本作は、歴史の陰に埋もれたアメリカ統治下の沖縄の真実を描き切った真藤順丈氏の直木賞受賞作を二度の撮影延期の危機を乗り越えながら完成させた魂のプロジェクト。混沌とした時代を自由を求めて全力で駆け抜けた若者たちの姿を圧倒的熱量と壮大なスケールで描く。

本作の“宣伝アンバサダー”として6月から3か月間に及ぶ全国キャラバンで20都市を訪問し5,000名以上の観客・劇場スタッフに名刺を手渡してきた妻夫木、ついに公開初日を迎えた感想を聞かれると「感慨深いですね。6年越しでようやく今回皆さんに見ていただけるので、やはり映画は見ていただいて初めて完成するものだと思っております。この映画に至っては見ていただいた後もどんどん皆さんによって成長させてもらってる感覚があるんですよね、それはどの場所に行ってもずっと思ってきたんですけれども、これから全国でこの宝島を見られてどういうふうに皆さんの中で宝っていうものが何なのかっていうのを探してもらえる機会があると思うと本当に幸せです」と熱く語り、各地でファンと触れ合ったことに「宣伝っていうものも映画作りの1つなんだと思うところありました。(観客からのメッセージに)何回KOされたか…」と感慨深そうに思い返していた。

さらに舞台挨拶ではそんな妻夫木の熱い想いを受け取った全国の人たちからの直筆メッセージが書かれたスペシャルボードがサプライズで披露された。あふれんばかりのメッセージを読んだ妻夫木は「ほんとに嬉しいですね、感動的です」とひとつひとつのメッセージを噛みしめ目を潤ませていた。
この日の舞台挨拶には妻夫木のほか、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太、栄莉弥、光路、監督の大友啓史が出席した。