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原作は、第26回手塚治虫文化賞・新生賞の受賞歴を持つ谷口菜津子による同名漫画(ぶんか社)。恋人のために手の込んだ料理を作り、“恋人ファースト”な彼女を演じてきたゆえに、次第に自分を見失ってしまった山岸鮎美(夏帆)と、令和の時代には少し珍しい「料理は女が作って当たり前」と思っている亭主関白思考な海老原勝男(竹内涼真)は、大学時代から交際し、同棲にも慣れ、順調に思えていたが・・・プロポーズ直後に別れてしまう。本作は、「料理を作る」というきっかけを通じて、“当たり前”と思っていたものを見つめ直し成長していく、2人の成長&再生ロマンスコメディだ。鮎美と別れた勝男がマッチングアプリで出会った初めての女友達・柏倉椿役に中条あやみが決定している。
そしてこのたび、鮎美と勝男を取り巻き、物語を動かしていく個性豊かなキャラクター陣に、青木柚、前原瑞樹、サーヤ(ラランド)、楽駆、杏花の出演が決定した。

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勝男のライバル・ミナトくんを演じるのは青木柚。2024年の金曜ドラマ『笑うマトリョーシカ』で、櫻井翔演じる若き人気政治家の学生時代を演じて話題を呼んだ。
本作で青木が演じるミナトは、勝男と別れたばかりの鮎美の前に現れる酒屋さんの店員。“勝男ファースト”ゆえ自分の好きなものから遠ざかっていた鮎美。そんな鮎美にミナトが新しいお酒の世界を教えるうちに、2人は次第に距離を縮めていくことに。好きなことに実直でストレートに気持ちを伝える真っ直ぐな性格のミナトだが、恋愛においては一筋縄ではいかない一面がありそうで・・・。

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勝男の会社の後輩・白崎ルイ(しろさき・るい)を演じるのは、前原瑞樹。2024年の日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』で、杉咲花演じるヒロインの夫で食堂の若手料理人を演じた前原。TBSGP帯ドラマへのレギュラー出演は今回が初となる。本作で演じる白崎は料理好きで、同棲中の彼女の家でも料理全般を担っている。「料理は女がするもの」と信じて疑わない勝男を冷ややかな目で見ているが、なんだかんだ放ってはおけない優しく面倒見の良い人物で、勝男の良き理解者だ。鮎美との別れを機に、彼女の気持ちを理解しようと料理に奮闘する勝男の姿に心を動かされ、料理の楽しさや工夫を教えることで勝男を支えていくことに。

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勝男の後輩で入社2年目の女性社員・南川あみな(みなみかわ・あみな)を演じるのは、杏花。GP帯のTBSドラマへの出演は2015年の金曜ドラマ『表参道高校合唱部!』以来10年ぶりとなる。今どきの若者であるあみなは、昭和の価値観を持つ勝男に嫌悪感を抱いており、歯に衣着せぬ物言いで鋭い指摘をし、勝男に新たな気づきを与える存在だ。自信満々だった勝男が鮎美にフラれて自信を失い、本音をさらけ出す姿に同情して話を聞くうち、良き相談相手となっていく。

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美容師の吉井渚(よしい・なぎさ)を演じるのは、サーヤ。お笑いコンビ・ラランドとしての活動のほか、音楽活動や俳優業などでも活躍し、マルチな才能で若者を中心に人気を集めるサーヤは、今回がTBSドラマ初出演となる。本作で演じる渚は、鮎美を偶然担当したことをきっかけに急速に仲を深めていく。自分の好きなことに実直で、他人に左右されずに自由に生きる渚。渚の生き方は、自分を見失っていた鮎美に強烈なインパクトを与え、鮎美の小さかった世界を広げていく重要な存在となっていく。

