本作品は、ジャン＝ピエール・アメリスとフィリップ・ブラスバンド脚本による2010年のベルギー・フランス合作映画「Les Émotifs Anonymes」を原作とした、繊細でシャイな男女の恋を描いたロマンティック・コメディで、映画はヨーロッパを中心に高い評価を得た。2017年、この映画を原作として、翻案・脚本エマ・ライス、歌詞クリストファー・ダイモンド、音楽マイケル・クーマンという布陣でミュージカル化。『Romantics Anonymous』はロンドンで初演され、大絶賛された。
そして、2026年、初めて日本版ミュージカルの上演が決定。演出に、日本でも『ノートルダムの鐘』や『ゴースト＆レディ』など数々の大作を担当するスコット・シュワルツを迎え、新たな『ロマンティックス・アノニマス』を生み出す。スコット・シュワルツは、米国ニューヨーク州ベイストリート芸術劇場の芸術監督を務めながら、ミュージカルのみならず、ストレートプレイやオペラなどでも幅広く活躍し、Lucille Lortel賞や批評家サークル賞など受賞歴も多い演出家で、東宝・STARTO ENTERTAINMENT作品の演出は初めてとなる。
主演のジャン＝ルネ役を務めるのは、アイドルグループKEY TO LITで活動しながら、近年ミュージカルでの活躍も光る、岩﨑大昇。2024年に主演を務めた『ニュージーズ』での好演が記憶に新しく、強みである歌唱力を活かし、着実に実力をつけている。舞台のみならずテレビドラマやバラエティ番組でも活躍の幅を広げる岩﨑が、本作では人とのコミュニケーションが苦手で内向的な青年を繊細に演じる。
ヒロインのアンジェリーク役には、舞台や映画、ドラマなどさまざまな作品で経験を積んでいる吉柳咲良。2017年に『ピーター・パン』に抜擢されて以降、俳優業のほか、声優、歌手としても挑戦を続けている彼女が、本作では内気な天才チョコレート職人を演じる。
さらに共演者として、「鋼の錬金術師」、「進劇の巨人」など数々の大人気アニメの声優や吹替えも務めるかたわら、『レ・ミゼラブル』、『千と千尋の神隠し』など舞台でも活躍する朴璐美。テレビドラマや映画出演を重ねながら、『キンキーブーツ』、『LUPIN ～カリオストロ伯爵夫人の秘密～』などミュージカル出演も多い勝矢。宝塚歌劇団を退団後、『ザ・ミュージック・マン』、『フランケンシュタイン』『コレット』など舞台を中心に活動しながら、情報番組のリポーターも務める花乃まりあ。『ミス・サイゴン』、『レ・ミゼラブル』などミュージカルの大作に多く出演する実力派の上野哲也。『ジャージー・ボーイズ』に出演し抜群の歌唱力を見せ、さらに来年『Songwriters’SHOWCASE』の出演も控えるなど、近年活躍の幅を広げているダンドイ舞莉花。そして、お笑い芸人として活躍しながら、ミュージカルにも多数出演し、本年『Once』での好演が新しい、こがけん。テレビドラマ「相棒season23」や「アンチヒーロー」など出演作も多く、また舞台にも絶えず出演し、演出家も務める大谷亮介、と個性豊かなキャストが揃った。
甘いチョコレートが心を解きほぐし、ほっこり温まるロマンティック・コメディが、実力派のスタッフと多彩なキャストにより2026年に新たに誕生する。
＜ストーリー＞
舞台はフランス。ジャン＝ルネは、家族から受け継いだ伝統あるチョコレート工場を経営していますが、伝統に縛られて、時代に取り残され、経営は苦境に陥っています。彼は内向的な性格ゆえに人とのコミュニケーションを避けており、日々のルーティンに縛られ孤独な生活を送っています。
そんな中、天才的なチョコレート職人でありながら自信の持てないアンジェリークが、工場の求人に応募してきます。ジャン＝ルネは彼女の才能に惹かれ、彼女を雇うことを決めます。二人は共に働く中で、互いに惹かれていきますが、それぞれの内気な性格ゆえに関係を深めることができません。
工場の経営難が深刻化する中、ジャン＝ルネが取る選択とは・・・
