――デビューのきっかけは?
私が中学校1年生の時に、お姉ちゃんが、『ニコラ』という雑誌を読んでいたんです。その時、雑誌の読者モデルオーディションが行われていて、お姉ちゃんが「私は、身長も年齢も間に合わないから、アンタやんなさい!」と(笑)。私は、写真を撮られたりするのが苦手で気が向かなかったんですが、応募してみたら書類が通って、面接が通って、最終も通って・・・。その過程で“やりたい!”という気持ちが高まってきました。
――芸能界に憧れはありましたか?
芸能界には興味があったんですけど・・・(笑)。小さい頃の写真を見ても、あまり笑っている写真がないんですよ。恥ずかしがりやだったんです。それがモデル最終オーディションで、メイクさん、スタイリストさんがセットをして下さり、カメラマンさんに撮影して頂いたんですが、その時に写真を撮られるのが楽しいと感じました。
――『ニコラ』読者モデルオーディションでグランプリに輝き、3年半専属モデルとしてご活躍されていましたが、印象に残っていることはありますか?
お泊りロケが凄く楽しかったです。モデル同士でホテルに泊まるんですけど、一緒にいると話がつきないんですよ。そこでより仲良くなれたし、私だけでなく他のモデルさんも楽しんでましたね。
――その後も、一緒に遊びに行かれたりするんですか?
『ニコラ』のモデルさんは、地方のコが多くてなかなか会えないんですけど、仲は良いですよ。この前の誕生日も“おめでとう”メールを沢山頂きました。モデルのコだけではなくて、編集部の方やスタッフさんとも仲が良いですし、家族みたいです(笑)。私が撮影の無い日でも、「今、○○で撮影してるよ。」と連絡が来ると、よく遊びに行ってました。

――7月8日から始まるTBSドラマ『ドラゴン桜』のお話しをお伺いしたいのですが、役どころについて教えていただけますか?
不良学校と呼ばれ、偏差値も凄く低い学校に通う6人の生徒が、桜木という弁護士から教師になった男の登場によって、東大を目指していく物語です。私は、山下智久さん演じる矢島勇介の彼女・香坂よしの役を演じています。よしのちゃんは、自分勝手なんですが、言いたいことははっきり言い、思ったことを突き通す女の子ですね。悪く言えば我が儘なんですが、良く言うと芯が通っています。でも、ギャルなんですよ(笑)。
――ギャルの格好も、もちろんされているんですよね?
しますね。そのために、髪の毛も染めました。よしのちゃんが私服を着ているシーンを撮影したのですが、“いるいる!渋谷にこういう人!”という格好で(笑)。目の周りが真っ黒で、肌を少し黒くするメイクにも、やっと慣れてきました。
――それは、ドラマを見るのが楽しみですね(笑)。
多分、話しが進むにつれ、よしのちゃんも勉強に夢中になり化粧まで気が回らなくなってくると思います。そうなると、少しずつ性格も、見た目も変わってくると思うので、前半だけ観て後半は観ないということはしないようにお願いします。最後まで観て頂かないと私が困るので・・・(笑)。
――原作のマンガを拝見したのですが、読んでいると東大に入れそうな気になりますよね。
そうなんですよね。今までのレベルがどれくらいだということは関係なく、勉強の仕方や効率が上がる方法を教えてくれるので、凄く為になるし、何より東大にも入れそうな気になるんです(笑)。だから、受験生はもちろん観ていただきたいのですが、“どうせ出来ないから・・・”と諦めてしまっている人や、社会人の方にもヒントになることがあると思うので是非観て頂きたいです。
――このドラマの見どころは?
全部なんですが(笑)、強いて言うならば、生徒達の心境や周りの人達がどう変わっていくのか、変化する過程を観て頂きたいですね。なので、毎週見逃さないようにして下さい。

