、その感じで接してくれたから、僕ら良い意味で緊張せず、すごいすごい優しかった」と感謝を述べた。
役所からのクイズについて「カチンコが鳴った後にクイズを出して歩き始めるんですよ。でもあれ、監督の指示だったんですよね?」と質問する渡邊。曽利監督は「役所さんには八犬士を笑わせてくださいって。それだけです」と回答。続けて「だから、えーって困ってましたけど、満面の笑顔だったんで。役所さんはクイズを出しながらしっかり自分の芝居をしてる。すごいなと思いました。」と称賛した。
渡邊は「本当に良い笑顔を引き出していただいた。クイズの内容は、こんなこと言ったら申し訳ないですが、本当にくだらなかった。それが最高でした。この世代の男子が盛り上がりやすいクイズだったってことだけをお伝えします」と笑いを交え役所への尊敬の念を込めた。