本作の主人公は、破天荒な絵師・葛飾北斎と彼の娘であり弟子でもあった葛飾応為。「父をも凌ぐ」と言われた画才を持ち、北斎の右腕として、そして数少ない女性の絵師として男社会を駆け抜けていく。
長澤まさみが『MOTHER マザー』(’20)以来となる大森監督との再タッグで初の時代劇に主演、ヒロイン・葛飾応為を熱演。応為の父・北斎を永瀬正敏、応為の友人で北斎の門下生・善次郎(渓斎英泉)をKing & Princeの髙橋海人、北斎の弟子の絵師・初五郎(魚屋北渓)を大谷亮平が演じている。

10月17日に公開を迎えた後「応為の生き方に勇気をもらった」「北斎や応為、善次郎が絵に向き合う静かな時間に胸を打たれた」など観客から熱い反響が寄せられSNSでも大きな話題を集めてる本作、回りからの反響について髙橋は母親からメッセージを貰ったことを明かし「すごい色っぽかったって母親から言ってもらったんですけど、母親から色っぽいって言われるのなかなか経験ないなと思って不思議な気持ちになりました」と戸惑いつつ、劇中の善次郎の姿に触れ「物語の後半に出てくる善次郎の姿が若い時の父親そっくりだったんですよ。母親がもしかしたらときめいたのかもしれないです」と母親が色っぽかったと言った理由を分析。そんな善次郎の姿を初めて見たときの心境を髙橋は「試写で見させていただいた時に一瞬父親に似てるなと思って気持ちが一瞬離れる時間がありました(笑)将来こうなっていくのかなって楽しみ」と照れくさそうに話していた。
そんな父親トークを聞いて大森監督は「初対面の時に『おれのお父さんすごい小錦(元大相撲力士)に似てるんですよって言われた」と髙橋から告げられたことを振り返り「小錦さんって皆さんご存知ないかもしれないですけど、僕は思いっきり見てたんですよお相撲を。それからしばらく海人の顔をうまく見れなくなくなった」と告白。髙橋は「やめてくださいよ(笑)」とツッコミながらも「少し細くなった小錦さんって感じなんすよねって伝えたら自分があんま見てもらえなくなった」と笑いながら振り返っていた。