
ミュージカル『ダブル・トラブル』は、映画音楽で大ブレイクを狙う作曲家の兄ジミー・マーティンと作詞家の弟ボビー・マーティンのソングライターコンビの兄弟が、恋に仕事に大奮闘する姿が描かれる抱腹絶倒のミュージカルコメディです。出演者はたった2人、演奏はピアノだけというシンプルな構成で、次から次へと現れる登場人物、およそ10人もの人物を2人の俳優が演じ分けます。日本では、2021年、2022年、2023年に実力と個性を兼ね備えた魅力的なキャストたちの出演で連続上演された。
約3年ぶりとなる今回の続編は、脚本・楽曲書き下ろし。演出にウォーリー木下、音楽監督に落合崇史、振付にTETSUHARU、本間憲一という、日本版ミュージカル『ダブル・トラブル』の初演を手掛けたクリエイター陣が揃い、翻訳・訳詞には今作から初参加となる福田響志を迎え、世界初演となる続編『TAKE2』に挑む。
出演者には、兄ジミー役に卓越したパフォーマンス力で舞台を中心に活躍するふぉ~ゆ~の越岡裕貴、弟ボビー役に舞台のみならず近年は映像作品にも活躍の場を拡げているふぉ~ゆ~の辰巳雄大。そしてもう一組は、兄ジミー役に安定感のある歌声と幅広く役をこなせる器用さを持ち合わせ、ミュージカルを中心に活動する原田優一、弟ボビー役に巧みな演技力で数多くの舞台への出演が続いている室龍太。ミュージカル『ダブル・トラブル』に出演経験のある豪華俳優陣が顔を揃えた。
また、大阪・東京(有楽町)公演でアフタートークショーの開催が決定。2021年からシリーズ通算200回記念となる3月6日(金)13:30公演には、ゲストも登場予定。
<前作のあらすじ>
ミュージカル映画の曲を書くという大ブレイクチャンスをつかみ、ブロードウェイから夢のハリウッドへやってきたのは、作曲家の兄ジミーと、作詞家の弟ボビーのマーティン兄弟。
舞台はこれから二人の仕事場となるMMGリハーサル・スタジオのバンガローだ。
曲作りのために社長のガーナーから与えられた時間は、たったの数時間。気に入ってもらえなければ即クビ!!
そこに代わる代わるやって来るのは、社長秘書のミリー、眠ってばかりのベテラン音響技師ビックス、変わり者の助手シーモア、エージェントのクイックリー、セクシーな赤毛の美女レベッカなど・・・個性溢れる人物たち。
ときに協力し、ときに喧嘩して、仕事に恋に奔走するマーティン兄弟。
2人は無事にハリウッドで成功をおさめることができるのか・・・!?
<今作のあらすじ>
4年ぶりにMMGスタジオへ戻ってきたマーティン兄弟。懐かしいバンガローと、社長のガーナー、秘書のミリー、アシスタントのシーモア、音響エンジニアのビックス、映画監督プレストンらが彼らを迎える。
大きな変化といえば、兄弟が新婚であること。豪華列車コンチネンタル・エクスプレスでのダブルウェディングを終えたばかりだった。
すぐに2人は女優ジンジャー・ヘイワースのための新曲制作に取りかかるが、ボビーのもとに「自分の脚が大事なら折り返し電話を」という不穏な伝言が届く。
ガーナーもプレストンも兄弟が即席でつくった曲に満足していたが、ジンジャーが出演を降板する事態に。今日中に代わりのスターを見つけなければ映画企画は水の泡になってしまう。
そこで、急遽集められたスターを夢見る新人女優たちがオーディションに挑むことに。しかし同じ頃、マンブル・マクギー、ビッグ・ベニー、ヴェロニカらギャングの手下3人組がスタジオに現れ、状況はますます混乱していく――。
【演出:ウォーリー木下 コメント】
NYで「ダブル・トラブル」を作ったウォルトン兄弟が、日本版の「ダブル・トラブル」を見て、いたく感動してくれて、ぜひ続編を作りたいと言ってくれた。脚本から楽曲・歌詞すべて書き下ろし。前作以上にハチャメチャでハッピーなミュージカルが海の向こうから続々届き始めている。こうして、日本版が世界初演というあまり聞いたことのない企画が実現することとなった。なので、これが「オリジナル演出」になるわけで、その名に恥じぬよう挑もうと思う。お楽しみに。
