
原作は、2007年から2022年まで講談社『BE・LOVE』で連載され、シリーズ累計発行部数2900万部を突破する、末次由紀による同名コミック。2016年から2018年にかけて映画化された『ちはやふる-上の句・下の句・結び-』では、瑞沢高校に入学した主人公の綾瀬千早(広瀬すず)が、仲間と共に競技かるた部をゼロから作り、全国大会優勝を目指し、成長していく物語が描かれ、シリーズ累計興行収入45億円を突破する大ヒットを記録した。
本作は、映画『ちはやふる-上の句・下の句・結び-』から10年後の世界。大きな挫折により、青春を諦めてしまった藍沢めぐる(當真あみ)が、顧問として梅園高校に赴任してきた大江奏(上白石萌音)と出会い、競技かるた部に入部し、新たな仲間と共に成長していく姿が描かれる。そして、全国大会出場を目指し、高校最強の瑞沢高校に挑んでいく物語。
映画シリーズから続投となる上白石萌音は、梅園高校の非常勤講師でかるた部顧問の大江奏を演じる。「顧問になってしまいました」と恥ずかしそうに話す上白石は、「もう10年経ったのかという感慨深さもありましたし、嬉しさはもちろん大きかったですが、バトンをしっかり繋がなくてはいけないというプレッシャーと責任も大きく感じました」と語りながら、「でも何よりも生徒の皆さんにお会いするのをとても楽しみにしながら、クランクインを待っていました」と微笑む。
先生役での出演は想像していなかったようで、「多分、奏も全く想像していなかったと思うんですが、これも巡り合わせだなと思います」とコメント。
初共演となった當真の印象を、上白石は「お会いする前の第一印象はなんて可愛い人なんだろうと思っていたんですが、色々あみちゃんのことを知って、現場での姿を見て、今抱く印象はかっこいい人です。自分がすべきこと、できることが分かっていて、そこに向かって粛々と計画を立てて努力を積み重ねられる人です」と話し、「あみちゃんもそうですし、全員、目を見ているだけでお話ができるような、素敵な役者さんばかりで心の底から尊敬していますし、現場で皆の芝居を見ていて、悔しいなと思うこともあったりして。あまりにも良いお芝居をなさるので、早く見ていただきたいですし、見ているだけで自然と皆のことを愛して応援する先生の気持ちになれたので、本当に感謝しております」と、感謝を述べた。
10年前のメンバーと比べ、学生キャストたちについて「高校生がこんなに可愛いわけがないと思いながら、日々過ごしていました」と率直に答えると会場からは笑いが起こり、「本当に純粋で真っ直ぐで、それがとても眩しかったですし、すごく心を動かされました」と語る。「私たちは当時、撮影中はそれぞれに持ち寄って寄せ鍋のようにお芝居を作っていたんですけど、皆は畑から一緒に耕しているみたいな、そういうアプローチの違いがあって、見ていてとても面白かったです」と、芝居の向き合い方にも違いを関しているようだった。
本作の見どころを「撮影を通して一番感じたのが、青春は学生だけのものではないなということでした。高校生たちの青春を描いたドラマではありますが、私にとってもこの撮影期間は紛れもなく青春で、年齢ではなく心の持ちようで、何歳になっても青春ができるというメッセージも含んでいる作品だと思います。魅力的な大人もたくさん出てきますので、色々な観点から、いろんな年代の加担楽しんでいただけるドラマです」とアピールした。