
原作は1987年から「月刊文藝春秋」にて連載された山崎豊子による同名小説。戦争孤児となった少年が、死線をさまよう苦難を経て、中国人教師に拾われ、中国人「陸一心」(ルーイーシン)として育てられる。戦争孤児となった陸一心の波乱万丈の半生を描く。主人公となる陸一心役を井上芳雄、主人公の妹である張玉花(ツァンユウホワ)役を奈緒、主人公の妻となる江月梅(チアンユエメイ)役を上白石萌歌が演じる。

ついに初日を迎える心境を聞かれた井上は「ゲネプロの反応とか手応えとかを感じながら(気持ちやエネルギー)届くんじゃないかなという期待と責任感といろんな気持ちがごちゃ混ぜになってる」と吐露。そんなゲネプロについて「昨日めっちゃ疲れたよね。お客さんの反応というか笑いもそんな起こらないけど泣いてたり、息を吸ったりを感じてる」と振り返ると、奈緒から「全快してます?」と問いかけ。井上は「汗も涙も全部出てぐちょぐちょになってしばらく呆然としてた」としつつ「それぐらいはエネルギー必要だしこのままで届ける使命みたいなのを関係してる人みんな思ってるので生半可な気持ちではできないってこともある。同時にその自分たちと同じ人間の話なので日々の生活と繋がってる話だと思うんで日常と地続きで行けたらいいなと思うんですが、体はもうぐったりしてます(笑)」と初日の意気込みを明かした。

さらに共演の奈緒と上白石の印象を聞かれた井上は「共鳴し合ってる感じとかとても知的な女優さんというか演劇とか文学とか他のものへの向き合い方とか興味の持ち方とか共通するところもあるでしょうし、栗山さんの演出に対する取り組み方とか穏やかだけど本気でやってるって感じがとても頼もしい。今回は題材がとてもシリアスなものでとっつきやすくはない中、果敢に喜びを持って稽古場にいて芝居されてて2人の存在自体が希望だなと思いました」と称賛し、「萌歌ちゃんなんてもっと小さい頃から知ってますけど頼もしい女優さんになったなって思いがあります。奈緒さんは初めてなんですけど同じ福岡なんで立派になったなって、知らないんですけどね(笑)知らないけど立派になったなあいつって嬉しく思います」とそれぞれへの想いを語り笑わせた。
本公演は2月26日から3月17日まで東京・明治座にて上演される。