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渚の夫で、音楽系バーを営むバーテンダー・吉井太平(よしい・たいへい)を演じるのは、楽駆。GP帯のTBSドラマへのレギュラー出演は初となる。天真爛漫で自由な渚と比べ、大人の余裕と落ち着いた雰囲気を持つ太平は、我が道を行く渚を大きな心で包み込む仏のような夫。勝男と別れて渚のもとに突然押しかけた鮎美のことも、居候として快く迎え入れる。職業柄、店に出入りする人たちのあらゆる秘密に精通しており、鮎美と急接近するミナトのことも知っているようだが・・・。

<コメント>
■青木柚
ミナト役の青木柚です。
演じる自分自身、とびきりマイペースなミナトに引っ張られながら、新鮮に楽しく撮影しております! “今時の若者”といえばそうなのですが、その奥にあるミナトの在り方や揺らぎを一緒に見つめていけたら良いなと思っています。変わっていくことに鈍感になったり、足踏みしてしまう気持ちが分かるからこそ、どの登場人物も応援したくなります。人間味たっぷりの世界を描いた谷口先生の作品に、このような形で携われてとても嬉しいです。素敵な火曜日を届けられますよう!

■前原瑞樹
とっても素敵な原作をドラマ化するということで、その世界の一員になれることが本当に嬉しく、同時に身の引き締まる思いです。面白くて優しくて、なのに真っ向から社会と戦っている、そんな作品になると信じて日々撮影に挑んでおります。
僕が演じる白崎は、竹内くん演じる勝男の後輩ながら、勝男の成長を見守り応援する(時々愚痴りながら)、ドラマを見てくださる皆さんにも近い存在かと思います。勝男のことをみんなであーだこーだ言いながら、いつの間にか自分ごとのように突き刺さってしまう、そんな日が待ち遠しいです。猛暑の中での撮影が続きますが、みんなで支え合って頑張ります!お楽しみに!!

■サーヤ(ラランド)
「じゃああんたが作ってみろよ」と、相方に対していつも思っています。ネタを作って台本を渡しても、笑わないし感謝が弱い。その割には注文も多い。彼はまさに勝男でした。今回オファーを頂いた時、彼の実写なんじゃないかと不安でしたが主演が竹内涼真さんで大変安心しました。
渚は、自分が何をしたいかを理解していて素直に動けるラブリーな性格です。夏帆さんが演じるおしとやかな鮎美と対極なようで、ピースがハマる瞬間がある。暗さを知っている明るさが愛おしいです。日常生活で渚を降ろすと心が楽になります。皆さんもドラマを観ながら渚を吸収してみてください♡
P.S.
絶対に相方は友情出演させません。

■楽駆
この作品に関われていることの尊さを日々実感しています。ありがとうございます。
タイトルに惹かれ、原作、脚本を拝読し、何事も批評するだけなら簡単だと思っていて、じゃああんたが。と思っている人々は沢山いると思っています。誰かと深く生きていく上で、人は段々と鏡のように自分と同じ人間を求めるようになり、そこでの相違が不協和音になっていくように思ったりします。この作品は、キャラクターが料理と相手を通して自分を見つめ直して、人それぞれという言葉で纏めるのは簡単ですが、自分が何が嫌いで何が好きで、実は何で満たされていたのかに気付いていく物語です。時代の変化により男女の価値観は大きく変わり、相手を変えることよりまず自分が変わることの大切さを説教臭くなく伝える、彩りのある作品になっていると思います。
谷口先生の大切な原作をスタッフ、キャストの方々と丁寧に紡いでいますので、楽しみにして頂けたら幸いです。

■杏花
この作品に出会えたことは、私にとって奇跡のような出来事でした。
これまで演じたことのない役柄に、最初はうまく掴めず迷い悩む日もありましたが、今では南川あみなを演じる事が心から楽しく、かけがえのない日々です。
さまざまな想いが折り重なるこの物語の中で、彼女を最後まで精一杯、生き抜きたいと思っています。
皆さんの毎日にそっと寄り添えますように。どうぞ楽しみにお待ちください。