2008年に山田能龍、いとうあさこ、羽鳥由記らを筆頭に旗揚げされた劇団「山田ジャパン」。哲学的なテーマを独特のユーモアと人間ドラマを交えて見せる演劇を得意とし、数多くの作品を発表しています。その主宰である山田能龍は、現在放送中のTBS系金曜ドラマ『イグナイト-法の無法者-』や世界各国で話題となったNetflixオリジナルドラマ『全裸監督』など、これまで数々のドラマ脚本を手掛けてきた。
そんな山田が最新作の舞台として選んだのが、ドラマの制作現場。プロデューサー、監督、脚本家、制作、撮影・技術、衣装、ヘアメイク、マネジメント、音楽、等々…あらゆる専門スタッフとキャストが集って一つの作品を作り上げるドラマの制作現場において、トラブルはつきもの。それは関わる人が多ければ多いほど尚の事で、「良い作品を作りたい!」という気持ちは同じであっても、目指す方向が異なることで日々さまざまな問題が発生し、その度に誰かが知恵と努力を総動員し対処する。それはまるで「人生を短期的に凝縮させた様相がある」と山田自身がコメントで語る通りである。
ドラマ制作の裏側には、視聴者に知られていない人間ドラマがある!数々のドラマ制作に携わってきた山田だからこそ作れる、リアリティ溢れる生々しい物語。今後の詳細発表に注目。

主演を務めるのは、今年2月に話題となったオーディション企画「timelesz project」で晴れて新メンバー入りを果たし、今最も勢いのあるアーティストグループとして活躍するtimeleszの原 嘉孝。山田ジャパンには2024年の『愛称⇆蔑称』以来、2度目の出演で、今作ではトラブル解決に奔走するドラマ制作会社の若手プロデューサー青野貴則を演じる。
そして共演には、老若男女問わずお茶の間で人気の女性タレント・いとうあさこ。劇団の旗揚げメンバーで、原とは俳優として2度目の共演、バラエティ番組でも共演しており、息ピッタリの掛け合いを舞台上で見せてくれることだろう。
山田が当て書きで書き下ろす最新作。原がこれまで培ってきた確かな演技力に加え、環境が変わり今をときめく姿に何を見出すのか。ドラマの制作現場を舞台に描かれる、山田ジャパンの新作コメディに期待したい。

<ストーリー>
令和7年。混迷を極めたテレビ業界の余波を受け、バタつくドラマ制作の現場。
制作会社の若手プロデューサー・青野貴則(原嘉孝)は、自身が惚れ込んだ漫画の映像化で初のチーフ作品を担当することになる。原作者の許諾・キャスト・製作陣と盤石の布陣を整え自信満々でスタートを切る青野。しかし、想定外のトラブルが次々と舞い込んでくる。そして極めつけには主演俳優の名物マネージャーから「この脚本とこの相手役であれば、主演は降ろさせます」と言われてしまい…。

<山田能龍 コメント>
数々のドラマに脚本家として、監督として参加してきましたが…制作中は面白いくらいに必ず、多種多様の問題が発生します。悪意は稀にしか目にしないし、関わる多くの人が賢くて一生懸命なのに、です。なぜだろうと考えたところ、きっと「関わる人の目的と目標が、それぞれ違うから」じゃないかなと。この定義って、ドラマ作りだけじゃなく人々の営みにも当て嵌まりますよね。つまりドラマの制作現場には“人生を短期的に凝縮させた様相”がある。そんな想いからこの作品は生まれました。
原くんは以前ご一緒した時に「また別作品もやろう」と共に約束しました。当時は『timelesz project』参加前ですし、もちろんデビュー前でした。更なる経験と人気と忙しさを身に纏った原嘉孝。彼との向き合いが今から楽しみです。
僕が仕事を通じ、必死をこいて見てきたドラマの制作現場。良いところも悪いところも平等に描く予定ですので、ぜひ覗きに来てください。観劇後は、きっと今よりドラマを…熱くなって見られると思います!

<原 嘉孝 コメント>
去年も出演させていただいた「山田ジャパン」。
脚本演出の山田さんとは今年のドラマ『イグナイト-法の無法者-』に続き、舞台でも早くも2回目の出演が叶いました!稽古中は、いくら忙しい中でも完璧にセリフを入れてくるいとうあさこさんを筆頭にキャスト全員が役に向き合い、もがき、命を削りながら役を作っていく姿に大きな刺激を受けました。自分もまたひとつこの作品で成長できるのだと今回もワクワクしています!皆さんに素敵な時間をお届けできるように役を愛しまくりたいと思います!劇場でお待ちしてます!

<いとうあさこ コメント>
原くんとは24年3月公演『愛称⇆蔑称』で初共演。彼の台詞覚えの速さや人間力もすごかったですが、その演技の素晴らしさにとにかく感動。役者も客席も彼に魅了されまくりで、すぐ今回のオファーをしたのですが、なんかいつの間にかtimeleszになっている(笑)そんなわけでバラエティでも共演しましたが、やっぱり舞台の上での再会は特別。めちゃくちゃ嬉しいし、楽しみです。
私は山田能龍の書く言葉が好きで、劇団立ち上げからずっとついてきました。言葉の中にいろんな意味で“命”があって。それが時に優しく、時に厳しく、自分の中にドカンと入ってくる。でも絶対的に、コメディ。たまりません、ええ(笑)
そんな山田の言葉と、原くんを始めとしたゲストの皆さんと共に作る、劇団山田ジャパンの新作。どうぞどっぷり浸かりにお越しください。本多劇場にてお待ちしております。