本作は、19世紀ウィーンで巻き起こる音楽史上最大のスキャンダルの真相に迫った、歴史ノンフィクションの傑作『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』(かげはら史帆著/河出文庫刊)を実写映画化。ベートーヴェンへの愛が重すぎる忠実なる秘書・シンドラー役を山田裕貴、シンドラーから熱烈に敬愛されるベートーヴェン役を古田新太が演じる。

この日の衣装は“コンサートに行くならこの恰好だ”というテーマで揃えたそうで、縦縞の入ったシックなジャケットスタイルで登場した山田は「バカリズムさんのアイデアがなければ僕たちはドイツ人になることは不可能だった。今日は短い時間ですが、楽しんでいきましょう」と挨拶。続く古田は客席を見渡し「旺志郎と楓珠のばっかりで俺と山田はない」と客席の応援グッズに言及。山田は慌てた様子で「ありますよ!」と助け船を出すも「山田はあるんだ…」としょんぼりする古田の姿をみて「ちょっと隠してください!」と身を乗り出し客席へ呼びかけ会場を笑わせた。

また本作は劇場でベートーヴェンの名曲が大音量で聞けるということにも触れ「『なんか聞いたことある。これベートーヴェンの曲だったんだ』っていうのがこの撮影入る前に聞いてみて感じたことだったんでベートーヴェンとか詳しくなくても『これはそうだったんだ』って見れるような感じ」と魅力をアピール。
そんな本作撮影での裏話を聞かれると「ちょっとやめてください!」と山田は熟考するためいちばん最後に発表することに。キャストが一通り発表し順番が回ってきた山田は「淡々と撮影が進みすぎて裏話がない」と最後にしてもらった理由を説明しつつ「歩いてるシーンはランニングマシーンを使ってました」と告白。MCから『やりづらくなかったですか?』と質問され「やりづらかったとしても、それでやるしかなかった」と話すも、会場の空気を察し「だからこの話を後回しにするぐらい強いエピソードじゃなくてまじで恥ずかしい」と赤面していた。

舞台挨拶には山田のほか、古田新太、染谷将太、神尾楓珠、前田旺志郎、小澤征悦、井ノ原快彦、監督の関和亮が出席した。