原作は不良が街を守る、ヒーローになる。破壊ではなく守るために拳を振るうワルたちの闘いを描く大ヒット漫画『WIND BREAKER』。連載からわずか4年で世界累計発行部数1000万部を突破した本作が実写映画化。ひとりぼっちだった主人公が仲間との絆を得て力強く成長していく姿を描く疾風怒濤のアクションエンターテインメント。
街を守る正義の不良軍団『防風鈴:ボウフウリン』キャストにはケンカの強さだけを信じて街の外からやってきた主人公・桜遥(さくらはるか)役の水上恒司、ケンカはめっぽう弱いが情報収集に長けた楡井秋彦(にれいあきひこ)役の木戸大聖、頭脳明晰かつカンフーや合気道を彷彿とさせる独特のケンカスタイルで右目の眼帯がトレードマークの蘇枋隼飛(すおうはやと)役の綱啓永、風鈴高校のてっぺんである梅宮一を崇拝する荒くれものの杉下京太郎(すぎしたきょうたろう)役のJUNON(BE:FIRST)、風鈴高校3年で四天王の一人防風鈴きっての武闘派・柊登馬(ひいらぎとうま)役に中沢元紀、風鈴高校のてっぺんを意味する総代を務める梅宮一(うめみやはじめ)役を上杉柊平が演じている。

原作1の人気キャラ蘇枋隼飛役のオファーを受けたときの感想を聞かれた綱は「元々原作好きで蘇枋くんが好きだったのでほんとに嬉しかった」と喜びを口にしつつも、その反面「プレッシャー半端なかったんですけども、最初に思い浮かんだのは原作のファンの方にアンチされたら怖いなっていう(笑)」と苦笑い。「そんなことばっか考えてたんですけど、でも僕ら役者は全うして役を生きればその熱量がしっかり画面越しに伝わるのかなと思って、それだけを考えながらクランクインしてからは怒涛の日々で頑張りました」と撮影を振り返った。
蘇枋を演じる上で綱は「原作でも蘇枋くんはまだ全然バックボーンが描かれてないキャラクターなのですげえ難しかった」と告白しつつ「監督や原作者の先生からいただいたものを参考にして考えさせていただいたりしたんですけども、演じる上で人間味がないとただのスマートに立ってる喧嘩強いやつみたいになっちゃうんで、しっかり桜から影響を受けたりっていうそこの表情の変化みたいなものは監督と相談しながらここはちょっと出してこうかみたいな、そういう相談をしながらやらせていただきました」と役作りを語った。

完成した本作について綱は「監督めっちゃ面白かったです!」と興奮冷めやらぬ様子で「頭の桜のシーンからこれは大丈夫!めっちゃおもろい!ってなりました。特に恒司くんの主演としての熱量は現場からすごく感じてて、それが画面越しにめちゃくちゃ伝わってきて感動した。そこに僕が入れてほんとに幸せだったなって思いましたし、この映画が伝えたいメッセージみたいなものも詰まってた。僕が登場するシーンでちょっと中華系の音楽が流れたりするんですけどもそこがちょっと恥ずかしかったりして、そこは皆さんに注目していただきたいポイントの1つ」とアピールした。
また撮影がオフの日にはJUNONから誘われて海に遊びに行ったそうで「夕日が落ちるタイミングっぽい空の色してて、ちょっと靴脱いで入っちゃったり」と沖縄の海を満喫したことを明かすと、水上は「僕はアクション練習をしてました」と悔しそうな顔を浮かべていた。