
ピーター・シェーファーの戯曲『エクウス』は、実際に起きた事件をもとに描かれており、表面的には異常犯罪を描きながら、人間の心の闇と情熱を真正面から捉えた心理劇の傑作。この傑作戯曲を小川絵梨子による新訳・演出で上演。現代の視点から人間の「正気と狂気」の境界を鋭く描き直す、今この時代にこそ観るべき、新たな『エクウス』が誕生する。
これまで数多くの名優たちが演じてきた少年アラン・ストラングに、近年はドラマや映画など映像作品でも活躍する織山尚大が挑む。
本作が3年ぶりの主演舞台となる織山は、今回の役作りについて聞かれると、「アランにものすごく似た部分は感じていて、この作品の中で『彼はものすごく病んでる』とダイサードから言われるんですけど、僕、病んでるんで。病んでるというより暗いので、普段(笑)。アランの気持ちがすごいわかって、アランと同じような10代を過ごしてきたし、どこかくつわをはめられてきた人生で、芸能界の中である程度の縛りは生まれるんですよね。アランくんもアランくんで、自分の欲望に対して裁き続けられる世界を終わらせたい嘆きはすごくあったので、自分も共感するところはものすごくありました」と話す。また、「ちょっと痩せ細った子が、と台本に出てきたので、食生活も変えて、朝はスープだけってダイエットをしました」とストイックに役と向き合っていた様子。

共演の岡本より「織山くんがお稽古初日と今で全然印象が変わりました」と声が上がると、千葉も「痩せたよね」、村川も「表情がまるで違う」と共感。
そんな先輩たちの言葉に、織山は「全てが敵!って感じで本読みをして、誰も喋るかけられない感じで稽古をしていくうちに、皆さん、超優しいんです。お互いにリスペクトを持っている方たちだったので、自分のところまできて喋ってくれて、すごい話しやすいから、毎日稽古が楽しかったです。そんな思い出があります」と稽古を振り返る。「戯曲ってこんなに難しいだなと。僕は初めてだったんですけど、やっぱり難しいんですね。自分たちで読み解くことはできても、お伝えしないといけない難しさがあります」と、戯曲の難しさも語った。

稽古中の印象的なエピソードを聞かれると、「馬のワークショップに行ったんですけど、実際に馬に触ったり、ブラシでブラッシングして、乗馬して、皆で眺めたりした時間はありました」と明かし、「特に、野生的なものの目に吸い込まれる感覚って皆さんにもあると思うんですけど、そういう感覚にアランくんは作中何回も陥っているし、それに影響されて馬と一つになりたいと思うんですけど、実際に会ってみると、ものすごく目が大きいし、人生で初めて馬を見たんですけど、迫力がすごかったです。ものすごく貴重な時間でした」と語る。「乗馬ってなかなかできないだろうなと思っていたので、まさかお仕事で馬に乗せていただく機会があるなんて、ラッキーでした」と笑顔を見せた。

舞台『エクウス』は、2026年1月29日(木)から2月15日(日)まで東京・東京グローブ座、2026年2月20日(金)から24日(火)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて上演される。


















