劇団☆新感線45周年と銘打つ本公演は、10年ぶりに<チャンピオンまつり>を掲げ、江戸時代を舞台に、歌舞伎の大名作『忠臣蔵』を上演するために愚かしいほどに芝居作りに情熱を傾け奔走する演劇人を描く。座付作家・中島かずき書下ろしによる、歌舞伎の名シーンをリスペクトした劇中劇の数々と、これまで新感線が上演してきた45年分の作品をごった煮したセルフパロディ・セルフオマージュの要素が、主宰・いのうえひでのりによる演出で華々しく立ち上がる。

出演は、劇団の看板俳優・古田新太高田聖子粟根まこと等に加え、6年ぶりの出演となる橋本じゅん、8年ぶりの出演となる羽野晶紀、そして5年ぶりに出演の橋本さとし。今や舞台だけでなく映像作品でも第一線で活躍する面々が舞台で一堂に会するのは、演出のいのうえが俳優として最後に出演した作品でもある、1994年の劇団公演『古田新太之丞東海道五十三次地獄旅~ハヤシもあるでョ!』以来、実に31年ぶりで、まさに“まつり”。
そして、この“まつり”の神輿を共に担ぐ!と名乗りを上げたのは、小池栄子早乙女太一向井理という、もはや準劇団員との呼び声も高い新感線を熟知した豪華ゲスト陣。
これぞ<チャンピオンまつり>にふさわしい、笑い満載、歌も踊りも立ち回りも存分に、目まぐるしく展開する極上のエンターテインメントを届ける。

2017年『髑髏城の七人』Season風、2021年『狐晴明九尾狩』以来3度目の参加となる向井は、本作への出演が決まり「単純に、呼んでもらえて嬉しいなという思いと、実は4年ごとにやっているので、オリンピックみたいな感覚で参加させてもらっていて。でも毎回1役じゃないんですよね。今回は特に、座付き作家と台詞でも出てくるんですけど、かずきさんの気持ちも入っているんだろうなという独り言のだったり、座付き作家の大変さやプライドも入っているので、これはかずきさんとしてやった方が良いのかな?と思いながら台本を読ませていただいたので。今回、お祭りのような作品になると思います」と語った。

4年ぶりに新感線の稽古に参加し、「昨日稽古で、ちょうど一幕の冒頭のところをやっていて、僕はそこには出ていなかったんですけど、ずっと見ていて笑っていました。くだらないなって(笑)。どんどん肉付けされていくので、もっと延びる可能性はあるんですよね。歌も踊りが増えて、立ち回りも肉付けされて、どうなるのか不安なところもあり、さっきも皆で話していてもずっと病気の話とか。そこも面白いなって思います」と、劇団員たちの様子を楽しそうに話していた。

製作発表会見には、向井のほか、古田新太、橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと、羽野晶紀、橋本さとし、小池栄子、早乙女太一、作・中島かずき、演出・いのうえひでのりが出席。

2025年劇団☆新感線45周年興行・秋冬公演 チャンピオンまつり いのうえ歌舞伎『爆烈忠臣蔵~桜吹雪 THUNDERSTRUCK』は、9月19日(金)~23日(火祝)まで長野・まつもと市民芸術館、10月9日(木)~23日(木)まで大阪・フェスティバルホール、11月9日(日)~12月26日(金)まで東京・新橋演舞場にて上演される。