原作はロアルド・ダールの児童文学『チョコレート工場の秘密』。1964年の出版以来、長らく世界的なベストセラーとなっている。ウィリー・ウォンカの工場では、世界の子供達に愛されるウォンカ・チョコレートが生産されていたが、その製作工程は秘密となっていた。ある日、ウォンカは、世界で売られるウォンカ・チョコレートのうち5枚だけ、ゴールデンチケットを入れることを宣言する。チケットを手に入れた子供は工場に招待され、そのうち1名には素敵なご褒美がもらえるという…。工場に招かれた5人の子供とその家族は、ウォンカの案内で、信じられないような、驚くべき体験をする…。

1971年と2005年には2度の映画化も果たし、2005年版はティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演による独創的なビジュアルは高い評価を得た。ミュージカル版は2013年に英ロンドンのドルリー・レーン劇場で初演され、同年12月にはウエストエンドの週間チケット売上の最高記録を樹立。2014年にローレンス・オリヴィエ賞で衣裳デザイン賞と照明デザイン賞を受賞し、2017年にはブロードウェイでの上演も果たしている。

2023年に上演された日本版初演では、オリジナル初演版の演出を踏襲して再現する「レプリカ・ミュージカル」ではなく、新演出・新たな表現に挑み、大絶賛の嵐となった。そして、2026年、クリエイティブ・スタッフとキャストが再集結し、待望の再演となる。

開催された製作発表記者会見には堂本のほか、観月ありさ、小堺一機、鈴木ほのか、芋洗坂係長、岸祐二、彩吹真央、小金輝久、瀧上颯太、古正悠希也、翻訳・演出のウォーリー木下が出席。

初演時の手応えを聞かれた堂本は「普段、よし!これはいいや!って手応えを感じながら仕事をしないタイプで、自己肯定感が低いもので。でも、周りを見るとこの作品に対する愛情や楽しさを共有できて、それが手応えなのかなと思ったりします」と語る。「ウィリー・ウォンカはすごく計算されているんだけど、お客様にとってはステージを自由に動き回って、自由に喋って、自由に歌って、自由になればなるほど輝いていく役だと思います。その自由を手に入れるためには追求しないとこのステージ上では自由にできないと思っています。精進して自由に泳げるように、そこまで行けたらいいなと思っています」と、役への思いを明かした。

また、印象的なシーンや楽曲について、「『Pure Imagination』はミュージカルを象徴するようなシーンかなと思います。チャレンジしないことには失敗も成功も味わえないし、スタートだと思います。“想像すれば見えてくる”がとても素敵なセリフだと思います」と答える。また、「セリフとしては昨日初めて顔合わせをして、チャーリーとも初めてお会いして。でも自分には稽古スケジュールが届いてなかったので、稽古すんの!?ってなって、いきなり稽古が始まりまして。どれくらい覚えてるかなと思いつつやったんですけど、一幕の最後に名前を言っていく中で、自分の中で言えたつもりだったんですけど、チャーリーに『呼ぶ順番間違ってるよ』と言われまして。呼ぶ順番は間違えないように本番を迎えたいと思います」と苦笑い。

そして、ウォンカを演じる堂本の“魔力”を感じるエピソードについて共演者にうかがうと、小堺は「綺麗だな、なんて綺麗な顔をしているんだろう、この人は、と」と、堂本の美しさの虜になっているよう。観月からは「ステージ袖とかで光一さんの歌を毎日聴いていると、毎回素晴らしい安定感で、体調のブレみたいなものが全くないのはすごい素晴らしいことだなと、座長を尊敬しております」という言葉が。
さらに岸は「井上芳雄よりも仲のいい、岸祐二です」と話し出し、会場からは笑いが。「僕が思う光一くんの素晴らしさ、凄さは、いつどんな時も舞台上では全員のことを見ているということ」と話し、「たとえばオーケストラの音がちょっと違うとか、キャストの体調が悪いことに気づいたり、小道具を忘れるアクシデントもいち早く察して台詞を伸ばしたり。全部を把握して、演出側の立場でも俯瞰でものを見られる人という意味で、本当にすごいと思います」と、視野の広さに感服しているよう。

続く芋洗坂は「今の岸さんを締めにした方がよかった…」と後悔を滲ませながら「普段のお気遣いがすごくて、ケータリングのコーナーに行くと、光一さんの差し入れがあって。共演者にビタミンをとっていただきいから今が一番旬な美味しいみかんとか、子どもたちにはチョコレートとか、本当にジャストな差し入れです!」と絶賛した。

さらに、チョコレートのように甘くほろ苦いエピソードを堂本は「皆さんのお話を聞いていて、チャーリーの3人のコメントが1番しっかりしているのがほろ苦いですね〜!」と声をあげ、「でもそうやって年齢とか関係なく、きっと舞台上でも彼らから教わることはたくさんあると思います。稽古場でも名前を呼ぶ順番が間違っていると教わりましたし。子どもたちがたくさんいるので、彼ら彼女たちから“Pure Imagination”の部分も教わりながら、ほろ苦〜!っていう数ヶ月を送りたいです」と、期待を寄せる。

製作発表後の囲み取材では、チャーリー役の3人が堂本の印象を「最初はそんなにじっと見てはいけないと思ってチラチラ見ていました。光一さんの席が僕の真後ろで、背中がじんじんして、多分光一さんから何か出てるなと」(小金)、「テレビに出ていた光一さんに会えるのが夢みたいで、すごい空気になりました」(古正)、「会えるなんて夢みたいで。キラキラしていてオーラがすごくてかっこよかったです」(瀧上)とキラキラした眼差しで話すと、その言葉に「なんか嫌な空気出してるみたいになってない?(笑)。昨日はジャージ姿のただのおっさんだからね。稽古場には髭を剃っていこうと思います」と気を引き締める堂本だった。

フォトセッションの際には、チャーリー役3人から堂本へサプライズプレゼントが。板チョコ200枚を使用した150cm×75cmの巨大チョコレートが送られた。

ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』は、2026年3月27日(金)からウェスタ川越 大ホールでのオープニング公演を皮切りに、東京・日生劇場、福岡・博多座、大阪・フェスティバルホールにて上演される。