――勉強繋がりということで(笑)、現在放送中のクイズ番組『平成教育2005予備校』にご出演されていますが、いかがですか?
問題が難しくて、分からないんですよ!これを解く小学生がいると思うと、凄いなぁと。いつも必死で解いてます(笑)。
――でも、解けると嬉しいですよね。
嬉しいですよ!一人だけ解けたときは最高ですね(笑)。以前、“この写真は何でしょう?”という問題が出たんです。答えはモンシロチョウの卵だったんですけど、私はすぐにピンと来て書けました。正解者発表の時に、私のパネルだけ光った時はもう・・・!今日はコレで良いやって思いました(笑)。
――現場の雰囲気はいかがですか?
皆さん仲が良いですよ、本番前の待合室はいつもガヤガヤしています(笑)。私が雑誌に載っているのを見て、「雑誌、見たよ!」と声をかけて下さるし、リラックスしていて本当の予備校みたいですね。
――プロデューサーさん曰く、フレッシュな方を集めたということですが。
フレッシュですか、私(笑)!?そう思っていただければありがたいです。
――好成績を残すとタケシ落とし人形がもらえ、7つパーツを集めると良いことがあるそうですね。
“海外留学”と豪華商品がもらえるんです。私はオーロラを見に行きたいんですが、正解率に凄く波があるんですよ。最初は全くダメで、はぁ~・・・、と思っていたんですけど、途中から正解率が上がって、タケシ落とし人形も集まってきました。でも最近、また正解率が落ちてきて…、頑張ります(笑)。
――2005年1月から放送された『sh15uya−シブヤフィフティーン−』では、女優デビューにしてヒロイン役に抜擢されましたが、その時のご感想は?
私で良いんですか!?という感じでした(笑)。事務所の方から決まったことを教えて頂いたんですが、嬉しさよりも驚きのほうが大きくて、撮影に入るまで実感がわかなかったんです。今まで演技をするといってもCMの撮影くらいで、演技らしいことはしたことがなかったですし、いきなりヒロインに抜擢され、アクションもあって・・・本当に良いんですか?という気持ちでしたね。
――台詞も沢山あり、憶えるのが大変だったのでは?
案外、憶えられるものだなぁと(笑)。マネージャーさんから、「台本を百回読むと良いよ。」と言われて、それくらいの勢いで読みました。そうすると相手の台詞も、自分の台詞も憶えられるんですよ。撮影を続けていくうちに、コツを憶えていきました。
――アクションもありましたが、運動神経は良い方ですか?
中学校の時、1ヵ月間バトミントン部に所属していたくらいで、あまり運動をしていないんですよ(笑)。体育の成績は、良過ぎず悪過ぎずでした。ドラマでは、アクション監督さんと補助して下さる方が「何があっても、あなたを守りますから。」と仰って下さったので心強かったですね。私は高所恐怖症なんですが、ワイヤーアクションの高いところから跳ぶシーンも、安心して任せられました。
――格闘シーンに関しては、いかがでしたか?
皆と一緒に、アクションの基礎から教わりました。そのキャラクターにあったアクションを教えて頂いて、皆で発表会をしたりと楽しかったですね。撮影時は、相手の方にパンチやキックが本当に当たってしまうことが怖かったのですが、皆さん経験を積んでらっしゃる方が多く、「当てても良いよ!」と言って下さったので、リラックスして撮影に挑む事が出来ました。

――『sh15uya』のDVDも発売になりましたが、この作品の見どころは?
最初のストーリーから謎が多く、スピーディーに展開していくので、一話でも見逃すと分からなくなります!一話ずつ観ていく度にキャラクターの内面が見えてくるので、推理しながら観るのも楽しみ方の一つになるんではないでしょうか。
――雑誌、ドラマとご活躍されて忙しいとは思いますが、今後挑戦したいことはありますか?
色々な事に挑戦したいですね。例えば、音楽が好きなので、楽器を弾いたり、歌ったり、作詞作曲をしたり、あと写真を撮るのも好きなんですよ。携帯電話のカメラなんですけど(笑)。花や空や海を撮っているんですが、いつか皆さんにも観ていただきたいですね。
――『sh15uya』のHPにも新垣さんが撮った写真が掲載されていましたが、紫色の不思議な写真がありますよね?
あの写真は九十九里に行った時に、車を降りたら夕日がとても綺麗で“これは凄い!”と思い、海岸沿いの塀に登って撮りました。でも光が強くて、撮っている時も何が写っているのか見えなかったんです。その後、画像を見てみたら、不思議な写真が撮れていたのでHPに掲載しました。他にも沢山撮っているので、機会があれば本を出したいです。
――今夏の予定は?
ドラマの撮影があるので、まだ決めていないんですが、ライブに行きたいですね。去年はロックオデッセイに行ったんですけど、時間があったら、今年もサマーライブに行きたいです。でも、5日間くらいお休みが取れたら沖縄に帰ります(笑)。
――東京で活躍している新垣さんを見て、ご家族も喜んでらっしゃるのでは?
喜んでますかね(笑)?私がオーディションに受かった時も、「まさか受かるとは思ってなかったわぁ。へぇー。」という感じだったので(笑)。私自身もそうでしたけどね。
――ファンレターが沢山送られてくるそうですが、嬉しいことですね。
本当に嬉しくて、頂いたもの全てに目を通しています。一人ずつに返事を出せないのが残念なんですが、葉書にプリントをして、手書きでイラストを入れたものを、手紙を下さった方に出しました。それでも事務所のBBSにお礼を書いて下さる方もいて、本当にありがたいと思っています。悩みごと相談をしてくれるコもいるんですが、答えを全て文章に書ききれないことがもどかしくて、“もう、電話して来い!”と(笑)、悔しい思いをしています。ファンの方達と直接お話しが出来る機会があったら、そういった事にも答えていきたいですね。
――最後にファンの方へメッセージをお願いします。
ニコラ時代から応援して下さってる方、バラエティー番組で私を知ってくださった方、本当に感謝しています。新垣は頑張っているので、何時までも見守ってくださると嬉しいです。