Ⓒ2026ほつい

本作は、親元を離れられない“子供部屋おばさん”の教師と、不登校の少女がSNSでつながり、それぞれの自分の居場所を探す物語。現代に生きづらさを抱える人々をユーモアと涙で紡ぎ、それぞれの「ただいま」と言える場所を描く胸に響く感動作。
イベントには、本作で映画単独初主演となり、親から自立できず、心に葛藤を抱えながら生徒に向き合う中学教師・えりこ役を演じる鈴木愛理、また不登校の少女・千花役の川口真奈も登壇し、劇中で心を通わせていく役どころを演じた二人が、作品のタイトルにちなんで、「ただいま」と言える場所を語り合うなど、和気あいあいとした会話で会場を魅了。観客の前で、ハートフルな見どころまでをたっぷり語る、温かなムードに包まれた舞台挨拶となった。

<以下、オフィシャルレポート>
絶賛公開中の映画『ただいまって言える場所』公開記念舞台挨拶が開催されました。中学校教師・朝井えりこ役で本作の主演を務めた鈴木愛理さん、不登校の中学生・月岡千花を熱演した川口真奈さんが舞台挨拶に笑顔で登壇。上映後初めてのイベントとあって、二人は感動の余韻が残る観客の方々に大きな拍手で迎えられました。
まず、鈴木さんが司会から感想を聞かれると「撮影から公開まであっという間でした。実は私の家族も昨日映画館で観てくれて。照れくささもあったのですが、家族が『泣いたよ』と言ってくれていたのでホッとしました」とコメント。川口さんも「昨日からたくさんの方に観て頂けたことが嬉しいです」と感無量の表情で挨拶しました。劇中では先生と生徒役の二人。鈴木さんは、最初に顔合わせをした日のことを、「透明感で透けちゃうんじゃないかというくらい目が綺麗なんですよね!」と川口さんの純粋さに胸キュンの様子。川口さんも「愛理さんは、初めてお会いしたときから笑顔がかわいらしくて素敵なんです」と相思相愛。

Ⓒ2026ほつい

その二人は本作撮影時に色んな会話で盛り上がったそう。特に劇中には登場しないシーンだが、えりこの自宅の部屋に川口さんが見学に来たときのエピソードを鈴木さんが回顧。「勉強の気持ちでえりこの部屋のBL作品を読み漁りました」と二人で役作りに取り組んだことを明かすと、「撮影の思い出はいっぱいあります!」と川口さんも応じ、二人の仲の良さが窺い知れました。また本作撮影中の印象に残ったシーンとして、川口さんは「彼女の感情が爆発するシーンは難しかったです。母親に対して、素直になりたいけど、それが出来ない…そんな彼女の心情が痛いほどわかりました」と役作りで意識した点を語りました。
続いて、塚本連平監督の演出について問われた鈴木さん。「私はもともと監督の作品のファンで、出演が決まり、台本を読んだ時は『塚本監督の作品に出演させていただけるそんな人生があるんだ!』と驚きました。撮影ではあまりテイクを重ねず、シーンの鮮度を大切にされていて、その姿勢に役者として多くのことを学ばせて頂きました」と監督とのタッグを振り返ります。
川口さんは共演した千花の母親役の伊藤歩さんについて、役での感情をあらわにする姿とは異なり、「待機時間は、ずっとご自身の学生時代のことを話してくださったり、悩みを問いかけてくださったりと本当の母親のような温もりを感じました」と、アットホームな雰囲気だった撮影の裏側を明かしました。

そして、話題は鈴木さんの作詞・歌唱による本作の主題歌「ただいまの魔法」に。24日0時に配信が始まったばかりのこの曲について、「私はエンドロールが終わるまでが映画だと思っていますので、それを主題歌という形で担わせていただくのは、今までにないチャレンジですし、同時に責任も感じました」と答えます。その歌詞に関しても「これまでの人生で、母からもらった大切な言葉を歌詞にしていきました」と告白。またご自宅で「ただいまの魔法」を母に直接聴かせたとのこと。「母に『いつもありがとう』と伝えたら、泣いていましたね。その意味で私と母の合作なんです!笑」と母娘愛溢れる制作秘話に会場では涙する観客の方も。川口さんも「私は高校で上京しているので、人より早く親元を離れてしまったのですが、広島の実家で見守ってくれている両親を思い出します」と楽曲の素敵な歌詞の感想をあらためて鈴木さんに伝えました。

ほっこりムードの中、最後は観客の方へメッセージ。川口さんは「この映画を観て、悩みを抱える人が一歩を踏み出すきっかけになったらという思いでお芝居をしました」と万感の想い。鈴木さんは本作の好きなセリフを引用して、「全ての方が自分らしく生きられる日々を願っています。映画館を出た後に、観客の方の足取りが少し軽くなってくれたら嬉しいです」と感慨深い様子で話しました。
役柄を超えて絆を深めた鈴木さんと川口さん。彼女たちが織りなす温かな空気が、映画を観終わった観客の方々にじんわりと伝わったこの日。それぞれにとって、この感動作『ただいまって言える場所』が、女優としての新たな一歩となったことを感じさせる舞台挨拶となりました。

Ⓒ2026ほつい