1964年の出版以来、児童文学の金字塔として世界中で読み継がれ、1971年・2005年には映画化もされた、ロアルド・ダールの名作『チョコレート工場の秘密』を原作とした本作は、2013年に英・ウェストエンドで初演を迎えると、週間チケット売上最高記録を樹立、2014年にはローレンス・オリヴィエ賞で衣裳デザイン賞、照明デザイン賞を受賞、のちにブロードウェイでも上演されるなど、エンターテインメント史に燦然と輝く大ヒット作。

2023年に上演された日本版初演では、オリジナル初演版の演出を踏襲して再現する「レプリカ・ミュージカル」ではなく、新演出・新たな表現に挑み、そして2026年、クリエイティブ・スタッフとキャストが再集結し、待望の再演となる。

3月下旬のウェスタ川越 大ホールでのオープニング公演を経て、日生劇場の開幕を前に行われた開幕記念会見で、堂本は「3年ぶりという形ではございますけども、再びこうしてウィリー・ウォンカ役を演じられることを嬉しく光栄に思っております」と話し、「私事ではあるんですが、ここ日生劇場は、私が27年前に初主演の舞台をやった場所で、27年ぶりに立たせていただきました。日生劇場の空気とか雰囲気とか色々思い出すことがあるかなと思ったんですけども、何も思い出せませんでした」と素直な言葉に会場からは笑いが。
また、怪我のため休演となったジョーじいちゃん役の小堺一機に触れ、「川越公演ではすごく元気に、一緒にやっていましたので、話を聞いた時はびっくりしました。今はどうかゆっくり休んでいただいて、いつでも戻って来ていただける場所を皆で用意しておきたいなと思っております」とメッセージを送り、「アンダーに入ってくださった皆さんもそうですが、皆さんがこの作品を支えてくれていて、素晴らしいキャストの皆さんと一緒にこの場に立てて、無事に初日を迎えられることをとにかく嬉しく思っております」と、カンパニーへの想いを語った。

チャーリーの母・バケット夫人役の観月は、「子役たちも新しくなりまして、本当に皆しっかりしていて、逆に大人よりしっかりしているんじゃないかというぐらいなので、最後まで一緒に乗り切っていきたいなと思います」と、子どもたちの成長に驚きながら「そして何より小堺さんが、とても責任感の強い方なのでご本人がすごく気落ちされているんじゃないかなと思いますが、まずは治療に専念して、一刻も早く帰ってきていただきたいなと思います」と慮る。

オーガスタスの母親・グループ夫人役の鈴木は、「各家族の絆が初演よりも100倍ぐらい、絆が深くなっています。小堺さんが残念だったんですけど、聖司朗くんと(佐渡)海斗くんがゲネプロデビューして、より皆の絆が強まったと思います。大千穐楽まで温かく見守りくださいませ」とコメント。

バイオレットの父親・ボーレガード氏役の芋洗坂係長は「ただいま、目の前が真っ白に曇っています。何も見えない状態で…」と、サングラスが公開ゲネプロ直後の熱気に包まれていることを明かしながら、「小堺さんは本当にジョーじいちゃんのように、舞台以外でも皆にいつも楽しいお話をしてくださる方なので。出られませんけど、その間にネタを仕込んでおいていただいて、帰ってきたら楽しいお話を聞かせていただければと思います。一生懸命このメンバーで乗り切っていきたいと思います」と述べる。

ベルーカの父親・ソルト氏役の岸は「3年ぶりにこの世界に帰ってこれたこと、この作品をお届けできることを幸せに思っております」と語り、小堺の休演に伴う代役を担う聖司朗と佐渡に対して、「見事に務め上げ、僕もアンサンブル出身として誇りに思います」と賛辞を送り、「皆の絆を強めていきながら、千秋楽まで楽しく元気よく皆様にお届けできたら良いなと思います」と意気込んだ。

マイクの母親・ティービー夫人役の彩吹は「小堺さんがいらっしゃらなくて寂しいんですけど、稽古場から私たちを楽しませていただいて、皆で両手を広げてお待ちしておりますので、早く元気になって帰ってきていただきたいと思います」と小堺へ言葉を送る。また、今回日生劇場での上演について、「場面によってライトが変わっていて、やっている私たちも自然にそのイマジネーションの世界に入り込めて、お客様だけでなく、私たちも楽しみながら『チャーリーとチョコレート工場』をお届けできる喜びを感じております。日生劇場でしか味わえない『チャーリーとチョコレート工場』を楽しんでいただきたいと思います」と会場ならではの良さを語った。

そして、本作のチャーリー・バケット役は、オーディションで選ばれた小金輝久、瀧上颯太、古正悠希也のトリプルキャストで演じる。日生劇場での公演初日を前に、「2年前に日生劇場に立って、今、もう一回チャーリー・バケット役で日生劇場に立てて本当に嬉しいです」(古正)、「今日を迎えられてとても幸せです。千秋楽まで応援よろしくお願いします!」(小金)、「私も今すごい緊張しています。これから千秋楽まで何卒よろしくお願いします!」(瀧上)とそれぞれ挨拶。また、瀧上は「小堺さんにお手紙を書いたんですけど、その中に肩たたき券を入れました」と明かした。

日生劇場の後は、福岡・博多座、大阪・フェスティバルホールでの上演も控えており、「福岡や大阪の皆さんにももちろん楽しんでいただきたいですし、毎日どんどん進化していけると思うんですよね。そこは演出のウォーリーさんのリードで稽古場から、自分も再出発ができたというか、新しい発見をしながら稽古をすることができたので、その気持ちを忘れないまま伺いたいなと思っております」と語った。