
本作で菅田は信介(細田)が通うボクシングジムの先輩で元WBC世界スーパーフライ級王者・川嶋勝重を演じている。今作が石井組に初参加となる菅田、オファーを貰った際には「受けるべき映画だ」と感じていたそうだが「僕が演じる川嶋勝重選手が大橋ジム最初の世界チャンピオンであり、信介くんの先輩であるということを知りいざ受けますかってことなんですけど悩みました」と率直な思いを吐露。悩んだ理由については「過去にボクサー役をやってボクシングのしんどさを知ってるからとかでもなく自分がこの作品で何ができるか」と明かし、「今回は自分のためにするボクシングではなく誰かの思いを背負って最後リングの上に立つって男の姿を通して富久信介くんの生きた証をスクリーンに残すという使命であればお受けしたいな」と出演を決めた経緯を語った。
また引き受けるにあたり石井監督とは5時間にも2人で話しをする機会があったそうで「それぐらいずっとお会いしたかった監督ですし、ちゃんと熱意持って挑みたい中でなかなか話せる機会ないのでこの機会になるべく伝えなきゃと思っていっぱい喋ってました」と石井監督への思いを伝えると、石井監督は「1番最初に菅田くんが『実はこれ断ろうと思ってました』って言ってきたんでちょっと微妙な気持ちにはなった」とぶっちゃけて会場の笑いを誘った。

世界チャンピオンを演じる上で役作りについて聞かれた菅田は「僕が行ってるボクシングジムでずっと妻夫木さん一緒に練習してるんですよ。皆さん知らないと思いますけど妻夫木聡がどれだけ強いか。ボコボコにいつもされてるんですけど(笑)」と言い、「この座組で妻夫木さんも出てて自分も同じジムで練習して結果そこに細田くんも来ることになって妻夫木さんからも指導してもらえたり3人での練習とかができるって環境がなんかもう細かい役作りどうこうはどうでもよくなりました」と打ち明ける。
そんな菅田の姿を見ていた妻夫木は「練習してる姿もずっと見てたし菅田くんも元々経験があったって言ってもいきなり5ヶ月後に世界チャンピオンになってくれってそれはかなりねえ」と無茶ぶりにも応える姿勢を称賛していた。
2000年3月に起こった地下鉄脱線事故でその短い生涯の幕を閉じた富久信介さん、そんな彼に密かに想いを寄せていた少女の実話を石井裕也監督が映画化。主人公・寺田ナズナを綾瀬はるか、ナズナの学生時代を當真あみ、高校生のナズナが想いを寄せた男子高生・富久信介を細田佳央太が演じる。







