原作は、元新聞記者ならではのリアリティーある描写でベストセラーを多数生み出している、堂場瞬一による傑作警察小説『コーチ』(創元推理文庫)。警視庁人事二課所属の一見“冴えないおじさん”向井光太郎(むかいこうたろう)が、捜査に失敗し行き詰まり逃げ出したくなっている若手刑事たちを“コーチ”。魔法のように彼らの潜在能力を引き出し、刑事としてだけではなく人間としても成長させていく姿を描く、異色の警察エンターテインメント。

「ドラマの記者会見は初めてで、とても緊張していますが、精一杯頑張ります!」と初々しく挨拶した阿久津は、自身が演じる板橋中央署の刑事・正木敏志について、「感情の起伏がすごい激しくて、泣き虫なんですけど、正義感がとても強くて、人と真正面から真剣に向き合えるという、すごい熱い心持った役柄です」と話す。「正木くんって割とせっかちでずかずか突き進むようなキャラクターだと思うんですけど、僕はプライベートでは本当にマイペースでゆったり過ごしているので、全然違うなと思いながら演じています」と違いを感じながら、「正木くんが涙もろいというので、普段もちょっと感情が込み上げやすくなっているのかな?って。ちょっとずつですけど」と話していると「今もうるうるしているもんね?」と倉科から言われ、「今は緊張でうるうるなんですけど、近づいていきたいです」と笑顔を見せていた。
「撮影に入ってから日が浅くて、日々撮影で葛藤しつつ頑張っているんですけど、正木くんと共に僕自身も成長していけたらなと思っています。現場の雰囲気とかどんな感じだろう?ってワクワクドキドキしていたんですけど、キャストの皆さん、スタッフの皆さんが温かく迎え入れてくださったので、ホッと安心しつつ、でも緊張感は持ちつつ、撮影に臨めているので、まだまだ撮影頑張りたいと思います!」と意気込んだ。

会見では、ドラマの内容にちなんだサイコロトークが行われ、“誰かから受けた「コーチ」で心に残っていること”というお題に対しては「芸能界に入るきっかけがジュノン・スーパーボーイ・コンテストだったんですけど、コンテストの時に告白審査があって、当時、中学2年生で、1人で考えられなくて親に相談したんですけど、親が告白相手の役もやってくれて。正直反抗期の時期だったのですごいやりづらかったですけど、僕より堂々と楽しんでやっている姿があって、本番当日、練習してきたことを信じて楽しんで大胆にやってこい!って言われて、それからこのお仕事をさせてもらっている時に、楽しく、その場を大胆に自分の心を開いてできるようにしようとずっと心がけています」と、コンテストの際の家族からの教えを大事にしていることを明かした。

ドラマ9『コーチ』は、テレ東にて2025年10月17日(金)より毎週金曜夜9時から放送。主人公の向井光太郎を演じるのは、テレ東連続ドラマ約7年ぶりの主演となる、唐沢寿明。向井にコーチをされる若手刑事役を倉科カナ犬飼貴丈関口メンディー阿久津仁愛といった今旬の俳優陣が務め、さらに彼らを取り巻くメンバーとして古田新太木村多江が出演している。