本作は、「酒飲みの舌」を持って生まれた OL・村崎ワカコ(26歳)が様々な酒場をさすらい、女ひとり酒を堪能するドラマシリーズ。累計330万部(紙・電子合計/既刊25巻)を超える新久千映の『ワカコ酒』(月刊コミックゼノン/コアミックス)が原作。
主演はシリーズを通して村崎ワカコを演じてきた武田梨奈。酒飲みなら訪れたい魅力的なお店の数々に加え、今回は地方ロケも敢行。ワカコの行きつけのお店「逢楽」の大将(野添義弘)や「こもり亭」の従業員・青柳(鎌苅健太)をはじめ、会社の同僚であるみぃさん(山田キヌヲ)やアベちゃん(渡部瑞貴)など、おなじみのメンバーも登場する。

当日はBSテレ東の10月編成説明会が行われ、その中でゲストとして登場した武田は「今年の1月、『ワカコ酒 Season8』の記者会見をさせていただいたその夜に、『ワカコ酒 Season9』を今年撮影します、という報告を受けて、私自身もすごくサプライズだったんですけど、早くも戻ってくることができてすごく嬉しいです」と挨拶。「今回は地方にも行かせていただいて、美味しいものをたくさんいただきながら、自然の恵みを感じたり。普段は東京で撮影することがほとんどなんですけど、その日常のありがたみをより感じつつ、地方で過ごした時間も特別に感じるSeason9になっているなと思います」とコメント。

本作の見どころの一つに地方ロケが行われ、北海道・福島の酒と肴を堪能している。
中でも、印象に残った料理やお酒について「普段、ラーメンを食べるのが好きなので、ラーメンを啜りながらお酒を飲みたいですとずっと言っていたので、福島編でラーメンをいただいて、ビールで“ぷしゅー”をしているので、個人的にすごくテンションが上がって、手が止まらなかったです」と笑顔。
また、北海道では日本最北端の酒造「国稀酒造」にも訪れており、「色んなお酒、日本酒を飲み比べをさせていただいて、ここはもうドキュメンタリータッチで撮影したので、飲んだ感想はそのまま言葉にして、実際に聞きたいことがあったら聞いて、普段のワカコのモノローグとはちょっと違う感じでした」と撮影を振り返る。

本作では広大な自然の中、湖でSUPにも挑戦しており、「キャラクター的にアクティブなことをするタイプではないんですけど、アクティブなことをしたからこそ、いつもと違うお酒の美味しさを感じられるのが描かれています」と語る。SUPの撮影を振り返り、「撮影が詰まっていたので、朝イチの撮影で、『どうにか落ちないでください』と言われてプレッシャーをかけられまして(笑)。落ちた時バージョンと落ちなかった時バージョンのスケジュールが2つありまして、なんとか落ちずにやれました」と、裏話を披露した。

また、「自分がすごくワカコに近づいていっているなと今回は特に感じました」と話し、「もう自分の一部のような作品ですし、1年に1回、ワカコを演じられるのは私の中では心を正されて、ワカコのモノローグや姿勢に救われる瞬間がたくさんあったので、特別な存在でしかないです。ワカコに出会って、お酒がこんなに好きになるとは思わなかったので、大人になっての楽しみってまだまだ無限にあるんだな、と思いました」と『ワカコ酒』が自身にとってどのような存在になっているかを明かす。

今後のシーズンで飲んでみたいお酒やおつまみを聞かれると「今回思ったのは、全国の酒蔵や酒屋さんを巡りたいですし、海外ロケもしてみたいです。アクティブなことをするのも楽しいので、キャンプに行ってキャンプ飯を作って飲むのも楽しいなと。色んなワカコがこれからもできるなと自分の中で思っているので、長く続けられたら」と番組の長寿化に期待を寄せた。

最後に、「スタッフの皆さんと『Season10を目指して、皆で作り上げていきましょう』と言っていたのが、ついに9まできて、目標だったものがこんなに近くにあるというのは不思議で嬉しくて、感謝の気持ちでいっぱいです。それは見てくださる皆さんの声をたくさんいただけるからこそ続けられているので、今後も『ワカコ酒』が皆さんの日常にとってプラスにある作品になったら嬉しいです。Season9もスタッフの皆さんと時間と手間暇をかけて、お店の方の協力もあって、美味しく温めて作った作品なので、見ていただけることを願っています」とメッセージを送った。