
本作は、作家・村井理子氏が実際に体験した数日間をまとめたノンフィクションエッセイ「兄の終い」をもとに中野量太監督が映画化。絶縁状態にあった実の兄の突然の訃報から始まる家族のてんてこまいな4日間の物語を描く。主演を務めるのは、マイペースで自分勝手な兄に幼いころから振り回されてきた主人公の理子役の柴咲コウ。共演に、家族を振り回す原因となる、映画史上稀にみるダメな兄ちゃんを演じるオダギリジョー、兄と一時は夫婦でありながらも、ある理由で離婚した元嫁・加奈子を演じる満島ひかり、兄と加奈子の娘で両親離婚後は母と暮らす満里奈を演じる青山姫乃、二人のもう一人の子供で最後まで兄と暮らした息子・良一を演じる味元耀大が出演している。
1996年から始まり今年で30回目を迎えた釜山国際映画祭は、これまでも数々の日本映画が栄えある賞を受賞し、アジアを代表する映画の祭典として毎年注目を集めている。昨年は、『Cloud クラウド』(黒沢清監督)、『ナミビアの砂漠』(山中瑶子監督)、『ぼくのお日さま』(奥山大史監督)などの話題作が上映された。
今回、映画『兄を持ち運べるサイズに』は、釜山国際映画祭の代表的な部門の一つで、人気・芸術性に富んだ新作や国際的に評価された作品が選出されるOPEN CINEMA部門に選出!本部門は、メイン会場である釜山シネマセンターの野外スクリーンで上映されるのが特徴でとなっている。釜山国際映画祭選出の一報に、中野量太監督は「映画『兄を持ち運べるサイズに』は、明日、誰の家族にも起こり得る話です。世界中の家族に、観て感じて考えて、最後は優しい気持ちになって欲しい。そんな思いを込めて作り上げました。韓国の観客の皆さんの反応がとても楽しみです。」と喜びを語っている。
<中野量太監督 コメント>
映画『兄を持ち運べるサイズに』は、明日、誰の家族にも起こり得る話です。
世界中の家族に、観て感じて考えて、最後は優しい気持ちになって欲しい。そんな思いを込めて作り上げました。
まずは、釜山国際映画祭での上映が決まり、とても嬉しく思っています。韓国の観客の皆さんの反応がとても楽しみです。