2003年に始動し、2.5次元ミュージカルの先駆けとして走り続けてきたミュージカル『テニスの王子様』シリーズ。シリーズ通算公演数1900回、累計動員数290万人を突破し、19年目を迎えてもなお、さらなる進化を遂げて、4thシーズンへ突入。

テニミュ初登場キャラクターとなる雑誌「月刊プロテニス」の記者・井上 守役に北代高士(1stシーズン 不動峰・橘 桔平役)、リョーマの父・越前南次郎役に中河内雅貴(1stシーズン 立海・仁王雅治役)が出演している。

物語は、テニスの名門校・青春学園中等部(青学(せいがく))に天才少年・越前リョーマが入学してくるところから始まる。早速テニス部に入部したリョーマは圧倒的な強さ、テニスセンスを見せ、特例でと大会のレギュラーを決める校内ランキング戦へ出場し、見事レギュラーの座を勝ち取る。青学(せいがく)は地区予選を順調に勝ち進み、いよいよ決勝戦へコマを進めるも、決勝の対戦校は意外にも、昨年暴力沙汰で大会出場を辞退したノーシード校・不動峰だった。

本公演では23曲を披露。地区予選の優勝をかけた熱い戦いが繰り広げられる。

ゲネプロ後には囲み取材が行われ、今牧輝琉、山田健登、GAKU、土屋直武、中河内雅貴が出席。
以下、囲み取材レポート。

――これから初日を迎えることになります。初日を迎えての気持ちをお聞かせください
今牧「本日初日ということでいよいよか、という感じです。お披露目会を含めてこの日をみんなで楽しみに稽古してきたので、もう今日から初日だと考えるとめちゃくちゃ緊張しています。頑張ります」

山田「僕もやっとかっていう感じなんですが、何か月も稽古してきて、その間にパズルのピースを集めてきたんです。で、それが今日お客さんに見てもらえることによってやっとパズルが完成する。完成はしますが、ここからがスタートなので皆さんと僕たちと一緒に突っ走っていければなと思います」

GAKU「初日を迎えて正直とっても緊張しています。でもやはりやっとできるんだという高揚感と舞台に立てるありがたさがあって。これからもみんなとゴールまで突っ走っていこうという気持ちでいっぱいです」

土屋「とても不思議な感覚です。お披露目会から公式SNSがどんどん更新されていく中で稽古も積み重ねてきて、やっとだという気持ちともうなんだ、という二つの感情が入り混じっていますが、ここからがスタートだと思うのでこれから頑張っていきたいと思います」

中河内「今までのテニミュとは違う、本当に一新した新しいミュージカル『テニスの王子様』4thシーズンが出来上がったと思います。これからお客様に観ていただいてまた更に進化していくんじゃないかなという希望と期待を実感しているところなんですけども、これから本当に一日一日一公演一公演を、キャストスタッフ含めてカンパニー一同全力で挑んで、お客様にもこの新しいミュージカル『テニスの王子様』4thシーズンを受け入れていただけるような世界になっていると思います。自分自身のことよりもみんなが一瞬一瞬をキラキラ輝いて大千秋楽まで無事に突っ走ってほしいなという気持ちでいます」

――新生青学(せいがく)キャストを代表して青学(せいがく)としての意気込みを山田さんお願いします
山田「とにかく勝ちにこだわって、手塚国光が1年生の時に言った「僕たちの代で青学を全国へ導きます」の言葉を有言実行させたいと思いますので、皆さんどうか応援よろしくお願いします」

――同じく新生不動峰のキャストを代表して不動峰としての意気込みをGAKUさんお願いします
GAKU「原作の不動峰は、橘が引っ張っていて強いチームにしていくのですが、僕ら新生不動峰は皆一人一人が引っ張って、高め合って強いチームになっているんですよ。だから真っ直ぐこの試合を勝つつもりです。

――不動峰公演について、どういう舞台にしたいですか?
今牧「これまでテニミュを観たことない方、原作の『テニスの王子様』を読んだことがない方にご覧いただいたとしても、こういう物語なんだ、面白かったなって思ってもらえるような作品にしたいです」

