
約5年ぶりとなるセカンド写真集を自身の誕生日に発売。安田が次なる拠点として夢見る、アメリカ西海岸・ロサンゼルスで暮らすように旅する姿を撮り下ろした。自然に身を委ね、ギターをかき鳴らし、絵を描き、仲間たちと飲み明かす、そんな、自由に、ありのままに楽しむ彼の等身大の姿を収めた一冊となっている。
写真集発売を迎えた率直な気持ちを「今まで色んな経験をしてきながら生きてきたからこそ、こういう写真集が出来上がり、飾らなく嘘がないままを写真として残せたので、それがとても嬉しく思います。親への恩返しのようにも感じます」とコメント。
自身にとって5年ぶり2冊目の写真集発売となる本作。「写真集を出すということ自体、アイドルだから写真集を出したいわけではなくて、32歳の時に脳腫瘍が起きて、その出来事を風化させない、そして誰かのためになるようなものを作って、アート本として、生きていく本として、その時に出して終わりではなく、風化させないということで、1冊目を作りました」と前作を発売した経緯にも触れ、「そこから5年間の中でなんとか立ち上がりながら進んでいけば、いつの間にか新しい価値観が生まれ直して、飾らない地に足のついた生き方ができるという形にたどり着いたんです。今回は40歳という0歳に戻るタイミングでもありましたし、今自分が人生で一番輝いている瞬間やなって思えるので、このタイミングでこれからも生き続けていく写真集を作らせていただきました」と自論を交えて語る。
そして、『DOWN TO EARTH』というタイトルに込められた想いを、「12歳からなので28年以上、事務所に入らせていただいてからアイドルという存在がどういう生き方をしたらいいのか模索しながら、自分なりにアイドルをしてきたんですけど、やはり自分の体に無理が起きていて、無理をしてきたからこそ病気が生まれ、その病気を授かったことによって生まれ直せたことが大きかったので、それを飾らずに生きることで、誰かが真似したくなるようなものを写真集の中に込められたらなと思いまして」と語り、「普段、雑誌とかでは決まったような写真やちゃんと笑っている写真が選ばれたりするんですけど、日常生きていると不確定なことが起きている表情って多いじゃないですか?そういうものも含まれる、日常を切り取ってもらえたらなと」と、飾らない姿が収められているそう。
「皆様にも飾って生きてほしくないなというのがテーマとしてあります。人前ではどこか他者と比べて考えるのが人の性格ではあるんですけど、飾らないままの方がより美しいし綺麗だなと思うので、そういうメッセージです」と言葉を添えた。
撮影時の思い出を、「コンセプトとして、普通に僕が向こうで生活をしていたら何をするだろうというところを写真に切り抜いただけなので。強いて言うならずっとお酒飲んでましたね。それが良い意味で普通なんだなと思いましたし、そこも飾らずに撮れたのが良かったです。あとは、自分自身が写真撮るのも好きなんだなって気づきました」と振り返りながら、お気に入りカットに選んだ笑顔の写真について「鹿児島の奄美大島がお父さんの出身地なんですけど、どんどん安田家の顔に似ていってるなと思って。あまりにも安田の血が濃いんだなと、気に入りました。本当にそのままなんだなって。それで笑いジワがどんどん増えていっているので、人としての年輪なんだなと思うところが、自分としても愛せたので選びました」と笑顔で話した。
また、次なる拠点として夢見るロサンゼルスで撮影が行われたが、ロサンゼルスを選んだ理由は「日本でSUPER EIGHTのグループ活動をさせていただいていますけど、40歳イコール”reborn”や”restart”と、人って20年ごとに節目を作っている生き物なのかなと思っていまして、その中でもう一度0歳に戻るというイメージがあったので、アメリカンドリームと呼ばれるような場所でオーディションを受けてみたり、向こうでお仕事をキャッチしにいく努力をしてみたり、挑戦し続ける場所として、ロサンゼルスという場所は自分にとって合っているのではないかと思い、選ばせてもらいました」と明かす。今後の仕事の目標も「僕は仕事を仕事と思えなくて、ただ楽しく人生をエンジョイしている中での延長線上の一つになっているので、これからもやっていないことをどんどんトライしていって、最終的には、海外でロサンゼルスとかで映画の撮影に、ちゃんと英語で喋れる状態でオーディションを受けて、受かって、映画に出て、日本で公開される時に、もし登壇できたらすごいなと思います」と海外進出への展望を語った。
9月13日から15日の3日間限定で「安田章大写真集『DOWN TO EARTH』展」も開催される。
「本当に良いのがいっぱいあって、写真ってその瞬間の空気を切り取るのでどうしても動画っぽく撮れないんですけど、今回の写真集は動画っぽく撮れていて、空気や匂い、時の流れが含まれているので、それをより違う角度から見てもらいたいなと」と見どころを話し、「あとは、現地でも動画を撮っていたので、その動画も見てもらえたら良いなと思ったり、当時自分が着ていた服とか、そこで購入したものとか、体験してもらえたらなと思っています」と、展示会では写真集に入っていない写真や安田自身が撮影した写真も散りばめられているそう。
会見の最後に、「生きづらいなと思っている人が多い世の中になっているので、こういうふうに楽に生きるにはどうしたら良いんだろうと参考にしてもらえるような、写真集なんだけど生きる参考書のようなものになってくれたらなと思っています」とメッセージを送った。
会見当日が41歳の誕生日だったということで、写真集の制作スタッフ一同から青を基調とした花束も贈られた。