
第28回松本清張賞を満場一致で受賞した波木銅『万事快調〈オール・グリーンズ〉』(文春文庫)が、『猿楽町で会いましょう』の児山隆監督により映画化。
ラッパーを夢見ながらも、学校にも家にも居場所を見いだせず鬱屈とした日々を送る朴秀美役には、NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(22年)、「光る君へ」(24年)に出演、今年は『愛されなくても別に』で主演を務め、来年公開のゆりやんレトリィバァ初監督作品『禍禍女』の主演も発表されるなど、多くの映画やドラマで活躍している南沙良。もう一人の主人公、陸上部のエースで社交的、スクールカースト上位に属しながらも、家庭では問題を抱えている映画好きの矢口美流紅役には、雑誌「Seventeen」の『ミスセブンティーン2018』に選ばれ、現在は「non-no」専属モデルに加え、『赤羽骨子のボディガード』(24年)、『か「」く「」し「」ご「」と「』(25年)など話題作への出演が続く出口夏希。さらに、朴秀美や美流紅と共に、同好会「オール・グリーンズ」を結成する岩隈真子を演じるのは、数々の映画賞を受賞し話題となった劇場アニメ『ルックバック』(24年)で河合優実とW主演を務め、海外映画に初出演した『KARATEKA』のスペイン公開が2026年に控える吉田美月喜。さらに、羽村仁成、金子大地、黒崎煌代など今最も旬なキャストが集結し、時代の閉塞感を吹き飛ばす、不適切で爽快な青春映画が誕生。
第30回釜山国際映画祭Vision部門をはじめ、第38回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門に公式出品され、国内外から注目を集めている。
今回解禁となったポスタービジュアルは、同好会「オール・グリーンズ」の中心メンバーである朴秀美、美流紅、岩隈の3人がグリーンの作業着姿で捉えられており、まっすぐな⻘春とは少し違う、作品の持つラフでオフビートな世界観が切り取られたビジュアルとなっている。
さらに、併せて解禁された場面写真では、学校の屋上に陣取り一攫千金をもくろむ朴秀美、美流紅、岩隈を収めたものや、科学部の腕を買われ同好会のメンバーにスカウトされた岩隈の後輩・藤木、朴秀美に想いを寄せるラップ仲間のジャッキーや、「オール・グリーンズ」結成の発端で、秀美に目をつける佐藤の姿も。それぞれ鬱屈した思いを抱え、歪んだ青春を送るキャラクターたちの表情を捉えている。













