
本作は、小泉堯史監督が吉村昭の原作「雪の花」(新潮文庫刊)を映画化。日本映画を代表する豪華キャストとスタッフが集まり、多くの人命を奪う疫病と闘った町医者の愛と感動の実話を描く。江戸時代末期、死に至る病・疱瘡(天然痘)から人々を救う方法を見つけようとする無名の町医者・笠原良策を松坂桃李、その良策の妻・千穂を芳根京子、そして良策を導く蘭方医・日野鼎哉を役所広司が演じる。
本作で殺陣と太鼓に初挑戦した芳根は「殺陣の撮影の時は監督が『芳根京子はこんなもんじゃない!』って言ってくださったりとか、太鼓の練習場に何度も来てくださってたくさん練習の経過を見てくださっていた」と振り返り、「来てくださる度に『また良くなったな』って思ってもらえるように頑張ろうって、監督が鼓舞してくださることが本当にモチベーションに繋がった」と感謝を述べた。
そして、太鼓の本番シーンは「実際見てくださってる方が本当に楽しそうに見てくださっていたので楽しく太鼓を叩くことができました」と回顧。猛練習した太鼓は今でも体に染みついているそうで「細長いものを持つと、手首の角度がすごく蘇る。これ多分しばらく続くだろうなってすごく嬉しい気持ちになります」と笑顔をみせた。
芳根を現場で見ていた松坂は「手首がテーピングだらけでボクサーのテーピングみたいにぐるぐる巻いていたのでどれだけ大変なことだったんだろうって肌で感じた」と尊敬のまなざし。太鼓の本番シーンについては「もう圧巻でした。撮影が終わった時には芳根さんは泣き崩れるように…あれはもう忘れられないですね」と話すと、芳根は「あのシーンで松坂さんの笑顔を見れた、良策さんの笑顔を見れたこともすごく嬉しくて『私が笑顔にしたぞー!』って思いました」と明かしていた。