©︎北方謙三/集英社 ©︎2026 WOWOW

壮大なスケールと緻密な人間描写で圧倒的支持を誇る、巨匠・北方謙三の『水滸伝』。シリーズ累計発行部数は1160万部を突破し、未だかつて映像化されていない大河小説の金字塔が、連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」として、日本ドラマ史上、規格外のスケールで完全映像化。

劇伴音楽は、脚本・藤沢文翁とテレビアニメ『MARS RED』や「READING HIGH」「VOICARION」をはじめとする音楽朗読劇を通じて長年タッグを組んできた村中俊之が担当。チェロをはじめとする独創的で、美しい音色の数々により人々の感情を揺さぶり続けてきた村中の音楽が、「水滸伝」の壮大な世界観と骨太な物語を彩っていく。ベールに包まれていた前代未聞のプロジェクトが、いよいよその全貌を現し始めた。

『水滸伝』は、腐敗した世を憂い、法に背いてでも正義を貫こうとする“はみ出し者たち”の叛逆の物語。現代にも通じる「理不尽な権力に抗う意志」と「仲間との絆」が、壮大な群像劇として描かれていく。
そんな物語の中でも、屈指の強さと人気を誇る英傑として登場するのが、林冲(りんちゅう)。原作元である集英社によって累計1000万部突破記念として実施された読者アンケート「キャラクター人気ランキング」では好きな人物で【堂々の第1位】に輝くなど(※出典:https://lp.shueisha.co.jp/dai-suiko/ranking)、北方水滸伝ファンから熱烈な支持を受けている。
林冲は、槍術にかけて右に出る者のいない天才武人。豹子頭(ひょうしとう)の渾名でも知られ、その鋭さとスピードを武器に、騎馬隊を率い場を駆け抜ける姿は、”風の武人”そのものだ。しかし、圧倒的な武に恵まれながらも、彼の内には深い悲しみがある。愛する者を、国家の策略によって失った過去——それが、彼の人生と戦いに影を落としている。忠義のために槍を振るい、命を削って突き進む姿には、凄絶な覚悟と、どこか死に急ぐような危うさが漂う。

©︎北方謙三/集英社 ©︎2026 WOWOW

そんな林冲を演じるのは、亀梨和也。本作は、個人事務所設立後に撮影に臨んだ初の映像作品であり、この挑戦には並々ならぬ覚悟と情熱が注がれている。さらに本作では、時代劇の世界において初めて“武人”という立場を担う。これまで現代劇や時代劇で多彩な役柄を演じてきた彼にとっても、【殺陣×人情劇】が交錯するこの役柄は新たな領域。武芸の達人でありながら、内に悲しみと忠義を秘め、死地を駆け抜ける林冲の生き様を、どのように体現するのか。長年のキャリアと表現力を携え、いま亀梨和也が挑む“初の武人役”。その全身全霊の演技に、期待が高まる。
亀梨は林冲を演じるにあたり亀梨は「完全に亀梨和也という人間とは離れ、日に日に自然と林冲にトリップしていく感覚があって、新しい自分自身の側面を見つけられた気がします」と想いを語る。さらに「織田さん、反町さんお二人がすごく自然体で我々にも接してくださり、「誰も壁がなく同じ志を持って現場にいる」という作品とリンクするような空気感でした」と撮影現場の充実ぶりを語る。また、WOWOWの大原プロデューサーは、「衣装に身を包み、初めてカメラの前に立った亀梨さんの姿を見た時のことが今でも思い出されます。スタッフは皆、息を吞みました。「林冲が、ここにいる」」と亀梨林冲に関してコメントを残している。

