本作は繊細かつ豊かな表現で読む者を魅了する小説家・凪良ゆうの数ある作品のなかでも最高傑作との呼び声も高く、シリーズ累計200万部を突破している大ヒット小説を実写化。瀬戸内の島を舞台に、心に孤独を抱えた高校生・青埜櫂と井上暁海が惹かれ合い、それぞれの運命に翻弄されながら歩んでいく15年間の愛と選択を描く。櫂を横浜流星、暁海を広瀬すずが演じ、『正体』などを手掛けた藤井道人監督がメガホンをとる。
公開まで1週間に迫った現在の心境を聞かれた広瀬は「もう1週間なんだって今思ってる感じですけど」と笑いながら「いろんな方から『汝、星のごとく』を楽しみにしてるって身内からもたくさん言ってもらえるのでこんなふうに皆さんが待ち望んでる作品ってのはありがたいなと思います」と喜びをコメント。「気持ちとしてはもう公開しているようなぐらいずっといろんな人に『汝』の話をしてもらえるのでずっと『汝』タイムが流れている感じ」と表現し「本当に楽しみです。早く皆さんに見ていただきたいなって気持ちでいっぱいです」と期待を寄せた。
さらに原作について映画のオファーを受けて台本を読んだ後に手に取ったという広瀬は「暁海ちゃんとか櫂の内面の部分をすごい繊細に描かれていて一瞬で読み終える」と夢中になったことを告白。「先生が紡ぐ言葉がとても素敵でその価値観であったりとか、選択というものにこんなに向き合ったことがなかったかもなって思った」と心を動かされたそうで、「自分の今まで過ごしてきた時間を思い返すタイミングでもありましたし、優しく切なく良い世界だなと思った」と原作から受けた印象を語った。

また広瀬と凪良氏は、凪良氏の小説を実写化した映画『流浪の月』でもタッグを組んでいる。当時と比べ今回は顔を合わせる機会が多いという広瀬は凪良氏について「こんな明るい方なんだって思った」と印象の変化を告白。「先生の本を読んでいると同じ世界を見ているはずなのにどんなふうに見えてるのかなとかこっちが勝手に探ってしまってた部分もあったんですけどすごいフラットな方」と明かした。撮影中には今治ロケの最終日に食事をする機会もあったそうで、凪良から「よくお酒飲む人だなって」と当時の印象を明かされると、広瀬は「仲間ですよ!」とニッコリ。広瀬も「良い時間でしたよね。花火見て美味しいご飯と美味しいお酒飲めて終わった~みたいなのがすごい高揚感に溢れてた時間でしたね」と楽しそうに回顧した。さらに凪良氏はその際に広瀬が飲んでいた芋焼酎のソーダ割りを初めて飲んだそうで「それからハマっちゃっていまだにずっと飲み続けて…」と告白すると、広瀬は「先生に影響を(笑)」と嬉しそうに反応していた。

イベントでは映画のテーマである「人生の選択」になぞらえ、観客から寄せられた悩みに2人が答えるコーナーも。「人と会話をするときに本当に伝えたいことを言葉にするのが苦手」という相談に広瀬は「全く同じタイプで自分のお仕事も割とベースに台本があるのでお芝居の時は助けられているんですけど、こうやって自分で喋らなきゃいけないってなると伝えたいことを2割くらいしか伝えきれないタイプ」と意外な一面を告白。自身の記事を見た際に「自分の言葉足らずだったなとか思うことが多い」と感じることもあるそうで、本当に伝えたいことがある際には「事前に手紙を書いたりする」といい「自分をリセットするために文字にしたりしてから手紙を渡したり書いたことで満足して『これだけ言おう』みたいなことだけ覚えて言ったりします」と自身なりの伝え方を紹介した。
また男子校に通っているため女子と話す機会がなく最後にまともに話したのは小学6年生の時だという中学3年生から相談を受ける場面では凪良氏が「3年ぶりに喋った女性が広瀬すずちゃん」と驚くと広瀬も「こんにちは(笑)」とにこやかに反応も、広瀬自身「男女関係なく初めて喋ったりする時、すごい得意じゃなくて苦手意識はある」と打ち明けると、凪良がアドバイスとして「モテようと思わないこと」と提案。「好かれようと思わないと自由に喋れる。あと面白いこと言おうって思わない」と続けると、広瀬も「素晴らしいかもしれません!私も今同じ気持ちで先生の言葉響いてます」と納得した様子を見せていた。
さらに気になる同級生に思いを寄せているが男女の友情としか思われていない高校生から「どうすれば振り向いてもらえるか」と恋愛相談を受けると、広瀬は「私も異性の友情はあり得ると思っているタイプ」と明かし、相手に思いを伝えることについては「伝えるってすごく難しいし、シンプルだけどすごく大切。そう簡単じゃないんですけどね」と自身の考えを口にし「ストレートじゃなくても少し見せたりするだけでもまた形が変わってきたりとかもある」とアドバイスを送っていた。