【越岡裕貴 コメント】
僕は、Team Fでメンバーの松崎祐介と一緒に出演しました。初演で福田と辰巳がやっているのを観て、大変そうだから絶対にやりたくないなと思っていたのですが・・・(笑)。
僕らの時は、ウォルトン兄弟(脚本・作詞・作曲)が初日に観に来てくれていたのですが、ハプニングでカツラが飛んでしまったときに客席で2人が大爆笑しているのが聞こえてきたことを覚えています。
2人で何役も演じなければならないので、実際にハプニングがたくさんおきますが、これもウォルトン兄弟からの挑戦状だと思っています。
これまでいろんなコンビで上演されていますが、演じる人によって全然違う作品になっていたので、今回も僕らと原田さんと室くんの2人も全然違う作品になるのではないかと思います。
『ダブル・トラブル』というくらいですから、数々のトラブルに巻き込まれるので、会場でお客様も一緒にワタワタして楽しんでもらえたら嬉しいと思います。
【辰巳雄大 コメント】
僕は2021年の初演の時にメンバーの福田悠太と一緒に出演させていただきました。
僕らの時は、舞台上のピアノの鍵盤の上にカメムシがいたけれど、なんとか乗り切ったというトラブルが起きたことがありました(笑)。『ダブル・トラブル』というタイトルそのまま、何か起こるのがこの舞台でもあります。
2人で何役もこなすので、舞台裏での衣裳替えは衣裳さんと僕らはまるでF1のピットインみたいな状況ですが、舞台上ではそれを感じさせない どうなってるの?なんで?と思わせるようなトリックがあったり、それだけではない話の面白さがあったり、身一つでどれだけの役を演じてどれだけ皆さんに楽しんでいただけるか、まるで落語のような世界だと思っています。
また、演じてみて気づいたのは、これは兄弟の悪ふざけだな、と(笑)。兄弟でお互いを笑わせあっているんだなと思ったので、お客様を笑わせるのはもちろんですが、全力でコッシーを笑わせに行きたいと思います!
TAKE2は世界初演なので、衝撃の瞬間はまず皆さんに観ていただきたいと思っています。劇場で一緒に楽しみましょう!
【原田優一 コメント】
初演の立ち上げメンバーとして演らせていただきました。脚本と音楽はあるけれど、日本版としてゼロから創り上げなければならないということで、初日開かないんじゃないかな?というくらい大変だったことを覚えています。この作品は、踊るし、歌うし、いろんなジャンルのお芝居もするし、いろいろな要素がつまっているので、やること満載で、覚えること満載なので私のすべてを総動員しないと太刀打ちできないミュージカルです。
室さんは、明るい人、おちゃめな人という印象です。そんな室さんと一緒に創れることが幸せだなと思います。
お客様に客席でスカッとして家路についていただけるような、面白かったねって思っていただけるような作品が創れるように頑張ります。
【室龍太 コメント】
僕は2022年~23年の冬に出演させていただいたのですが、とにかくハチャメチャで、必死でした。自分はあまり歌は得意な方ではないですし、タップも本格的なタップを経験したのは『ダブル・トラブル』が初めてだったので、全部初めてのつもりでやったことを覚えています。
原田さんは、舞台で一方的に見ていて、すごく多彩で面白い方というイメージはありましたが、初めてお会いした時に実際は物静かな方なのかな、と思いました。今回、原田さんから面白いところを盗みたいなと思っています。
TAKE1よりも絶対に面白くなると思っています!TAKE3につなげるくらいの気持ちで挑みたいと思います!