Ⓒ2025 映画『楓』製作委員会 

時代を超えて愛される国民的バンド・スピッツの楽曲が、デビュー34年にして初の映画化。映画化されるのは、98年にリリースされた8thアルバム『フェイクファー』の収録曲で、同年にアルバムからシングルカットされた「楓」。監督は行定勲が務め、『世界の中心で、愛をさけぶ』に続く令和を代表するラブストーリーに挑む。脚本は髙橋泉、そして劇伴を含む音楽は、藤井風など様々なアーティストの作曲や編曲、プロデュースを務め、近年ではCMや映画・ドラマなど、数々の優れた楽曲を多方面に提供する“Yaffle(ヤッフル)”が担当する。

7/17(木)、本作の企画発表とともにアナウンスメント映像、1stビジュアルが解禁されると、「四半世紀以上の時を経て映画になるスピッツの楽曲が持つパワーがすごい」「楓が映像とストーリーでどんなふうに表現されるのか、すごく気になる。」など、スピッツの名曲の映画化に高揚するコメントが続出!キャスト未発表だったため、出演情報に胸を膨らませる期待の声がSNS上に多く寄せられた。
そしてこの度、福士蒼汰と福原遥がW主演で、切ない運命に向き合う恋人同士を演じることが明らかに!
若手俳優の登竜門と言われる『仮面ライダー フォーゼ』(2011)への出演をきっかけに、端正な顔立ちと親しみやすく爽やかな笑顔で多くのファンを虜にし、日本の映画やテレビドラマで幅広く活躍してきた福士蒼汰。近年は自身の英語スキルを活かした海外進出にも積極的で、Huluオリジナル「THE HEAD」Season2(2020)にはメインキャストの一人として参加し全編英語ゼリフに挑戦。さらに、Netflixの韓国ドラマ「この恋、通訳できますか?(仮題)」でのトリプル主演も決定しており、「愛の不時着」を手掛けたプロデューサーが代表を務める韓国の大手ドラマ制作会社「Triii Studio(ツリースタジオ)」と、日本人俳優として初めて直契約を結んだことでも話題になった。劇場映画では『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016)以来、9年ぶりに日本の恋愛映画界に帰ってきた福士だが、本作で演じる涼は、運命に翻弄されながらも、自分より愛する恋人を大切に想う優しさと包容力にあふれたキャラクター。愛情深さと憂いを繊細に表現するその姿が、多くの観客を虜にするだろう。
そして、福士と初の恋人役・亜子を演じるのは、福原遥。テレビ番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』(2009‐2013)で「まいんちゃん」として親しまれた子役時代を経て、NHKの連続テレビ小説『舞いあがれ!』(2022‐2023)へのヒロイン抜擢、さらに興行収入が45億円を突破した大ヒット映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(2023)では、戦争時代にタイムスリップし、特攻隊員と恋に落ちる女子高生のヒロインを演じた。放送中のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で蔦重を慕う花魁、誰袖を演じ、その確かな演技力が評価されている。本作で演じる亜子は、大切な人を失い、喪失感を抱えながら、日々を前向きに生きようとするキャラクター。清純でまっすぐな役を演じることの多い福原だが、これまでにない難役に挑んでおり、女優として新たなステージへステップアップする。明るいチャーミングな笑顔の魅力だけでなく、隠された苦しみや悲しみ、こらえきれず溢れ出す感情と涙、本作でしか見られない彼女の新たな一面にぜひ注目してほしい。愛するからこそ、言い出せなかった本当の事。2人を待ち受ける切ない運命とは?すべてが明らかになるとき、驚きと感動に包まれる。

そしてこの度、主演情報と合わせて、予告映像<楽曲編>とティーザービジュアルが解禁となった。緑豊かな山々や湖、星空など、美しく壮大な自然があふれるニュージーランドで撮影が行われた本作だが、予告やビジュアルにもその美しいロケーションが散りばめられている。
今回解禁となった予告映像は、名曲「楓」に乗せて美しく切ない本作のシーンが切り取られる。詳細なストーリーは明かされていないが、見る人それぞれが「楓」の楽曲とともに、登場人物の感情やその先にあるストーリーを想像することができる映像となっている。ニュージーランドで仲良く旅行中の2人の「これはこっちの楓」という会話。そして、地平線に広がる湖を前にひとり佇む亜子の後ろ姿。寂しげな雰囲気が漂うかと思えば、食卓を囲んだり、猫とふれあったり、2人の幸せそうな日常が映し出される。過去の思い出を懐かしんでいるような描写もあり、切なさを予感させるシーンも。星空世界遺産であるテカポ湖の星空が登場するが、“星”はこの物語を象徴する一つであり、2人の運命にどのように関わっていくのか、これから始まる壮大なラブストーリーに期待でき、早くも感動の予感に包まれる。
ティーザービジュアルには、ニュージーランドのテカポ湖を背景に優しく笑い合いながら同じ方向を見つめる涼と亜子の姿、そして、“さよなら 君の声を抱いて歩いていく” 切なさを予感させる「楓」のフレーズが。「楓」から生まれた物語は、別れを経験した誰しもに、忘れられない“君”を思わず思い出させることになるかもしれない。

<コメント>
■福士蒼汰
スピッツさんは世代を問わず一生愛され続ける存在で、愛をテーマに歌われていることも多く、「楓」から生まれた今回の物語にも普遍的な愛しさや愛情が描かれています。「楓」はとても素敵な曲で大好きな曲ですが、(オファーを受けて)「この曲を元に台本にした」と聞き、台本を読んでから歌詞をもう一度見ると、色々な想いを受け取ることができ、改めて素晴らしい楽曲だと感じました。この曲に込められた想いも作品に注入して、より良い作品にできるように演じさせていただきました。久しぶりの恋愛映画でしたが、行定監督が「人間の心を描く恋愛映画が好きだ」とお話しされていて、今回の映画は普遍的で根源的な感情を描いており、とても共感しています。

■福原遥
「楓」は私が生まれた年にリリースされた曲で、ご縁を感じています。スピッツさんは昔からずっと聴いていて、辛い時や悲しい時に聴くと、優しく包み込んでくれるような歌ばかりです。「楓」の歌詞も、歳を重ねて聴くと違うものを受け取れて、その時その時で違う感じ方ができるのは、この映画にも似ていると思いました。台本を読ませていただいたとき、心がジェットコースターのように動かされて、素敵な「楓」の楽曲が、この映画の世界観と交わり、本当に良い作品になる予感がしました。同時に「相手のことがすごく大事で愛しているからこそ取った行動」すべてを理解する事は難しかったのですが、行定監督とたくさんお話しさせていただき一緒に作ることが出来ました。