本作は、斜線堂有紀による同名小説を廣木隆一監督のメガホンで実写映画化。内気な男子高校生・宮嶺望を長尾謙杜、クラスの人気者・寄河景を山田杏奈が演じる。ふたりによる不器用で一途な初恋を軸に、同級生の不審死や恋人への恐ろしい疑惑が入り混じる“この秋、最もピュアで刺激的なラブストーリー”を描く。
この日は長尾、山田、前田、石原による影ナレが行われイベント開始前から歓声が上がる。その後MCからの呼び込みで客席中央に敷かれたレッドカーペットを歩いて登場したキャスト陣、観客からの声援に手を振るなどのファンサービスに会場の盛り上がりは最高潮に達した。

本作で山田とは3年ぶりの共演となる長尾は「素敵に成長されてる感じました。変わっていく部分もあれば、良い意味ですごい変わっていない部分がある。落ち着いてらっしゃるんですけど、ふとした時に無邪気に笑う姿であったりだとか少女の部分が残ってるのが素敵」と再会に喜びを語る。さらに3年前の山田について「姉さん感が強かった」と語る長尾は「撮影初日の時によろしくお願いしますって言ったら『タメ語でいいよ!』って、それからずっとタメ語で話させていただいてはいるんですけど、そういう感じがすげえ姉さんな感じがあって堂々とされてるのですごい頼りがいがある」と当時の様子を暴露され山田は赤面していた。

一方山田は長尾について「あまり大きく変わってはないかなと思う」とつぶやくと長尾は「変わってないかぁ…」と残念そうな表情。山田は「良い意味で(笑)」と慌てて訂正し「3年前ご一緒した時はまだなにわ男子としてデビューをする前だったので、テレビで長尾くん頑張ってるのをいつも見てたし、3年前のベースがあるからこそお久しぶりって言えたのはすごく嬉しかったですね」と振り返った。
そんな長尾の3年での変化を山田は「今回私に対して『おじさん中に住んでるよね』って言われたんですけど、そのフランクさみたいなのはすごく良い意味で感じて嬉しいなと思ってました」とふたり仲睦まじい姿をみせていた。
さらに共演者との印象的なシーンについて、前田とのシーンに言及した長尾は「ご一緒させていただくシーンがすごい重いシーンが多かったのですごい楽しく会話っていう感じではなかった」と振り返りつつ「刑事役なので取り調べとかされてる時、撮ってる時は何も思わなかったんですけど、改めて完成した作品を見ると『おれ、あっちゃんに取り調べされてる!』って。小さい頃からテレビで見させていただいてたのでドキドキしました」と興奮気味に明かすと、前田は「可愛い感想です」と微笑みかけていた。