
ユーモラスでオフ・ビートな文体が癖になる新時代の青春小説で第28回松本清張賞を満場一致で受賞した波木銅『万事快調〈オール・グリーンズ〉』(文春文庫)が、『猿楽町で会いましょう』の児山隆監督により映画化した本作。W主演としてラッパーを夢見ながらも学校にも家にも居場所を見いだせず鬱屈とした日々を送る朴秀美(ぼく・ひでみ)役を南沙良、陸上部のエースで社交的、スクールカースト上位に属しながらも家庭では問題を抱えている映画好きの矢口美流紅(やぐち・みるく)役を出口夏希が演じる。

1月16日の公開から間もなく一か月経つも熱狂的な声がSNSに寄せられ口コミが広がっている本作。主人公・朴秀美を演じた南は「会う人会う人に万事見たよってすごい言っていただける」とにっこり、劇中で喫煙シーンもあることから「それを見て電子から紙に戻したって人がすごい(多くて)、『沙良ちゃんのおかげで紙になったよ』って言われる。良いのか悪いのか(笑)」と笑いながら印象的な反響を語った。
また撮影時の思い出を振り返った南は現場の近くにイオンがあったことに触れると「私ガチャガチャが好きで恐竜のガチャガチャが多い!恐竜のブレスレットとか…ふふ、ごめんなさい何を話してんだろ(笑)」と穴場スポットを見つけたことに興奮した様子で語る、監督はそこで手に入れたクレヨンしんちゃんの誕生日プレゼントを出口に渡したそうで「むちゃくちゃ喜んでくれて『東京にないんですよこれ』って言ってた」と嬉しそうに振り返った。

リピーターが多いという本作の中で今だから言えるマニアックなポイントを聞かれた南は「朴秀美なんかずっと味のないパン食べてるんですよ」と劇中でのシーンを回顧。「あれすっごい苦しくて(笑)何回も繰り返すじゃないですか、味ないパンだし口の中パッサパサだしもう大変でした。大変なんだなと思って見てください」と苦労した点をぶっちゃけ上映前の観客に呼びかけた。
最後に本作が自分にとってどんな作品になったかという質問がされると「改めてですけどお芝居をすること映画を作ることってこんなに楽しいんだなって思えた作品」と言い、「全員のエネルギーと愛が詰まってる作品だと思ってるのでそういうのをしっかり感じれたっていうことがすごく私にとって大きかった」と作品に対する愛を伝えていた。







