
ブーム以前から注目度の高いタイムリープ作品。何度やり直してもうまくいかないハラハラ感や、タイムリープ作品だからこそ楽しめる逆転劇と非日常的な世界観を体験できるのが魅力だ。日本では漫画連載からアニメ化された「サマータイムレンダ」や、昨年日本アカデミー賞作品賞を受賞しさらに話題となった『侍タイムスリッパー』など、アニメ・映画・ドラマと話題作が次々と生まれている。
海外でもタイムリープを題材にした作品が次々大ヒット。2023年に配信されたNetflixオリジナルシリーズ「いつかの君に」は、1998年と2023年に時を越えて続く愛と、その愛を阻む謎めいた事件の考察が捗る複雑なストーリー展開が注目を集め、配信開始から連日TOP10入りを記録。2024年には、韓国で放送されたドラマ「ソンジェ背負って走れ」が配信されると世界109カ国で6週連続1位を記録。「推し」を守るために15年前にタイムスリップし未来を変えようと奮闘する物語。主演のキム・ヘユンとビョン・ウソクの圧倒的な演技力が、キャラクターたちの生き生きとした姿を引き立て、韓国のゴールデングローブ賞とも呼ばれる「百想芸術大賞」で人気賞を受賞。2025年の現在でも勢いの止まらない作品の一つ。
ドラマ『六月のタイムマシン』もまた運命を変え事件の謎に挑む物語だ。幼なじみの死を防ぐためにタイムリープを繰り返し、事件の真相に迫り過去を変えるという王道ミステリーながら自分達が過ごした青春時代の懐かしさがこみ上げてくるようなストーリーとなっている。第2話まで放送され、登場人物が抱える秘密が明らかになり、視聴者の推理合戦が白熱しており、これからの展開に注目が集まっている。

前回ついにタイムマシンが登場。次のタイムリープに備え、時間を有効活用するべく調査を続ける6人。
第三話では、一茶(八神遼介)と解散し、茜(矢嶋由菜)と2人で調査することになった蒼(志賀李玖)。フった側とフられた側という気まずい時間の中、蒼は茜に事件解決のためにより一層調査に励むことを誓う。一方、殺害理由として浮上した直墨の賄賂の情報を集めるため、一茶の母親と桃花(小浜桃奈)の父親である町長に話を聞き込む仲間たち。しかし、ますます謎が深まるばかりに。
タイムリミットが迫る中、6人は2回目のタイムリープをするため、屋敷に向かいタイムマシンを起動しようとするが、そこには前回無かったはずの「1」の数字が。番号が表す意味とは…直墨の残したダイイングメッセージ(「ヨンカイデシ ツギオレハズ」)によって、タイムマシンの秘密が少しずつ明らかになってくる。
【第三話 あらすじ】
直墨(志田原泰輝)が特別養護老人ホームの開設を目指し、選挙絡みの賄賂をある人物に渡していた可能性が浮上。出馬中の桃花(小浜桃奈)の父親、そして一茶(八神遼介)の母親(宮村優子)も怪しい…。一方、蒼(志賀李玖)と茜(矢嶋由菜)は思い出の小学校を訪れ、花壇の前で10年前の惨劇を思い出す。刻一刻とタイムリミットが迫る中、6人は2回目のタイムリープを成功させることができるのか…?