©2025「恋愛裁判」製作委員会

アイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のセンター山岡真衣(齊藤京子)が、「恋愛禁止ルール」を破ったことで裁判にかけられる物語を通じて、煌びやかなアイドル業界の裏側に潜む孤独や犠牲、そして個人が自己を取り戻すための闘いを、痛切なリアリティと繊細な人間描写で描き出す『恋愛裁判』。恋愛というごく自然な人間の感情が、なぜ「罪」として裁かれるのか――観る者は、自らの心に潜む「正しさ」の基準や、人の心を縛るルールの本質と向き合うことになる。

この度、カンヌ国際映画祭ぶりに主演・齊藤京子と深田晃司監督が再びフランスへ。日・仏両国での公開前に、パリで開催された日本映画祭「HANABI」先行プレミアイベントに参加した。
フランス・パリで毎年開催されている、フランスの配給会社「Art House」が主催する日本映画祭「LES SAIZONS HANABI(通称「HANABI」)」。常に最高の日本映画を届けることを目的とし、フランス各地の映画館で1週間にわたり、日本映画を上映するイベント。アニメーションからスリラー、コメディまで、あらゆるジャンルの映画が上映され、2025年は4万人以上の観客動員数を記録している。この度、現地時間の1月28日(水)より始まる「HANABI」を記念して、現地時間1月13日(火)に先行プレミアイベント「HANABI PRESENTS THE JAP’N POP EVENING」が実施され、映画『恋愛裁判』と『朝がくるとむなしくなる』が上映。日本の若者を描いた作品にちなんだトークゲストとしてひろゆき氏を招くなど日本色満載のイベントが実施された。

昨年のカンヌ国際映画祭でフランスを訪れた齊藤京子と深田晃司監督。「HANABI PRESENTS THE JAP’N POP EVENING」に参加するため、齊藤と深田監督が再びフランスに足を運んだ。今回、芸術の都・パリを訪れた2人はロケの為にパリを代表する名所へ。パリのシンボルとして世界的に知られるエッフェル塔を前に、街を一望し笑顔を見せる齊藤と深田監督。さらにはフランスの歴史を象徴する記念建造物・凱旋門で、洗練された風情ある景色を堪能。パリを訪れるのは人生初めてという齊藤は、「エッフェル塔や凱旋門など昔から知っていた名所に来て、改めて本当にパリに来たんだという実感が沸いた。昨年のカンヌに続いてパリにまで、夢みたいな場所に来られて幸せでいっぱいです!」と喜びを露わにし、凱旋門を登った感想を聞かれると「こんなにキツイの?!と驚いたが、エッフェル塔を中心に広がるフランスの景色を一望できて新鮮でした。」と笑顔を見せた。

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そして本作が上映された劇場・Max Linder Panoramaは、「パリで最も美しい映画館の1つ」と評されており、クラシカルで気品あふれる外観。齊藤も初めて劇場を訪れ、「(パリは)すごくおしゃれで、どこを切り取っても絵になる。上映される劇場は、異世界のような不思議な空間。ここで海外の方に『恋愛裁判』を観ていただけることは自分にとっても新たな挑戦。」と意気込みを述べた。500人以上を収容するMax Linder Panoramaは、開場の1時間以上前から長蛇の列ができるなど、熱心な観客で埋め尽くされ、満席に。

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現地時間19時30分になると、MCが登壇しオープニングの挨拶でイベントがスタート。冒頭に、本イベントで上映された2作品に出演し、イベントのアンバサダーも務める唐田えりかからのビデオメッセージが上映され、唐田は、現地参加できないことを悔やみながらも、フランスの観客に向けて「『恋愛裁判』は、現代の日本における愛と正義の摩擦を鋭くかつ感動的に描いた作品です。今晩は皆さんとご一緒できず本当に残念ですが、皆さまが素晴らしい夜をお過ごしいただければ幸いです。」とメッセージを届けた。その後、映画『恋愛裁判』の本編上映が開始。上映中には驚きの声やどよめき、息を呑むような静寂が交錯し、観客が物語に深く引き込まれている様子がうかがえた。上映終了と同時に、劇場は拍手に包まれ、MCを務めたジャーナリストに呼び込まれて齊藤と深田監督が登壇すると、観客からはひときわ大歓声が沸き起こった。カンヌ国際映画祭以来、再びフランスでの上映に立ち会った齊藤。また、過去にも、『LOVE LIFE』『東京人間喜劇』などの作品が「HANABI」で上映された経験がある深田監督は、驚きと共に喜びの表情を見せた。