土屋「テニミュ4thシーズンでありながら18年間の歴史を背負っているということで、その歴史の良さもしっかりと僕ら受け継ぎながら新しいものを築いていきたいと思いますし、令和が始まって2回目のテニミュになりますので、令和のテニミュはどんどんどんどん進化していくぞっていう気持ちを胸にこの公演を突き進んでいきたいと思っています」

――越前南次郎としてテニミュに帰って来た中河内さん、お気持ちや意気込みをお聞かせください
中河内「『またテニミュやりたい』みたいなことを、1stシーズンで演じている最中から言ってたんですが(笑)、それが本当に実現するとは思ってもいなくて、しかもこうやって役が変わって、この作品の神みたいな存在の越前南次郎という役をやらさせていただけるなんて夢にも思ってもいませんでした。
歴代の先輩方が本当に人間としてもダンサーとしても演出家としても振付師としても役者としても尊敬する方々ばかりだったので、自分に何が出来るんだろうというのを考えて、今回ステージの上に立っています。自分は歌とダンスとお芝居、この三本の柱を軸に普段生活していますので、これを武器に何か出来ることはないのかというのと、ミュージカル『テニスの王子様』の経験者として、新しい彼らに伝えられることがないかという想いでいます。まだまだ伝えきれてない部分もたくさんあると思うので、これから千秋楽まで出来る限り一人一人に色んなことを伝えていきたいです。今は2.5次元舞台が本当に日本の素晴らしい文化になって、テニミュは世界で戦える日本のオリジナルの作品なんだっていうことを誇りに思って、これからの俳優人生でも活かしてほしいなと思っているので。
僕もそれに負けないように、しっかりと演じたいと思っております。

――最後に、これからご観劇いただくお客様へメッセージをお願いします
山田「いよいよテニミュ4thシーズンの幕が開きました。僕たちにとっても挑戦になるのですが、僕たちが挑戦するには皆さんの応援が必要です。どうか真っ直ぐに真っ向勝負で戦っていく姿を見届けてもらえたらなと思います。最後まで油断せずにいきたいと思いますのでよろしくお願いします!」

GAKU「テニミュ4thシーズンという新しい時代にご来場いただいて誠にありがとうございます。期待以上のものを届けるのでよろしくお願いいたします」

土屋「僕らが演じる不動峰は本当に心が熱い部員たちがたくさんいます。その部員たちの熱い想いと、暑い夏は本当にピッタリだと思いますので、ぜひ両方楽しんでいただけたらなと思います。よろしくお願いします」

中河内「1stシーズンの時みたいなアツい熱をお客様にも持っていただきたいなと思っておりまして、ぜひこの4thシーズンの俳優たちにそれを経験させてあげたいんですけど、僕だけの力じゃどうにも出来ないので!
昔から『テニスの王子様』が好きだったファンの方、ミュージカルが好きだったファンの方、原作を読んでまた生で観れるんだという期待を抱いていらっしゃる方、まだ知らない方、本当に色んな方に観てもらって追いかけてもらいたいなと思っております。そうすることによって俳優たちも次々成長していって、またここから羽ばたく青年たちが出てくるのでその現場をぜひともお客様に目撃していただきたいなと思ってます。ぜひとも力を貸していただきたいと思っております。よろしくお願いします」

今牧「いよいよテニミュ4thシーズンが始まります。今回は演出、ダンス、歌、全てが一新した、僕たちから始まる新しいテニミュなので、精一杯楽しみたいと思います。そして1st、2nd、3rdシーズンのキャストの方々に感謝の気持ちを忘れず、バトンを僕たちが受け継いで、4thシーズンを最高の幕開けに出来たらなと思います。楽しみにしててください!」

7月9日から18日までTOKYO DOME CITY HALLで上演され、その後、7月23日から25日まで熊本城ホール、7月30日から8月8日までメルパルクホール大阪、東京凱旋公演として8月20日から29日まで日本青年館ホールで上演される。