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“史上最悪のパラドックス”と評された法条 遥の小説「リライト」(ハヤカワ文庫)のストーリーの魅力をそのままに、人間描写を得意とする松居大悟監督の手によって、タイムリープ映画の傑作が誕生した。

この度、映画『リライト』の世界をさらに深く描き出す、インスパイアソングのミュージックビデオが解禁された。楽曲を手がけたのは、同作の主題歌「scenario」で主人公・美雪と保彦のひと夏の物語を描いたRin音。新たに発表されたインスパイアソング「貴方に晴れ」では、物語のキーパーソン・茂の視点から、あの夏の出来事を語る“もうひとつ”の物語。

高校3年生の夏、ある小説に導かれ300年後の未来からやってきた転校生・保彦。だが彼は、時間のループから抜け出せず、未来に戻れなくなってしまう。未来に戻れる鍵は、未来で保彦が読んだ“小説”。――果たして、小説を書いたのは誰なのか?
解禁されたミュージックビデオでは、海辺の町でひとり佇む茂の姿が映し出される。波音が響くなか、彼の目に映るのは、親しげに語らう高校生たち。その光景にあの夏の記憶が重なり、懐かしさが胸を満たしていく。保彦が美雪と過ごした海辺の防波堤、仲間たちとの思い出が詰まった母校を巡り、やがて彼は大切にしまっていた「茂くんへ」と書かれた一通の手紙を手に取る。秘密を共有した保彦との友情は、今も茂の胸のなかに消えることなく息づいているのだ。映画本編には描かれなかった、本編から2年後の茂の視点で綴られた物語は、主題歌「scenario」と共に、時間を超えた絆と記憶をエモーショナルに語りかける。

本ミュージックビデオの監督・脚本を務めたのは、『リライト』の監督でもある松居大悟。もともとRin音が表現する音楽に惹かれていた松居監督のオファーによって、主題歌「scenario」が誕生。映画を見たRin音が、主題歌「scenario」と共に書き上げたのが、インスパイアソング「貴方に晴れ」となり、主人公・美雪目線で描かれた「scenario」に対し、物語のキーパーソン”酒井 茂”視点で紡がれている。茂を演じた俳優・倉 悠貴自身が出演していることにも注目。Rin音が表現する世界観と映画の世界が融合し、Rin音自身が「登場人物の中で感情移入してしまった」という”茂”目線で、映画『リライト』の物語を感じることのできるインスパイアソングに仕上がっている。

【ミュージックビデオ 撮影後コメント】
■松居大悟監督

Rin音さんが、主題歌「scenario」と茂目線のインスパイアソング「貴方に晴れ」の2曲作ってくださったおかげで、茂役の倉くんに出演してもらって、映画本編の撮影チームでミュージックビデオを撮影することができたこと、とても嬉しく思います。2つの物語が交わったり離れたりして、音楽と物語の間で強い親和性を描けました。

■倉 悠貴:酒井 茂役
約2年前(の撮影時)は1ヶ月くらい尾道に滞在して撮影していたので、どのロケ地にも思い出があります。久しぶりに茂になってめちゃくちゃ楽しかったですし、懐かしかったです。Rin音さんの曲が本当に素晴らしくて、美雪目線の主題歌「scenario」と、茂目線のインスパイアソング「貴方に晴れ」の2曲があり、茂のキャラクターを好きでいてくださって嬉しいです。感情移入しながらMV撮影に臨むことができました。