©︎北方謙三/集英社 ©︎2026 WOWOW

さらに今回、本編映像を使用した【特報映像】が解禁。壮大なスケール感と人間ドラマの熱が凝縮され、規格外の予感を放つ──その世界観を30秒に詰め込んだ衝撃の映像が、ついにそのベールを脱ぐ。
冒頭では、主人公・宋江(演:織田裕二)が筆を走らせ、世直しの書『替天行道』を記す姿が印象的に映し出される。その眼差しには、腐敗した世に抗う強い決意が宿っている。続いて、“動”の頭領・晁蓋(演:反町隆史)が馬を駆り、剣を構える姿が登場。烈火の如き闘志と覚悟が、画面越しに伝わってくる。そして圧巻は、“武”の化身・林冲(演:亀梨和也)。一瞬のカットに凝縮された槍さばきには、彼の孤高と悲哀、そして死地を選ぶ覚悟が滲み出ている。
「日本ドラマ史上、規格外のスケール」という言葉にふさわしい、映像・音・空気すべてが震えるような特報。いよいよ、この前代未聞のプロジェクトが動き出す。

<亀梨和也(林冲役) コメント>
四季を感じながらの撮影でした。林冲と同じように、冬は凍えるような苦しい寒さの中で撮影をして、春には緑の綺麗さと花の香りを感じ、そして夏の暑さの中で大きな山を登る。1年を感じながら、1つの作品ではなかなかできない経験をさせていただきました。
林冲を演じるにあたり、強さと弱さ・太さと細さ、のようなどちらでもない内面をテーマとして常に持って臨みました。完全に亀梨和也という人間とは離れ、日に日に自然と林冲にトリップしていく感覚があって、新しい自分自身の側面を見つけられた気がします。
時代劇で武人の役を演じるのは初めてだったので、本格的な馬上でのアクションも今回が初めての経験でした。自分のスキルとしては全くないところからのスタートだったので、7~8カ月かけて本格的に習って、馬上で違和感なく演じられるところまで成長できたので、アクションにも注目してもらいたいです。
撮影現場では織田さんや反町さんをはじめ、自分がこの世界に入る前からテレビで拝見していた方たちばかりでしたが、お二人がすごく自然体で我々にも接してくださり、「誰も壁がなく同じ志を持って現場にいる」という作品とリンクするような空気感でした。
本作からはどの時代にも通ずる人間の深さであり浅さであり、生きるというメッセージを感じます。善悪という簡単なものではなく、人それぞれが正義や志を持っていて、複雑な交わりの中で歪んでしまったものをどう捉えるのか。そういった人間模様の複雑さ・難しさを表しているのが「北方謙三 水滸伝」の魅力の1つだと思います。生きていく上で何を思い、誰を想うか、そういった温かさをこの作品から感じていただければと思います。

<大原康明プロデューサー(WOWOW) コメント>
林冲は、『水滸伝』読者から圧倒的な支持を集めています。
誰もかなわないほどの強さを誇り、槍の腕前は天下一。
しかし、その胸の奥には切ないほどの弱さも併せ持ちます。
私も林冲の魅力に取り憑かれた人間のひとりです。
誰なら林冲を演じることができるのか。
それは、『水滸伝』をはじめて読んだ高校時代以来、永遠のテーマでした。
 そんな中、亀梨和也さんと他の作品でご一緒した際に、華やかな佇まいでありながら、誰よりもストイックに作品に向き合われる姿、お芝居の力強さ、繊細さを間近で拝見し、心を鷲掴みにされました。
林冲を演じられるのは、亀梨さんしかいない。そう確信しました。
 スタジオで衣装に身を包み、初めてカメラの前に立った亀梨さんの姿を見た時のことが今でも思い出されます。スタッフは皆、息を吞みました。「林冲が、ここにいる」と。
 冬にはマイナス10度の雪山で撮影に挑み、吹雪の中を猛進し、夏には馬に乗り、平原をひた走る―。
その身体から放たれる気迫や猛々しさは、まさに原作の林冲そのものです。
あの頃、思い描いた姿でした。
きっと本作をご覧いただいた誰もが、亀梨さんの熱演に心を奪われるはずです。
是非、ご期待ください。