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さらにQ&Aでは現地のジャーナリストや観客から多くの質問が寄せられた。映画の制作過程について聞かれると深田監督は、「実際のアイドルやマネージャー、運営の方々への取材に加え、元アイドルである齊藤さんからも実情を教えていただいたり、アイデアをいただき、脚本を完成させた」と回答。齊藤は「元アイドルの自分が演じる不安もあったが、物語の面白さとリアリティを追求したいという思いでオーディションに参加させていただいた。監督との話し合いを経て、まるでドキュメンタリーのようなリアルな作品になった」と、本作に挑んだ覚悟についても語った。また、日本国内の反応について問われると深田監督は、「1月23日の公開を前に、試写や公式上映で先にご覧いただいたアイドルファンの方々から『自身の応援スタイルを見つめ直すきっかけになった』という声や、元アイドルの方々から『強く共感した』『号泣した』といった声が届いている」と回答。当事者の気持ちに寄り添った作品として受け入れられていることへの手応えを語った。齊藤も、「『恋愛禁止』というどこか暗黙の了解として受け入れられているような空気がある中で、ファンの方々の反応に不安もあったが、『アイドル側の視点に立って考えるきっかけになった』『物語として面白かった』という温かいコメントをいただき、安心すると同時に大変嬉しく思っている」と、喜びを語った。さらに、アイドル業界の厳しい現実について問われると、深田監督は「ファンとアイドルの距離が縮まった一方で、関係性がエスカレートし、実際の暴力事件に発展した例もあります。劇中の事件も、実話に基づいています」と言及。齊藤も、自身の経験を振り返りながら「ファンとの関係性やSNSでの誹謗中傷など、一歩間違えると非常に難しい問題であることを改めて考えさせられました」と、業界が抱える課題について語った。

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Q&A後には、劇中アイドル「ハッピー☆ファンファーレ」の楽曲『とおいひかり』を齊藤が生歌唱披露。日向坂46でセンターを務めた齊藤による初披露のパフォーマンスに、会場からは大きな歓声と拍手が巻き起こり、観客も持参したペンライトや応援グッズを掲げるなど、国境を越えた盛り上がりを見せた。イベント後には、多くの観客が齊藤のもとへ駆け寄り、声を掛けられた齊藤は、「まるでアイドルに戻ったような気持ち。さらにそれが日本ではなくパリという小さい頃からの憧れの地。こんな経験をさせていただいて思い出になりました。パリでの歌唱は夢にも思っていなかったので、すごく嬉しかった。」と語った。

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さらに、特別ゲストとしてパリ在住のひろゆき氏が登壇。MCを務めたジャーナリストのXavier Leherpeur氏とともに、日本のアイドル文化や若者文化についてトークを展開。ひろゆき氏は「日本の『恋愛禁止』はフランス人にはSFのように映るかもしれない」「フランスでは10代の若者が労働によって生計を立てることは極めて稀であるのに対し、日本ではアイドル活動で生計を立てるケースがある」と日本とフランスの価値観の違いについて言及。アイドルと経済、セカンドキャリアの視点からも刺激的な議論が行われました。

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日本のみならず世界でも、様々な議論を巻き起こす『恋愛裁判』。カンヌに続き、釜山国際映画祭など、10以上の映画祭に出品し、国内外の注目を多く集める本作は、いよいよ来週1月23日(金) に日本公開。さらにフランスでも、現時点で2月18日(水)より100館以上での劇場公開を予定しており、日本・フランスをはじめとする各国での公開に向けて盛り上がりを見せている。

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