本作は、歴史の陰に埋もれたアメリカ統治下の沖縄の真実を描き切った真藤順丈氏の直木賞受賞作を二度の撮影延期の危機を乗り越えながら完成させた魂のプロジェクト。混沌とした時代を自由を求めて全力で駆け抜けた若者たちの姿を圧倒的熱量と壮大なスケールで描く。

肩を出したセットアップの衣装で登場した広瀬、本作の宣伝で沖縄に訪れたそうで「現地の方に受け取ってもらえた直後に『ありがとう』って言ってもらえるのがこれ以上の言葉はない」と感想を直接伝えてもらったことを振り返り、「沖縄の方に見ていただくってのが何より1番ドキドキして楽しみなことでもあったんですけど、素直にありがとうと伝えていただけたのは熱い気持ちになりました」と“映画の力”を感じたことを明かした。

長い撮影やプロモーションを通じて一体感を感じた瞬間の話題になると妻夫木は「すずちゃんの長いシーンがあってそこが3日ぐらいはかかるだろうって言われてた」と広瀬のシーンについて言及。「ナイトシーンで『どうなるかな』なんて思ってたんですけど1日で終わったんですよ。その時、みんなが歓喜したんですね、2日間休めるってなって(笑)あの時初めて一体感を感じました」と当時の現場の雰囲気を話すと、広瀬も同じシーンで一体感を感じたそうで「ワンシーンワンシーン丁寧に時間をかけて撮るシーンが多かったので3日間かけてやるとどんどん熟成されてどうなってしまうのかなって、ほんとにホテルの部屋から出る足が重かった」と打ち明け、「だけど監督も1連で撮っちゃおうって言ってくださったことに対してスタッフの皆さんもそこに乗れるっていう柔軟さと熱量がすごくて改めて大友組って強いなと思う日でした」と大友組に尊敬の眼差しを向けた。またその2日間の撮休では親睦を深める意味でバーベキューを行ったそうで妻夫木は「みんなバーベキュー素人ってぐらい火がつかなくてなかなか食べれなかった」と回顧し、広瀬はみんなで必死に火をつけたことに「そのときも一体感がありましたよね」とさらに一体感が深まったことを楽しそうに話していた。

舞台挨拶では“宝島宣伝アンバサダー”として3ヶ月をかけて全国キャラバンを行った妻夫木の熱い想いを受け取った全国の人たちからの直筆メッセージが書かれたスペシャルボードがサプライズで披露される場面も。
この日の舞台挨拶には広瀬のほか、妻夫木聡、窪田正孝、永山瑛太、栄莉弥、光路、監督の大友啓史が出席した。