
本作は原浩による『第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞』大賞・受賞作『火喰鳥を、喰う』を実写映画化。物語は、信州で暮らす久喜雄司(水上)と夕里子(山下)の元に戦死した先祖の久喜貞市の日記が届くところから始まる。日記の最後のページに綴られていたのは「ヒクイドリ、クイタイ」の文字。その日以来、幸せな夫婦の周辺で不可解な出来事が起こり始める。超常現象専門家・北斗総一郎(宮舘)を加え真相を探るが、その先に現れたのは驚愕の世界だった。
“執着”という点でキーマンとなる宮舘は「北斗の思う執着はとてもまっすぐで手に入れたい気持ちに向かってまっすぐ物事を相手に伝えるとかそういうまっすぐな気持ちが北斗の執着と繋がって全面的に出ていたのかなっていうのは思いました」と演じた感想を語る。
そんな宮舘演じた北斗の“執着”に水上は「本当に笑いそうになる瞬間があった」とぶっちゃけると、宮館は「どこでかな?」と身を乗り出す。水上は山での儀式シーンに言及し「僕の芝居としては「お前が犯人だぞ!」って突き詰めるシーンなんですが、最初「お前何やってんだこんなとこで」って言いたくなるぐらい。でも、それがまた北斗のいい味を出していて面白かった」とにっこり、宮館は「時期的に黄色と紫なんだよね。だからハロウィンにぴったりなんだよね。公開日も10月3日だしな~秋だな~って思いながら」としみじみ。そんな宮館の姿に山下は「ほんとにすごい変でしたよ」とぴしゃり。その発言に宮館が「変って言っちゃうとここから先皆さん変な目で見ちゃうから」と指摘すると、山下は「素晴らしい変さというか、良い変さでした」と慌てて説明すると、宮館は「どうだろう、褒めてるのかそれ!」とつっこみ笑いを誘った。
イベントの最後にはMCからの「ヒクイドリ!」という呼びかけに観客が「ビミナリ!」と本作にちなんだ掛け声でキャスト・監督がくす玉を割り公開をお祝いした。