本作は『すばらしき世界』『永い言い訳』の西川美和監督が原案・脚本・監督を務めるオリジナル最新作映画。戦後の日本を舞台に12歳で孤児となり“少女”を棄てた女の子と生きるために生徒を棄てた教師の再生への物語を描く。
ついに公開初日を迎えた心境を聞かれた二階堂は「初めて西川さんからこの作品のお話をお伺いした時からずっと早く多くの方に届けたいなと思う作品でした」とコメント。続けて上映後の観客の顔を見渡しながら「日本ではこうやってお客様に顔を合わせるのが初めてなので、皆様が温かく迎えてくださったことがすごく嬉しい気持ちです」と喜びを口にした。

また撮影中の大人キャストとの思い出を聞かれた小八重は岡田准一がうなぎを食べるシーンに言及。「カメラに映ってないところでもお芝居をするとカメラに映ってる人の気持ちも乗りやすくなるよ」とアドバイスを受けたことを明かし、「すごい勉強になりました」と振り返った。さらに岡田と「フュージョン」をしたというエピソードも披露。ステージ上では子どもキャストたちが実際にポーズを再現する場面もあった。

この日は500人参加のオーディションを勝ち抜いてきた戦後の子どもたちを演じたキャストが大集合。そんな子どもたちが二階堂と西川監督に質問するコーナーも。小八重から「人生に影響を与えた役」を尋ねられた二階堂は「私にとって今回の作品は改めて自分の人生含めて大きな影響」と本作を挙げた。自身も小八重と同じくらいの年齢で初めて映画の現場を経験したそうで「現場で一番若い立場で関わってきてたんですけれども」と振り返り「今回葵美ちゃんたちとご一緒して私はもう大人なんだって大人の自覚をすごく強く持った作品だったのでそういう意味ではすごく今の自分に大きく作用した作品です」と語った。その言葉を受けた小八重も「いろんな人が考え方とかも変わると思う」と話し「本当にこの作品に関われてよかったなって思うしこれからももっとたくさんの方に届くのがすごい楽しみです」と作品への思いを口にした。さらに泣く演技が苦手だという羽山からその演じ方について質問が寄せられると、二階堂は役所広司について「生涯をかけて恩返ししたい」と語るほどの思いを明かし、かつて役所に泣く演技について尋ねた経験を紹介。役所から「泣くのは難しいよな」と言われたことを振り返り、涙を流すこと自体を目指すのではなくその役の人生に向き合っていくことが大切でたとえ涙が出なかったとしてもそれが答えになるという教えを受けたことを明かした。その言葉を受け二階堂自身も「泣くのを意識するのではなくそのキャラクターの感情を毎シーンやるようにしています」と演技への向き合い方を伝えていた。