本作は、カメラ好きな上白石がファンだった写真家・松岡一哲から写真集の提案で“25歳のメモリアル”として発売することが決定。1週間の「夏休み」にスリランカのインド洋に浮かぶ美しい島で撮影が行われ、行く先々での現地の人とふれあう旅はまさにプライベート感たっぷりの夏旅の記録となっている。

本作では上白石が撮影衣装のセレクトや編集会議にも参加したそうで、こだわった点について「なるべく撮影中もずっと撮っていただいて、ご飯中もずっとですし、移動中も撮ってもらったりした」と話し、「カメラ前に立つ時って役を背負っていたり、鎧のようなものを纏っている感覚はあったんですけど、なるべくそういうものを全部脱ぎ捨てて、全部ありのままの瞬間を切り取っていただいたような気持ち。すごくぼーっとしてる顔もたくさんありますし、旅って楽しいだけじゃなくて、苦しいこととか大変なこともたくさんあるので、そういう心の日々とかいろんな気持ちの移り変わりもちゃんと写したいなという気持ちがあったので、そういうものを全部汲み取ってフィルムで焼き付けていただいたので特別な1冊になった」と胸を張った。

そんなこだわりがつまった本作だが、参考にしたものとして俳優の杉咲花の1st写真集『ユートピア』をあげた上白石は「杉咲花さんのユートピアっていう20歳を記念した写真集があるんですが、その本の中の花さんがすごく自然体で、こう読んでいて一緒に旅をしているような気持ちになったので、私もそういうふうに一緒に写真の中で旅をしてもらえるような本を作りたかった」と想いを明かした。
また、記者から姉・上白石萌音との写真集の予定を聞かれた上白石は「ないですが、一緒に旅をしたいなと思ってます」とコメント。実際に、1週間の「夏休み」が貰えたらその使い方について「姉と夏のフィンランドに行ってみたくて、コテージを2人で借りたり転々と旅してみたい。里帰りぐらいしかないのでいつか海外に2人で行ってみたい」と笑顔をみせていた。