
本書は東南アジアらしい雑多な雰囲気とヨーロッパ調の美しい建造物が共存する街、ベトナムのホーチミンで「セントチヒロ・チッチ」と「加藤千尋」の“二面性”の表現をテーマに撮影。「セントチヒロ・チッチ」はアーティストとしての側面にフォーカスし、表情や衣装、ヘアメイクなどにこだわり、新しい表現を追求。一方の「加藤千尋」はありのままの素顔にフォーカスし、まるでプライベートでホーチミンを一緒に旅しているかのようなムードを醸し出す。非日常的な衣装を纏い強い眼差しでカメラを見つめる表情があれば、次のページではなんてことないラフなTシャツを着て無邪気な笑顔で走り回るセントチヒロ・チッチ/加藤千尋にしか表現できない二面性、あるいはそのグラデーションが存分に感じられる一冊となっている。
スパンコールが輝く煌びやかな衣装で登場したチッチ、自身初となる写真集が発売された感想を聞かれると「自分が生きてきた証として心と体がこの写真集で形として残せたことがすごく幸せでした。私も写真好きな1人としてとても誇らしい作品ができたなって幸せに思っています」と喜びのコメント。
また写真集発売を決めたきっかけについて「人生の中で自分が生きていつ世界が終わるかわからないっていつも思ってる」と話し、「限りある1回の人生残しておかないともったいないなっていろんなこうグループを経たり活動する中で思うことが多かったので写真集をセントチヒロ・チッチとして残したいって思った」と本書に込めた思いを明かした。
本書では大胆なカットにも挑戦しているチッチ、お気に入りカットとして背中を露出したバックショットを選んだチッチは「BiSH時代グラビアをやってこなくて露出することも衣装ではなかなかないグループだったので、今回1人の女の子として自分なりに向き合って作った体と心をさらけ出した1枚だなと思う。すごく美しく撮ってくださったカットだったので奇跡的な1枚に感じられてたくさんの人に見てもらいたいなと思って選ばせていただきました」と説明、またグラビアに挑戦するにあたり3か月間体づくりに励み体脂肪率を10%落としたそうで「初めて自分の体と向き合った期間で、今までは必死に生きることをばかり考えてたんですけど、今回は女性としてベストの状態で写真に残してもらいたいって思いがすごくあったので、体作りとか食事制限とか初めて向き合ってこういうことを頑張るっていうこともすごく楽しいんだなって思えた、すごい頑張りました!」と笑顔をみせると会場からは拍手が沸き起こっていた。
そんな努力も詰まった1冊への点数を聞かれると「1010点!セントチヒロ・チッチにちなんで1010点満点です」と自己採点し満足そうな表情を浮かべる。次回作への展望については「今回フルパワー出しすぎて全然考えてなかった。でもすごくこの写真集を作るってことが楽しくて幸せなことだった」と悩みつつ「イギリスに行きたい!ビートルズが好きだったりハリーポッターが好きだったりほんとに大好きなものがたくさん集まってるのがイギリスなので、プライベートでも行ったことがあってぜひ写真に残したい場所です」と意欲をみせていた。