
2008年に山田能龍、いとうあさこ、羽鳥由記らを筆頭に旗揚げされた劇団「山田ジャパン」。哲学的なテーマと独特のユーモアで構築された演劇は高い人気を誇り、数多くの作品を発表し続けている。
本作『9でカタがつく』は2019年、山田ジャパン旗揚げ10周年を記念して行った三連打公演の第二弾作品として初演され、独特の哲学と笑いが融合した人間ドラマで劇団らしい世界観を描き、人気を博した。今回、7年ぶりに新たなキャストを迎えて再演。
脚本・演出を手掛けるのは劇団の主宰を務める山田能龍。これまで劇団の全作品の作・演出を手掛け、外部舞台のプロデュースも行う傍ら、今年1月放送のテレビ東京ドラマ『キンパとおにぎり』を始め、昨年放送のTBS金曜ドラマ『イグナイトー法の無法者ー』やNetFlixオリジナルドラマ『全裸監督』『新聞記者』など話題の映像作品の執筆も行っている。自身が書き下ろした作品を、今回の再演でどのように描くのか期待が高まる。
とある雀荘を舞台に、謎の青年とその母親、そして二人を取り巻く麻雀打ちたちが織り成す不思議な物語にどのようにカタがつけられるのか。
主人公のミステリアスな青年、近田チヒロ役にはダンス&ボーカルグループ「ONE N’ ONLY」のメンバーで、近年ドラマや映画での活躍も目覚ましい関哲汰。共演には、お茶の間に人気のお笑いタレントでありながら、劇団の旗揚げメンバーとして山田ジャパン作品に笑いと華を添えてきたいとうあさこ。2019年の初演時に引き続き、チヒロの母・近田カヨ役を演じる。
さらに、人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」のメンバーで、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』に出演するなど女優としても活躍する百田夏菜子、劇団☆新感線作品を中心とし、多数の舞台作品で活躍している吉田メタル、M-1グランプリファイナリストに選出されるなど、実力派漫才師でありながら、今作で山田ジャパン作品への出演が5度目となる東京ダイナマイトの松田大輔、芸人としてはもちろん、近年役者やプロデュース業でも活躍するさくらんぼブービーのカジと、安定感と実力は折り紙付きの個性豊かなキャストが脇を固める。いとうあさこをはじめとする劇団員たちが繰り広げる掛け合いも必見。
<ストーリー>
夜。ネオンひしめく、オリエンタルタウン。その片隅に「ムジナ」という名の麻雀荘があった。夜な夜な入り浸るこってりした連中の中に、一人の謎めいた青年がいる一一近田チヒロ(関哲汰)。どこから来て、何をしている青年なのかは誰にも分からない。チヒロは自分の過去に繋がる話を一切しない。ただ現在だけを爽やかに生きる、ミステリアスな男であった。
そんな彼のもとにある日、チヒロの過去を誰よりも知る母の近田カヨ(いとうあさこ)が現れてしまう。この場所を突き止めるまでに9年かかったとはしゃいでいる。カヨは、チヒロの現在に割り込むようにこの街で生活を始める。彼女の目的は……「家族をもう一度やる」こと。しかしチヒロは頑なに受け入れない。そのまま親子が雀荘で顔を合わせるだけの奇妙な日々が続く中、カヨはムジナの女性オーナー、ミヨン(百田夏菜子)と心を通わせていく。急速に友情を育む二人を見てチヒロは「また過去と現在が繋がってしまった」と嫌悪する。折を見てミヨンが親子の間を取り持とうとしても、まるで聞く耳を持たないチヒロ。この男、意地でも過去を捨てたいらしい……
9年間も離れ離れになっていた親子の間には何があったのか? そしてチヒロはなぜ過去を隠すのか?徐々に明らかになっていく過去と、ムジナの現在が緩やかに交差する。これは、家族の再生に燃える母親とそれを拒否する息子、そしてそれを見守る麻雀打ちが織りなす、不思議な不思議な物語である。
<いとうあさこ コメント>
「9でカタがつく」。2019年3月に上演した、劇団10周年記念公演3部作の1つ。ただ山田ジャパン、いつも“再演”と言いながら“新作”に近しいくらい違う作品になる。それには2つ理由があると思っておりまして。1つは山田能龍が“今”の言葉や感覚で書き直すから。そしてもう1つはやはり、“人”が違うから。役者が変わるとやっぱり全然違うんですよねぇ。同じ役だとしても年齢を重ねて、大なり小なり変化がある。今回、ONE N‘ONLY関さん、そして「メレンゲの気持ち」仲間の百田夏菜子嬢、更には吉田メタルさん、と初めましての方々とご一緒出来るのが未知数過ぎて楽しみで仕方ありません。とりあえず私は麻雀の練習から始めようかな(笑)
<関哲汰 コメント>
今回、いとうあさこさんと舞台でご一緒させていただくことが決まりました。
いとうあさこさんは、僕が大好きな番組でいつもお見かけするので、そんな方と共演できることをとても嬉しく思っています。
舞台の経験が多いわけではなく、正直不安もあります。
その分、一つひとつの稽古を大切にしながら、自分にできることを全力で積み重ねていきたいと思っています。
この作品、そして役に真摯に向き合い、最後までやりきります。
舞台を通して、観に来てくださる皆さんに「楽しかった」「また観たい」と思ってもらえるような時間を届けられたら嬉しいです。
たくさんの方に愛してもらえる作品になるよう、全力で頑張ります。
本番が待ち遠しいです。
ぜひ楽しみにしていてください!!
<百田夏菜子 コメント>
今回、山田ジャパンさんの舞台に出演させていただくことになりました。
たくさんの方に愛されている山田ジャパンさんの作品に参加させていただけること、そして本多劇場という歴史ある舞台に立たせていただけることに、緊張と喜びで胸がいっぱいです。
ご来場くださる皆さまに楽しんでいただけるよう、精一杯努めます。
どうぞよろしくお願いいたします。




