密室で繰り広げられる先の読めないゲーム展開と衝撃のラストが単なるエンターテインメント作品にとどまらず、宣伝広告の本質、ネット社会における民主主義とはなにか、そして真実とはなにかを問いかける問題作『プロパガンダゲーム』(根本聡一郎/双葉文庫)を実写ドラマ化。就活生8名が挑むのは、“広告”を武器に国民を戦争へと導く究極の採用試験。世論を戦争賛成に導きたい政府チームと戦争反対のレジスタンスチームに分かれてゲームを行っていく。SNSが世論を支配する時代を痛烈に映し出す、新感覚の心理ゲーム・エンターテインメント。
レジスタンスチームの中心人物であり、学生時代はバックパッカーで世界中を回っていた今井貴也を山下幸輝、今井のライバルであり政府軍の中心人物で大物政治家を父親に持つ後藤正志を松本怜生が演じている。

初回OAを目前としたこの日、1話先行上映&トークイベントが開催、劇中と同様にスーツ姿でキャスト陣が登場した。
本作でW主演を務める山下、オファー時の感想を聞かれると「素直にストーリーが面白くてこれを映像化するとなって撮影始まる前からすごくワクワクした」と声を弾ませつつ「膨大なセリフ量ってのもあり個人的には挑戦的な作品になるのかなと思いました」と明かした。続けて劇中でレジスタンスチームの中心人物である今井貴也について「バーンておもろい提案とかをよくするんですよ。レジスタンスチームのムードメーカー的な存在」と説明しつつ「クールな一面があったりとかめちゃくちゃ考えてるよみたいな瞬間もあったりするんでその2面性がすごいお芝居してて楽しかった」と撮影を振り返った。

同じくW主演の松本も台本をもらったときにはセリフ量に驚いたそうで「セリフ量を見てびっくりしましたね。『誰だ、めっちゃ多いやん!いつまでたっても後藤が出てこない』ってこれはほんと全員総力戦だなってそういう意味で楽しみでした」と回顧。さらに松本演じた政府軍の中心人物・後藤正志について「怖いですよね?瞬きもしたくないような役で目が乾く乾く(笑)THE正義みたいな正義の塊みたいな人」と前置きし、「今井と違って2面性もないと思って見てもらっていいので。とにかく機械的で正しいことを言って勝つために味方であろうが敵であろうが我を貫く堅実な人間って感じなので笑顔が見れたらいいなと自分で思いながら見進めたい」と役どころを語った。

改めて本作の魅力を聞かれた松本は「総力戦で作らせていただいた新しい新感覚のドラマになってます。情報がテーマなんですけど、今もありふれてるSNSの情報があると思うんですけど、人は何を信じてどういう行動すべきかとか自分だったらどうすべきかとか、このドラマに関しても自分だったらどう判断するかなとか主観になって見るのがすごい面白いドラマだと思います」とアピール、そして最後にマイクを握った山下は「明日から1話が放送されることがワクワクしております。改めて、この作品は4対4の宣伝合戦を軸に物語が進められていくんですけども、ただ単に社会派な作品じゃなく見ていくたびに最後まで何があるかわからない本当に最高のエンターテインメント作品になってると思います。膨大なセリフ量の中でしたけども全員一丸となって、助け合いながら、励まし合いながら、時には答えを導き出しながら、大切に作った作品になっております。素直に楽しんでもらえたらと思いますし、あとはスパイは誰なのかも考察しながら楽しんでもらえたらなと思っております」と明日からの放送に期待を込めた。