本作は現代社会やそこに生きる人々を鋭い視点と温かい眼差しで描き作品を作り上げてきた是枝監督が『万引き家族』以来8年ぶりとなるオリジナル脚本で、“少し先の未来”を舞台にそこに生きる夫婦と息子と同じ姿をしたヒューマノイドの新たな家族のかたちを描く。妻で建築家の甲本音々を綾瀬はるか、夫で工務店の二代目社長・甲本健介を大悟(千鳥)、二人の息子・甲本翔の姿をしたヒューマノイドを200名以上のオーディションから選ばれた桒木里夢が演じる。

ついに公開初日を迎えた感想を綾瀬は「最初に完成披露試写会で日本の方に見ていただいて、カンヌでも温かく見てくださった。そして今日いよいよ本番みたいな感じがして、皆さんに届けばいいなと緊張とワクワクしています」と喜びをコメント。本作は第79回カンヌ国際映画祭【コンペティション部門】にも正式出品され、5月16日(フランス現地)にはカンヌ国際映画祭にて公式上映が行われ4人も現地へ赴いていた。映画初主演にしてカンヌの地を踏んだ大悟は現地での9分間におよぶスタンディングオベーションについて「日本であれだけの長い拍手は体験したことないんで嬉しい」と笑顔をみせつつも「5分ぐらい超えるとおもろなってくる(笑)みんなは絶対そうじゃないと思うけど、これはいつまで続くんだみたいな。最初感動すごいなからいつまであんねんおもろくなってくる」と自論を語りながら現地の盛り上がりに驚きをみせていた。

さらに本作の完成披露試写会で「カンヌで綾瀬さんをエスコートしてみせる」と宣言していた大悟。「緊張はありました。日本に帰ってきてものすごく言われるんですよ『大悟さんすごいですね綾瀬はるかさんエスコートして』って言われるんですけど、私46歳で右手ぐらい上がる(笑)いかに大悟ができないと思われてたのかもありますけど見事できました」と成功したことを報告すると、綾瀬も「紳士的に毎回ちゃんとぴょこっと手出していただいて(笑)すごい緊張する場ではあると思うのにとても安心感があって、大悟さんちゃんと手出してえらいなって思ってました」と“綾瀬節”で紳士的な姿をべた褒め。大悟は「大悟の手が緊張でビシャビシャだったのは絶対に言わないんですよ。その辺が素晴らしい」と優しい気遣いに感謝して会場を笑わせた。またこの日の舞台挨拶ではカンヌを再現したかのような大悟が綾瀬をエスコートする姿も見られ、会場からは歓声が沸き起こっていた。

上映後の舞台挨拶ということで注目のシーンがキャスト陣が答える場面で大悟は「綾瀬はるかに膝枕されて照れてない大悟はすごいです」とぶっちゃけ会場の笑いを誘いつつ「旦那としてのにやつきはありましたけど、個人的なにやつきは消してた。そこはほんとに評価していただきたい」と見どころを力説するも、本編に使われた映像について監督から「綾瀬さんが早く膝枕をすることになっちゃって大悟さん戸惑ってるんですけどカットかけるまで綾瀬さん気づかず、でもその方が自然で面白いと思ってそれを使いました」とNGテイクが使用されたことが明かされると、「だからニヤニヤしてないのかもしれない」と納得した様子で頷いていた。